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M&A(株式譲渡)とNFT市場挑戦の報告

久々の更新。2022年3月10日をもって以前代表を務めいていた株式会社PopSicleの株100%譲渡したので報告~。起業は誰でも出来るけどExit経験は希少なので25歳のうちに経験できたことは財産である。Amazon販売事業者向け月額課金サービス「セラースケット」事業へ高い評価を受け、数億円規模で譲渡。今後のNFT事業への参入投資金として新会社の株式を希薄化させず資金調達が実現したことはファイナンス面でも最善だと判断した。

21歳から走り始めた起業人生の中で2度目の転換期を迎えた。私自身は取締役を退任し、新会社を代表として率いる。

2019年に「アマゾンアカウント保険市場」という未知の市場を開拓し、自ら今までにないサービスを創った。今では一般的になったAmazonアカウント保険(垢Ban対策・復活サービス)であるが、市場の創業者、セラースケット創業者としての誇りはこれからも胸を張りたい。

【ユーザー様へ】

いつもご利用いただきありがとうございます。
本案件による業務への影響、支障はありませんので引き続きよろしくお願いいたします。緊急サポートも引き続き早いレスポンス、高い解決率を維持し、いっそうの品質向上をお約束します。
(創業者 押川)

【M&Aについて】

交渉~TOP面談~DD~クロージングまで約2カ月とかなりスピーディに進んだ。当事業は月額課金制の安定・高収益モデルでありM&A市場からも株式譲受のニーズは強いと感じた。

結果上場企業3社、非上場企業9社の計12社より表明があり、当事業へ熱烈な共感と真摯な対応を続けて頂ける素晴らしい企業を選択した。余談だが最高額の9億円の打診をしてきた企業もあったが売却ナレッジがないと踏んで足元を見てきた条件提示があったため拒否。やはり予めM&Aについて法務、税務、一般的な譲渡後PMI観点を網羅して勉強していて正解であったと振り返る。

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【なぜ今のタイミング?】

重ね重ねになるがサブスクリプションモデル、高利益率、高収益構造であり、更にアカウント保険市場において情報蓄積数は圧倒的優位性になり競合が簡単に参入できない市場でもある。「ECセラー保険型、復活サポート」を類似提供している個人・企業が存在していたが、私の予想を超える鋭敏な頭を持ち、実行力、資金力のある競合経営者はまだ出てきていない。とどのつまり、直接競合参入により市場バランスが崩れたわけでもなく、売上が減少したわけでもないのになぜ今のタイミング?

一言でいえば「投資家目線」での判断だ。起業家は事業を創り、成長戦略を描く一方、いち企業の株主であり投資家でもある。毎月の利益に固執せず様々な角度で情報を集め、トータル収支を最大にする。私が持っていた株を現在の評価額で利益確定し、キャッシュを次事業へ投資することで100億、1000億の規模へ挑戦する方が「投資家目線」で利益最大化できると判断した。これに尽きる。

また株式譲渡を選択したことも明確な理由がある。株式譲渡個人の負担税率は20%(復興特別所得税除)。 事業譲渡では法人税諸々で40%掛かることになる。「税金」の話をすると世間からは怪しいと眉を顰められるが、税金に限らず世の中の仕組みを理解することは有意義な人生への必要条件ではないだろうか。ここ30年世界から後れを取っている日本企業の成長のため事業流動性を高め、世界との競争力を高めるためにM&Aの税負担優遇をしている政府の意向を読み解くと更に面白いだろう。しかしながら昨今の政権は金融所得課税強化に取り組んでいるのでこの優遇がこの先続くとは限らないが。

【なぜNFT事業に?】

Wordpressのブログ時代からの読者には説明不要だが、私は自分の人生設計を21歳の時にプランし、30歳まで20代をフェーズ区分し「今を捨て、進む」ことを軸としてきた。折り返し地点である25歳、資金調達により更に市場規模の大きいNFT領域へ挑戦をしていく。

2017年1月(Phase1) amazon欧米輸入開始
2019年4月(Phase2) amazon欧米輸入→セラースケット事業
2022年3月(Phase3) セラースケット事業→NFT事業

amazon輸入を撤退する際にも十分な利益が出ており周囲からは完全撤退ではなく並行することを提案されていた。しかし結果として、完全移行することで輸入事業の数倍~数十倍の利益が生まれるサービスへ成長し億単位で売却できた。NFT事業への転換も「きっぱり」譲渡することで希薄化せず十分な現金を用意することができ、ファイナンス面もGOODだ。

NFT市場への参入は昨年夏終わりに市場調査開始し、2021年10月に開発着手した。私の構想はSNS×NFTの親和性の高さを生かし、限定的で閉鎖的なオプションを享受することが出来るプラットフォームを目指す。「マス層へ広げる!」「世界を変える!」という高尚な大義はないが、セラースケット創業時と同様に「今までにない、面白く、自分が参加したくなる」をコンセプトに開発を進めている。

少し時間軸が長くなる話をすると、SNS×NFTは実証実験と位置づけNFT市場を見極めたい。そこからNFTと親和性の高いEスポーツ、観光地などデジタルからリアル社会などへ横展開も構想している。

NFTは改竄できないブロックを信用担保とし、唯一無二の証明書と説明されるが、サービスとして顧客に受け入れられる為には「唯一無二の体験」が条件である、この仮説が成立すれば実証実験は終わり、展開していくだろう。

NFT≠ Non-Fungible Token
NFT=Non-Fungible Taiken
※顧客サービス提供観点では上記のように心得ている。

【感謝】

M&Aについては報告通りだが、決して私一人の力ではない。若造の市場開拓に力を貸していただき、様々な面でのサポートをいただいた方々にこの場を借りて感謝を申し上げたい。

2018年からセラースケット事業を一緒に組み立ててきたTasさんひできちさん。様々なアドバイスを頂いたカプセルZ福田さん。保険市場、ベンチャー立ち上げのヒントを頂いたライフネット生命保険創業者出口さん、トムソンネット森岡さん。リリース後に広告面、経営面で協力いただいた元アマゾンジャパン経営幹部で現オイシックスCOO星さん、モノレート運営代表吉村さん。技術面、各担当業務に尽力いただいたスタッフの皆さん。ありがとうございました。

【最後に】

NFT事業についてのエンジェル投資、NFT に知見のあるアンバサダーは現在募集しているので興味のある人はDMを。

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