プロ野球開幕。戦いはグラウンドの中で。
2022年3月25日。
いつもの散歩コースの公園では桜のつぼみがほころび始めた。
何かと暗いニュースばかりの昨今だが、
そんな風景を観るだけで少し気持ちが華やいでくる。
気持ちが華やぐにはもう一つ理由がある。
そう、今日は待ちに待ったプロ野球開幕日なのだ。
野球に興味のない人には全く理解できないだろうが、
冬眠から目覚める熊のような心持ち。
さあこれから改めて一年と向き合っていくぞ、
という気合を込める日でもある。
しかもコロナ下での入場制限がようやく解除され、
3年ぶりに満員のスタジアムが戻ってくる。
2020年に横浜スタジアムの観客席拡張工事が行われて以来
初めての状況となる。
私の愛するベイスターズはどのような試合を見せてくれるだろうか。
もちろん大声での声援はまだ禁止されているだろうし、
周囲の人たちとの歓喜のハイタッチなども
なかなかできづらい環境ではある。
それでもあの熱気の中に身を投じることのできる高揚感。
私にとっての寅さんの言う「生きててよかったー」という瞬間であるのだ。
とはいえ。
そんな楽しみはもとより、理不尽な戦いに巻き込まれ、
ただ生きることすら脅かされている人々が遠く離れた地にいる。
私の中に沸き立つ心と表裏して
そのような自分に冷や水を浴びせる感情がある。
いろんな意味で考えさせられる今年の開幕日。
いまのところ日本では戦いはグラウンドの中で行われる。
今後もぜひそのようであってほしいと願うのだ。
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