「攻撃はしていない」とロシアは言う。
社会人生活を通じて、いや人生を通じて
もめ事があるときは
必ず双方の言い分に耳を傾けるように心がけてきたつもりで、
相手の置かれた立場に極力想像力を働かせるように自分を戒めてきた。
そのモットーを総動員して解釈を行ったとしてもこの発言はいただけない。
ロシアのラブロフ外相がウクライナ側との外相会議の後、
記者会見で残したコメントだという。
ロシアの戦車団がウクライナの土地に侵入した時点で
それは攻撃ではないのだろうか。
世界中に拡散されている動画はすべて偽造で、
アメリカのせいでウクライナは人間の盾にされていると主張する。
立場上言わざるを得なかったのだ、
本気で言ってはいないのだ思いたいが、
戦争というものはここまで人に愚かな発言をさせるのかと改めて絶望する。
問題はそう言っている間にもウクライナの子供たちが
命の危険にさらされているということなのだ。
プーチンはロシアとウクライナは同じ民族であるという。
仮に2国が兄弟だとして弟が価値感を違えて袂を分かち、
穏やかに家を出ようとしたところを
無理やり暴力で兄が家に押し込めるといった構図。
そんな権利が兄にあるのだろうか。
ラブロフは
「核を使うようなことにはしたくない」
とも発言したらしいが、
核という言葉を出すこと自体が常軌を逸しているし、
これは全人類に対しての脅迫であるともとれる。
政治的な書き込みはあまり好むところではないが、
いま目の前に流れている驚愕の現実にどうしてもひと言述べたくなる。
ロシアの良識のある国民よ、
どうかこの大義のない戦争に早く気づいてほしい。
そして無為の血が流れることを止めるべきだという声を、
あなた方の国の中から全世界に発してほしい。
そう願うのだ。
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