見出し画像

透明袋(OPP)を有料オプション化。実は多くの贈り主にとって不要だった・・・!

じもカードタイプの地元のギフトは、透明袋(OPP)に入れてお届けする仕様でしたが、プラスチック製の透明袋(OPP)を日々大量に使用することに疑問を抱くようになり、2021年11月から透明袋(OPP)を有料オプション化しました。

今回は、透明袋(OPP)が本当に必要なのかを改めて考え、実際に仕様に落とし込んでみた経緯についてお伝えしていきます!

【課題】透明袋(OPP)を最低限の利用に留めたい

地元のギフトは贈り物なので、贈り物らしさを大切しています。
製造や配送の過程のどこかでプロダクトが傷ついてしまうと、贈り主の想いを傷つけてしまうことにもなるため、清潔感を保ち、プロダクトを保護するために、透明袋(OPP)を利用してきました。

ただし、薄い透明袋は破れやすく、ひとつひとつ綺麗にプロダクトを入れていくのは神経も使い、時間のかかる作業です。工数のかかる作業にコストをかけてまで、環境負荷が大きいとされるプラスチック製の透明袋(OPP)を使うことは本当に必要なのか、、、疑問を抱くようになりました。

どうしたら透明袋(OPP)を最低限の利用にできるのか、というのが今回の課題です。

【解決案】透明袋(OPP)を有料オプション化する

贈り主のみなさんにとっては、透明袋(OPP)はどのくらい必要なものなのでしょうか。答えを仮定して、3つの案を考えました。

1)透明袋(OPP)を廃止する
ほとんどの贈り主にとって、透明袋は実は必要なかったと仮定した案です。しかし、贈り主のみなさんの意向がわからない中で、これまで当たり前にあったものを完全に廃止するのは勇気がいりますね。

2)透明袋(OPP)を有料化して選択式にする
贈り主にとって、透明袋(OPP)が不要の場合と必要な場合があると仮定した案です。

3)有料化せずに選択式にする
透明袋(OPP)が必要だと感じる贈り主が多いことを仮定した案です。現状からの変化は一番少ない分抵抗も少ないですが、有料化というハードルがないことで、贈り主の意向を正確に汲み取ることは難しいかもしれません。

3つの案を熟慮し、2)有料化して選択式にする ことを試してみることにしました。透明袋(OPP)を有料設定することで、本当に必要性を感じる贈り主のみが透明袋(OPP)を選択することが考えられます。
資材の費用や作業時間から金額を計算し、必要な贈り主が無理なく利用できるよう、1枚55円(税込)に価格を設定しました。

【試行錯誤】  透明袋なしを基本とし、熨斗ありの場合はわら半紙で簡易梱包

透明袋(OPP)なしの状態を基本としても、贈り物としての清潔感を保ち、プロダクトを保護することは譲れません。これまで透明袋が担っていた保護の役割をどんな方法なら代替できるかが大事なポイントでした。

汚れや不備の発生は、多くの場合最終確認時の出し入れや配送中の摩擦が原因です。特に熨斗を巻いている場合、出し入れするうちに熨斗が折れてしまったり、摩擦で位置がズレてしまうことがあります。そこで、熨斗を巻いた場合は、透明袋(OPP)なしでも汚れや折れができないよう、わら半紙を活用することにしました。

1)カードタイプ1個〜2個の場合
封筒型のコンパクトに入れる前に、わら半紙でプロダクトを包み込んでから入れます。封筒型なので、出し入れ時に熨斗の折れや破れが発生しやすいのですが、わら半紙で包むことで、出し入れ時のトラブルが防げます。

1〜2個の場合は封筒タイプのコンパクトを使用

2)カードタイプ3個〜6個の場合
箱型コンパクトに入れる前に、わら半紙でプロダクトを包み込んでから入れます。さらに、個数が少なく空間が余ってしまう場合は、わら半紙を追加で詰めることで緩衝材代わりにし、配送時のズレを防ぎます。

3個〜6個の場合は、箱タイプのコンパクトを使用

3)カードタイプ7個以上の場合
Sサイズのダンボールにわら半紙で包まず直接入れます。あまった空間は、2)と同様わら半紙をくしゃくしゃにして詰め、配送時のズレを防ぎます。わら半紙を緩衝材に使うこと自体は、以前からやっていたことでもあります。

7個以上の場合はSサイズのダンボールを使用

わら半紙でプロダクトを包む作業は難しくないですし、破れる心配もほとんどなく、時間もかかりません。梱包材をプラスチックである透明袋から紙に変更することで、工数の削減だけでなく、環境負荷の軽減につながります。

【結果】有料選択式にしたところ、多くの贈り主がOPP不要を選択

と、いうわけで!
2021年11月より、透明袋(OPP)を有料オプション化し、ギフト購入時にその有無を選択できるようにしました。この結果、およそ半数の贈り主は透明袋(OPP)不要を選択。徐々に透明袋(OPP)の利用率は減少しつつあり、2022年9月に透明袋(OPP)を利用した贈り主は、全体のおよそ12%となりました。

また、OPPの有料オプション化をしてまもなく1年ですが、2022年9月30日現在、汚れがあったなどのクレームをいただいたことはありません。透明袋(OPP)が担っていた清潔感とプロダクトの保護という機能を、わら半紙の梱包でうまく代替できているようです。

試してみてよかった・・・!

【今後の課題】

課題1)紙資材を減らす
今回は、透明袋(OPP)の代わりにわら半紙を利用することにしましたが、紙資材の価格高騰も進んでおり、また環境保護の観点からも、紙資材の利用もできるだけ減らしていきたいと考えています。

たとえば、1個〜2個の際に使用している封筒型のコンパクトは、最終確認時にプロダクトを出し入れする際に折れや破れが発生しやすいため、より出し入れしやすい入れ物に変えることで、わら半紙で包む必要がなくなるかもしれません。

また、3個以上の場合も、個数に応じてぴったりと収まる入れ物にすることで、緩衝材として使用しているわら半紙も必要なくなります。

3個〜6個の場合に使用しているコンパクトは大きく蓋が開くタイプのため、出し入れ時に折れや破れは起こりにくいと考えられます。このため、箱タイプのコンパクトを使う場合に現在プロダクトを包んでいるわら半紙は、減らせる可能性が一番高いものだと考えています。

実験と検証を重ねつつ、贈り物らしさを損なわない範囲で紙資材の削減も進めていきます。

課題2)梱包材に楽しんでもらえる仕掛けをする
現在はまっさらなわら半紙を梱包に使っていますが、地元の新聞や当社の季刊お便りであるジモカン通信を印字するなど、受け取った方が楽しくなるオプションも考えて行きたいと考えています。カタログギフトそのものだけではなく、梱包資材からも地元エナジーを感じていただけることを目指します。


感じた疑問を見過ごすことなく、自分たちなりの仮説を立ててまずは試し、ユーザーの反応を見てチューニングをしていくのが地元カンパニーのスタイル。うまくいくこともうまくいかないこともありますが、今回はOPPを有料オプション化したことが、結果的にはユーザーのニーズに合致していたことがわかりました。

これからも贈り主の皆様のニーズにそったサービスにしていけるよう、疑問に感じたことに対して逃げずに考え、失敗をおそれずに試してみること、そして結果を見て方向を修正していくことを続けていきたいと思います!


この記事が参加している募集

オープン社内報

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?