ミッションドリブンなライフスタイルと、活動の拡張意識

https://www.fastgrow.jp/articles/panasonic-sugiyama-02
を読んだ感想とストックしておきたい引用テキスト。

今の時代において企業と個人それぞれの観点において「ミッション」の価値が大きく高まっていると感じています。(中略)

企業において「ミッション」の価値が高まっている背景にはインターネットの存在があります。インターネットがもたらした大きな社会変化が情報のオープン化です。様々な角度で情報がオープンになり情報量が多くなる中では、何が本当で、何が取り繕った情報なのか受け手側が判断することは困難です。結果的に自身が共感でき、信じられるものに目が向くようになります。この共感を生み出すものこそが企業における「ミッション」です。

人生を掛けてでも成し遂げたい仕事があったとするならば、80歳でその仕事をしていても毎日がワクワクし、充実していると思うんです。たとえ話を挙げるとすれば、やはりドラッカーの石工の話がわかりやすいかな、と思っています。
ドラッカーが著書『マネジメント』などで用いた有名なたとえ話は、大まかにまとめると以下の通り。古代ギリシャの旅人が、道中で作業中の石工たちに出会い、言葉を交わしたというのが舞台設定。旅人は石工たちに同じ質問をしていく。「あなたは何をしているのですか?」と。

すると1人目の石工は「これで食べている」と答え、2人目は「石工としての腕をこの仕事で磨いている」と答え、3人目は「国で一番の教会を建てている」と答える。そして、最後の4人目の石工が口にした答えは「私は村のみんなの心のよりどころを作っている」だった。

要は「何のために働くのか」という命題に対し、人は様々な見解を持っているということ。杉山氏は、特にこの4人目のようなスタンスこそが、これからの「人生100年社会」のキャリア形成で重要になると言う。

この4人目のスタンスは、組織をまとめていく「リーダーシップ」にも必要かと思います。数値を追いながら、目の前のPDCAを回していると、いつの間にか単純労働になり、ビジョンが見えなくなります。ビジョン(目的)はそのワークの質だけでなく、労働する者のモチベーションの担保になる。小さな局所の(人間たった一人が行う)仕事も大きな社会を支えていることを常にメンバーに意識させ、「世界と戦う」という小さいけれど大きなやりがいへの転換させる風を用意するのはリーダーの役目でもありますね。

自分の中にあるはずだ、原体験があるはずだとフィックストマインドセットで自己分析だけを繰り返しても「ミッション」には辿り着かない。経験や努力を通じて輪郭を描いていくものなんじゃないかなと

時とともに仕事や生活の中で新しい経験を積み、ライフステージが変わり、世の中も変わり続けるなかで、自身の考えや価値観も常にアップデートされるものだと柔軟に捉えながら、今の自分にとって手触り感のある「ミッション」を立てられればいい。

私自身、子どもを授かってから自身の「ミッション」が大きく変わりました。キャリアのため、会社のためという閉じられた発想で働いてきたのが、「この子が大きくなった時、この子らの世代がより幸せや可能性を感じられる社会にしたい」という外向きの、社会志向になりました。

それに「ミッション」って、誰かに良し悪しを判断されるものではありません。正解もない。グロースマインドセットですから、今まだ「ミッション」と呼べるものを立てられないでいるなら行動すればいい。立ち止まったままでは「ミッション」の種が生まれることはありませんので、ほんの少しの勇気をもって多様な価値観に触れる経験をしてほしいですね。

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