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すべらない話のテンプレ公開【有料級】

今日は私が良く使っている、エピソードトークのテンプレをご紹介します。
それではまずは、私のエピソードトークを聞いてください。

私、こう見えてめっちゃ音痴なんです。

例えば、カラオケに行って自分が歌いだしたら、みんなトイレにいったり、ドライブ中、曲に合わせて歌っていたら、となりに乗っている人に「ハモるの上手いね」って言われたりします。もちろん、ハモっているつもりはありませんよ。

自分では全く音痴とは思っていないんですが、ただそんな私も「もしかしたら自分は音痴なのかも?」と初めて思ったエピソードをお話しします。
 
私が小学校3年生のとき、クラス対抗の音楽会がありました。
クラスでの練習時に、私を音痴とは知らない担任の先生から
「君は声が大きいから真ん中で歌おう」
と言われ、気分を良くした私は元気に真ん中で歌って練習しました。

1曲目が終わると先生が苦笑いしながら
「君、もっと綺麗な声で歌いましょう」と言われ、
綺麗な声の出し方なんて分からないので同じように歌っていると、先生が少しムッとしながら、
「君は元気があるから端っこに行って歌おう」と言われ、
それでもお構いなしに元気に端っこで歌って練習していました。

恐らく先生はどうしてもクラス対抗の音楽会に勝ちたかったんでしょうね。
本番3日前になって先生が思いつめた顔で私に近寄ってきてこう言いました。
「君はリーダーシップがあるから前に立って指揮をやろう」と。
目立ちたがり屋の私はそこから一生懸命、指揮の練習をしました。
 
迎えた本番、指揮をやっているのは私のクラスだけでした。
そもそも音楽の先生がピアノを弾いているので指揮なんていらないんですよね。
でも、自分の指揮のおかげで私のクラスは優勝しました!
あっここ笑うところですよ~
 
字面だけで読むとあまり面白くないかも知れませんが、現実ではほぼ確実に笑いを生み出すことが可能です。

それはこのエピソードが「ロジカルに笑いを生み出す」テンプレートに乗せて構成されているからです。このテンプレートに沿って、自分の失敗談や苦手なことを話すだけで、オリジナルのエピソードトークを作ることができます。皆さんも是非ユーモアエピソードにチャレンジしてください!
 
まずは自分が話せそうなメインの自虐ネタストーリーを一つ用意してください。
失敗談や苦手なことならなんでもいいですが、悲惨なものではない、あくまで軽い、自虐ネタがベターです。

ステップ1 こう見えて○○なんですよね

まず初めに自分はこう見えて○○なんですと打ち明けます。
以下に挙げる「才能」や「人間性」の中から、自分のメインストーリに関連付く項目を選んでください。

こう見えて○○の例
【才能編】
音痴、方向音痴、運動音痴、読書が嫌い、算数が苦手、英語が苦手、海外が苦手、絵が下手、車の運転が苦手、字が汚い、緊張しい、服のセンスがない など
 
【人間性編】
 負けず嫌い、頑固、意地っ張り、短気、単純、わがまま、飽きっぽい、せっかち、心配性、優柔不断、マイペース、自己中心的、でしゃばり、おっちょこちょい、忘れっぽい、整理整頓ができない、気が散りやすい、人見知り、流されやすい、計画性が無い、意志が弱い、気が小さい、お化けが怖い、好き嫌いが多い など
 
 メインの自虐ネタと関連付けられるような「自分の弱点」を選んでください。

ステップ2 ○○なショートストーリー

ここでメインの自虐ネタエピソードトークと関係するような軽いネタを挟みます。できるだけ、短めに話してください。
このショートストーリーを挟むことで、聞き手に「今からユーモアエピソードを始めますよ~」という合図を送ることができます。いきなり面白いことを言っても笑いを生み出せないのは、聞き手に笑う準備が整っていないからです。笑いに来ている訳ではない我々のプレゼンやスピーチの聞き手であればなおさらです。メインエピソードへの助走として、軽いショートストーリーを挟みましょう。

ステップ3 メインエピソードの背景説明

ユーモアトークが空振りする理由の一つとして、主語述語関係が不明瞭で、話の飛躍があり、何を言いたいのか推測しないと理解できないということが挙げられます。当たり前のことですが、聞き手は話し手の頭の中の映像を見ることはできません。きちんと、「いつ」「誰が」「何を」「どこで」した場面なのかを、端折らずに丁寧に説明しましょう。

ステップ4 笑い①➡笑い②➡笑い③

ようやくここでメインのユーモア(自虐ネタ)を話しますが、1度の笑いで終わらせず、2度目3度目の「笑い」を起こして下さい。

我々が行うスピーチやプレゼンにおいて、一発逆転ホームランのような笑いが起きることは稀です。あったとしても、事故やトラブルで、狙って起こせる笑いではありません。
 スベる原因は「笑いどころ」の頻度が少ないことです。

ステップ5 オチ

失敗やドジだけでは、聞き手の予想を裏切ることは難しいです。「オチ」を作って、聞き手の予想を超えることで、やっとユーモアを作り出すことができます。

ここではよく使われる「オチの種類」をご紹介します!
 
①恥も外聞もない言動
②皮肉
③図々しい欲求
④極端な一般化

①恥も外聞もない言動

一般の人が恥ずかしいとか、不格好と思うことを平然とした態度で言いましょう。
(例)
・自分は服のセンスがないのでマネキンの恰好をそのままします。その為、上下の組み合わせを変えることができません。
 
・そもそも自分は本を読むのが嫌いです。小学校3年生のときに読書感想文を書いた本はカチカチ山でした。内容が簡単過ぎて、逆に読書感想文の方が長くなってしまいました。
 
・ドライブしていたら1日に2回もスピード違反で捕まりました。減点を取り戻す為に違反者講習に行った帰りにまた捕まりました。など
 
 恥を捨てて自分は当たり前のことを話していると言わんばかりの平然とした態度で話しましょう。平気な顔で恥ずかしいことを言っているそのギャップ(裏切り)に、聞き手は笑ってしまいます。

②皮肉

強い立場の人や権威のある人をこき下ろす。一般に正しいと信じられていることをコケにする(サラリーマン川柳に近い)。但し、度を超すと、反感を持たれるので注意しましょう。
(例)
・合唱コンクールで、先生にリーダーシップがあると言われクラスの真ん中で歌っていましたが、自分が音痴だったので、先生に端に行って歌って欲しいと言われました。先生の言う事は当てにならないので注意した方がいいです。
 
・自分も含めて中小企業診断士はだいたい怪しい人が多いから気を付けましょう。

③図々しい欲求

良識がある人なら遠慮したり、控えたりするところを、図々しい要求をしたり態度をとったりすることで笑いを起こします。余裕のある態度が重要です。
(例)
・あれ?今僕スベってます?いつもはもっとウケるんですけど。今日はちょっと調子悪いみたいです。
 
・今日ここで笑っとかないと、あと笑うところありませんよ!

④極端な一般化

明らかに嘘・大げさだとわかることを、あたかも本当であるかのように言い切る。取るに足らないこと、周りがどうでもいいと思っていることを大げさに取り上げる。
(例)
・自分は音痴過ぎて小学校の合唱コンクールでは指揮をさせられました。だから、世界中の有名な指揮者はみんな音痴だと思います。
 
・モテトークを学んだので長年連れ添った妻に使ったら「気持ち悪い」と言われました。妻にモテトークは通用しないから気を付けた方がいいです。

ステップ6 フォローフレーズ

ここまでステップを踏んでもなかなか笑ってくれないのが現実です。そこでかなり高確率で笑いが取れる魔法の一言をお伝えします。それが、
「あっここ笑うところですよ!」というフォローフレーズ。
 真面目なスピーチやプレゼンの場面。「笑って邪魔してはいけない」と思っていたり、「面白いけど、声を出して笑うほどではない」と思っていたりする聞き手がいます。その人達に向け「どうか笑ってください」という気持ちを込めて言うのがこのフォローフレーズです。
そうすれば、よほどのことが無い限り、聞き手は笑ってくれます。
 
ステップ1~5まで踏んでもなお笑いが起きなかったとき。フォローフレーズを言ってください。この魔法の言葉を準備しておくだけで、かなりリラックスして話すことができ、結果、笑いも起こりやすくなります。
この自虐ネタエピソードのテンプレートを使えばロジカルに狙って面白いストーリーを量産することが可能です。
是非みなさんもテンプレートに沿って、オリジナルの自虐ネタエピソードを作ってみてください!

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