ウチとソトの関係が理解できない人

日大アメフト部の部員が、廃部方針について自分たちに何の説明もないではないかと騒いでいるらしいが、どうも違和感がある。
無実の部員諸君には大変気の毒ではあるのだが、一方で、自分の立場が理解できていないのではないかと思ってしまうのである。

同一人物であっても、その立場によって相手との関係性が変化する。
例えば、上司と部下がいて、部下がミスをしたとする。上司は部下との関係性では部下を叱責するが、対外的な関係性(お客さんやさらに上の上司)では平謝りである。つまり、同一人物でも内輪の関係と対外的関係では立場が違うのである。

翻ってアメフト部の部員。内部的には、不祥事を起こした同僚やコーチには、自分のせいじゃないのに、何故こんな事になるんだ!と憤れば良いが、外部(大学の理事会も含む)に対しては、「不祥事を起こして処分を待っているアメフト部」の立場だという事を忘れてもらっては困る。
裁判官が被告に「今度あなたをこういう処分にしようと思うんですが、如何でしょうか?」って、聞くと思うか?

どうも世の中には、このウチとソトの関係が理解できない人が一定数いるようで、こう言う局面には、しばしば遭遇する。「わたしのせいじゃない!」という言い訳は大体このケースだと思って間違いない。



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