写真を撮ることが好きだ。

被写体は色々あるけれど、人物を撮っている時が1番楽しい。

さて、私の身近には、モデル顔負けのポージングと表情を見せてくれる被写体がいる。

今月84歳を迎えるアキコである。
私は現在Instagramで #今日のアキコ のハッシュタグをつけ、アキコの写真をあげている。
（#今日のアキコのハッシュタグを調べると、猫のアキコもでてくる。動物好きのアキコといつかコラボできたらと密かに思っている）

アキコは母方のおばあちゃんで、今一緒に住んでいる。

朝5時に起きて、夜9時には布団に入る。
足腰が丈夫で、毎朝近所を散歩しては井戸端会議に勤しみ、犬にポチだのシロだの自分で名前をつけては話しかける。

言ってみれば、どこにでもいる元気ハツラツおばあちゃんである。

そんなアキコの姿を初めてInstagramにアップしたのは2015年5月。

https://instagram.com/p/27sGf-IEAY/

この写真をアップした前の月におじいちゃんが亡くなったことで身近な人の死について考えるようになった。

姉さん女房のアキコは、いつもおじいちゃんの世話を焼いていた。
突然いなくなったおじいちゃんの存在はやはり大きかったようで、葬式以降のアキコはボーッとすることが多かった。

元気のないアキコを見るのは辛かったし、いつかいなくなるアキコのことを考えると私も悲しくなった。

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アキコは表情筋をふんだんに使う。

「小学生の頃、先生が黒板に向かっている時に、後ろを向いて目が合った友達にこうやって変な顔をしたもんだよ」

そう、アキコはお茶目なエンターテイナーなのだ。
（ちなみにこの話は10回は聞いた。）

エンターテイナーアキコの日常を切り取り発信することに私は義務感を感じた。

そして、#今日のアキコ でInstagramにアキコの写真を定期的にアップするようになった。

ぽっかり空いた穴も少しは塞がってきているのだろうか。

食事会に旅行に大忙しの84歳、全力で生きているアキコに今日も元気をもらっている。

少し早いけどハッピーバースデー。
長生きしてね。