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手渡しニーズに対応!オリジナルギフトバック(紙袋)を制作

2022年8月31日より、地元のギフトご購入時にギフトバック(紙袋)を選択できるようになりました!
今回はこのギフトバックの開発に至った経緯や実装にいたるまでの試行錯誤についてお伝えしていきます。

【課題】 手渡し用のギフトバック(紙袋)がなかった・・・!

贈り物を手渡しする場合、ギフトバック(紙袋)は必要不可欠ですよね。
ところが地元のギフトでは、これまでギフトバック(紙袋)のご用意がありませんでした。このため、手渡しする贈り主がご自身で紙袋をご準備いただくなど、利用しにくい状態になっていることが課題でした。

ちなみに、「のし」「メッセージカード」「透明袋」の3つは、購入時にオプションとして選択できる仕様になっています。透明袋は環境保護の観点から昨年度より有料化しました。

今回ギフトバッグ(紙袋)を開発すれば、地元のギフトがより利用しやすいものになります。

【解決案】 ギフトバック(紙袋)を自社で制作

既製の紙袋を仕入れる選択肢もありましたが、、、

①既製の紙袋では理想的なサイズがなく、空間が余って贈り物として不格好になってしまう
②デザインに統一感を持たせたい
③ルーティン的な業務が多い製造チームもクリエイティブな仕事がしたい

という理由から、製造チームを中心に、自社で紙袋を制作することになりました。

張り切ってスタートしたものの、2022年1月からデザイン案を考え始め、デザイン決定までに約4ヶ月、実装までにはトータルで8ヶ月もの時間がかかってしまいました。。。

しかし!

時間はかかってしまったものの、とても良いものができたと自負しています。試行錯誤で探求したものはなんだったのか、デザイン決定後実装まではどのように進んだのか、具体的にレポートしていきますのでしばしお付き合いください!

【試行錯誤】 ギフトバック制作で探求したこと

第1案

第1案は上記写真のようなデザインでした。
理想的なサイズではありますが、あれば使うけど、、、というような、言葉はよくないですが、なんとなくデザインされたギフトバック・・・という印象がありますね。ロゴも古いものがあしらわれています。
ギフトバックを利用する贈り主を具体的に想定できていなかったことが原因だったかもしれません。

第2案

第2案では、2種類のデザイン案があがりました。
第1案の反省をもとに、利用する贈り主を具体的に考えはじめ、中小企業の秘書室利用をユーザーとして設定。
地元のギフトのお客様は約8割が法人利用です。その中で、中小企業なら、手土産や来訪者へのお土産として使う用途でギフトバック(紙袋)の需要があるだろう、と考えたのです。

しかし、2つの案を見ていくと、最初の案(左)は、まだなんとなくのデザインになっている印象です。もう一案(右)は、あろうことか、「地元のギフトが外から見えれば、宣伝になるのではないか…」というユーザーの満足度を完全に無視した、当社都合のギフトバックもデザインしてしまいました。。。。

ユーザーは設定できたものの、具体的な利用シーンまで想像できていなかったためかもしれません。

第3案

第3案はこちら!

「中小企業の秘書室利用」だけでなく、自社のプロダクトがない金融・住宅・設備会社などの企業という具体的なユーザーを設定し、来社された取引先の方や訪問する取引先の方に手渡しする、という利用シーンを具体的に設定しました。この設定に基づき、どんなシーンでも使えるよう、なるべくシンプルなデザインを心がけて制作しました。

なかなか使いやすいギフトバックになってきましたね。
使いやすいデザインにはなりましたが、残念ながらメッセージ性はまだありません・・・

ここで、ようやく紙袋自体にどんなメッセージを込めるか、紙袋を通して、紙袋に関わる人に何を伝えていきたいのか?ということを考えはじめました。

第4案

第4案では、クラフト紙を使用し、地元のギフトのロゴはシルエットになりました。

シンプルなデザインで使いやすさを維持しつつ、第3案で課題だった、ギフトバックのメッセージ性に着目。
地元のギフトの「地元を応援したい」というメッセージは、贈る方にも共通しています。このメッセージを紙袋でも表現したいと考え「地元の環境を守る」観点から、漂白工程のないクラフト紙を使うことにしました。

しかし、しかし、、、
「文字は白か黒で…」など、デザインの細部がいまいち定まりきらない状態でした。
決めきってほしい!

最終案

じゃじゃーん!
写真のように、ようやく納得のいくデザイン案になりました!

第4案で定まりきっていなかった細部も、設定したユーザーや利用場面、贈り主の想いなどを大切に、すべて決めにかかりました!

環境負荷への配慮から、印字の色は白と黒の2色刷りから1色刷りに変更。優しい風合いで使いやすい白に決定しました。持ち手の部分は貼り付けではなく紐を通すタイプに変更し、二重の折口にすることで、贈り物らしさを表現しています。

主人公であるカタログギフトを邪魔しないようシンプルさや使いやすさは大事にしつつ、贈り主の思いに沿ったメッセージを込めました。

こうしてついに、贈り主が利用しやすいギフトバック(紙袋)が完成!!
な、ながかった…涙!

その後、6月にサンプルが完成し、サイト掲載用に社内カメラマンに写真撮影を依頼。購入ページのデザインを制作班と、購入の仕組みや流れについてシステム班と、それぞれ打ち合わせを重ねました。7月には発注したギフトバック(紙袋)が納品され、いよいよリリースできる状態に…!

ただ、システム班では同時期、購入や商品交換の情報を管理するシステムの大刷新を控えていました。すぐにリリースしようとすると、現行システムと新しいシステムの両方で重複して開発が必要になってしまうため、新たなシステムに搭載するかたちでギフトバック(紙袋)のオプション機能も開発し、8月末にリリースすることになりました。

【結果】

ということで、ギフトバック制作の結果です!!!

結果1)プロダクトがぴったり入る形とデザイン

高さ15cm×幅21cm×マチ6cm

様々な試行錯誤を経てついに完成したギフトバック(紙袋)は、じもカードタイプのカタログギフトが3個までぴったり収まるサイズ感。
1回に2〜3個の受注が多い中小企業の秘書室利用の想定に合致するようこだわりました。

プロダクトに合ったサイズを実現するために、底幅(マチ)6cmという規格外の対応をしてくれる会社は、多くありませんでした。長野県内外の6社に問い合わせをしたところ、希望通りのサイズを希望の価格で実現できるのが、「大昭和紙工産業グループ㈱齊藤商会様長野営業所」様でした。

結果2)環境に配慮した素材を使用

「地元のギフト」を贈る方は、地元やゆかりのある地域を応援したい、という想いを持っています。「地元のギフト」を贈る方のメッセージに着目すると、地元を守る、環境を守るということは、ギフトバックを制作する上でも大切な視点でした。

①PLANT A TREEマークの掲載
今回、サイズと価格の両方から当社の希望を実現してくれることから、紙袋製造を依頼することになった大昭和紙工産業グループは、環境に配慮した様々な取り組みを行っている素晴らしい企業です。

同社との出会いで知ったのが「PLANT A TREE」のマーク。
「PLANT A TREE」は、紙袋などの製造時に発生する二酸化炭素量を計測し、同等の植樹を行うという活動です。当社でも、紙袋を購入するとその一部が「PLANT A TREE」の活動に寄付される仕組みを導入し、「PLANT A TREE」マークをギフトバック(紙袋)に入れました!

②FSC認証マークの掲載
「FSC認証マーク」は、環境保全・社会的利益・経済持続性などの観点で管理された森林から伐採した資源を使用しているという証です。このFSC認証マークを、当社のギフトバックにも掲載しました。
カタログギフトの形式の一つ、エコタイプに使用している紙にも、FSCマークを掲載しています。

③環境負荷が少ない紙資材を使用
漂白の工程がない紙を使用し、使う薬品もエネルギーも最小限に抑えています。

結果3)購入画面でギフトバックをオプションで選べるようにしました


こうしてついに、2022年8月31日よりギフトバック(紙袋)がオプションとして選べるようになりました!
時間がかかってしまいましたが、システムの大刷新によるカート機能の追加に合わせてのリリースとなりました。

リリースからおよそ10日間で、すでに法人利用で7個、個人利用で4個のご注文を頂いています!(9月9日現在)

中小企業の秘書室利用を想定して開発したギフトバック(紙袋)でしたが、結果的には個人利用の贈り主にもご利用いただいています!

毎日のようにギフトバック(紙袋)の注文をいただき、いかにギフトバック(紙袋)が必要とされていたかがわかります。贈り主のみなさん、今まで申し訳ございません、そして本当におまたせいたしました!!

【今後の課題】 

ギフトバック(紙袋)のオプションサービスは始まったばかりですが、改善したいオプション機能や実現したいアイディアは、他にもいくつかあります。

課題1)メッセージカードの背景や定型文を選択できるようにする

メッセージカードの背景は、現在は基本か法要用かの2種類しか選ぶ事ができず、定型文の選択肢もありません。
シーンに合わせた背景イメージが選択できたり、定型文の選択肢があれば、贈り主は楽しく、少ない負担でメッセージカードを選べると考えています。

課題2)メッセージカードやのしの印字イメージを贈り主が確認できる画面をつくる

現在、購入時の画面では、メッセージカードやのしが印字されたときのイメージ画像を贈り主が確認できない状態になっています。このため、贈り主の思い通りのイメージにならなかったり、修正が必要な場合にお待たせしてしまう…などの課題があります。

カードやのしのイメージを購入時の画面上で確認することができるようにして、贈り主のイメージ通りののしやメッセージをスピーディに実現していきたいと考えています。

課題3)現在法人利用のみに対応しているギフトラッピングを、個人でも利用できるようにする

ギフトラッピングサービスは、現在個人利用には対応しておらず、法人利用でご希望があった場合のみのサービスになっています。今後は個人利用の贈り主にも対応できるよう検討しています。

課題4)受け取った方が楽しくなるオプションを考える

カタログを発送する際に使用している梱包材は、現在はまっさらなわら半紙を使っていますが、地元の新聞や当社の季刊お便りであるジモカン通信を印字するなど、受け取った方が楽しくなるオプションも考えて行きたいと考えています。

今回開発したギフトバックも、今後ご利用件数が増えれば、現在のクラフト紙を使用したカジュアル寄りのデザインだけではなく、冠婚葬祭などのよりフォーマルな場面でも使えるデザインを増やすことも検討したいと思います。

デザインの決定や実装までにとても時間はかかってしまい、贈り主の皆様をお待たせしてしまいましたが、皆様に利用していただきやすい紙袋が完成しました!

今後も贈り主の方がご利用しやすいサービスにしていけるよう、さらなる課題の解決やアイディアの実現を進めていきます!!


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