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OG盤Some Like It Hot!の「音質」

晴れて映画レリビーが公式配信されたことを記念して同映画の音声を収録したOG盤「Some Like It Hot!」の音質について触れてみたいと思います。繰り返しますが、今回のテーマは「Some Like It Hot!」の音質についてがメインです…笑

映画レリビーの音声を収録したブート第一号はThe Complete Vinyl Bootlegs of The Beatlesサイトによれば TMOQ系列が出した「More Get Back Session」1971年だそうですが(これもまたそのうち取り上げたいと思います)「Some Like It Hot!」は1972年リリースということで二番手ということに。

その「Some Like It Hot!」この独特なスリックのデザインと相まって人気高めなOG盤の一つ…なのですが。

初回リリースOG-595(レーベルは無地の白)

えー実のところ、このOG盤のソースなんですが

レリビーを上映している映画館でオーディエンス録音したものです

もう一度言います

レリビーを上映している映画館でオーディエンス録音

ということでお察しください...音質は良くないです 苦笑 いかにも映画館に鳴り響いている音を拾ったようなどんよりとした音質。

でも考えてごらんなさい、当時の日本でレリビーのテレビ放送は実現しておらず(放送が実現するのはずっと後のこと)それでもなおレリビーの音を聞きたければ映画館で音をパクるしかないでしょう 笑

先の「More Get Back Session」や後に映画全体を初めて収録したCBMの「Cinelogue Let It Be」といったアメリカリリース勢が総じて映画がテレビ放送された際の音声を元にしていたのに対し「Some Like It Hot!」は映画館でのオーディエンス録音。

涙ぐましいではありませんか?

この後「Some Like It Hot!」は二度ほど再発されますが、OGの再リリース盤にみられる「音質激落ち現象」がここでもはっきり表れています。

セカンドプレスOG-813

無地のOG-595と違いOGらしい赤いレーベルは魅力的ですが、音質はがっくり落ちています…残念なことに。元々どんよりした音質がさらに粗く、こもっており、とどめはワウフラ状態にまで陥っている。

実を言うと私が最初に手に入れた「Some Like It Hot!」はOG-813でして、その音の悪さに閉口した記憶があります。おかげでOG-595を手に入れた時は「意外と聞けるな」と錯覚しそうになりました 笑


OG-878は持ってません(画像はネットより拝借)

これがサード・プレスのOG-878ではどれほど劣化しているのでしょう…正直、買いたいとも思いません 苦笑


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