ラーメンビジネス論

何が一番儲かるラーメンか?

自分なりに分析してみた。
近年多種多様なラーメンがある中でも以下の系統に絞って分析してみる。
豚骨系、あっさり系、油そば、つけ麺系の4系統を比較してみる。

豚骨系ラーメン

今の日本で最も店舗が多いと感じる系列。特徴は豚骨スープに細麺。
この系統のメリットは、細麺なので茹でる時間が短い。その為、料理も提供時間が群を抜いて早い。更に替え玉により、少ない作業で収益を伸ばす事が出来る。
しかし、スープに大量の豚骨を使用し、長時間煮込む必要がある為、スープコストが高くなるといったデメリットもある。
全体的には薄利多売方式と言えるだろう。

あっさり系ラーメン

スープは鶏ガラと魚介ベースで、中麺を使い、女性でも食べやすいあっさりとした昔ながらのラーメンとなる。
この系統は客層を問わない。またスープは比較的低コストで出来る。麺も中麺なので、太麺ほどは茹で時間がかからないので客の回転もそんなに悪く無い。こういうラーメンにはチャーハンや餃子などをセットにする事で付加価値を上げている場合がある。
昔からある普通のラーメンという系統となる。

つけ麺系ラーメン

スープは豚骨や醤油など濃い目の味付けとなり、太麺が選ばれている。
スープは通常のラーメンに比べ濃くする必要がある為、スープの消費量が上がる。また、太麺なので茹でる時間が長い事から回転率を上げる事が出来ない。
従って、客単価を上げる必要が出るので、チャーハンや餃子をセットにするか、ラーメン自体の単価を上げるしかない。
採算性の面では、最も利益が取りにくいラーメンである。

油そば系ラーメン

スープはなく、油とタレなどで麺に味をつける。麺は太麺か中麺を使う。
スープが無い事で、スープを作るコストが無くなる。ラーメンのコストの大半はスープになる事から、かなり原価を抑える事が出来る。スープの変わりになる油やタレが勝負の要となるが、材料を決めてしまえば、安定した味を展開する事が出来る。
これからラーメン屋を始めるならこの分野が最も採算性がいい分野だと考える。

まとめ

上表は各系統の比較表となる。各評価を5段階で比較。1杯当たりの収益性は原価あがるほど、点数は落ちていく。顧客回転率は注文から提供されるまでの点数となり、付加利益性は替え玉やチャーハンや餃子セット、トッピングなどによる利益を示している。替え玉は材料コストま安く、手間もかからないので、点数は高くなる。最後の独自性は、その店独自味が出せ、印象に残る味を出せるかという指標としている。
一番豚骨系が点数が高くなったが、全国展開してる一風堂や一蘭といった豚骨系ラーメン店舗が増えている事からあながち間違っていない気がする。
また、近年油そば系も増えてきている事もビジネス的にいいモデルと言えるだろう。

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