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自然経営研究会の活動の"見取り図"

2018年の1年間、自然経営研究会を運営する中で、色んな新しい実験に取り組むことが出来ました(詳しくはこちら

一方で、分かりやすい反省もありました。
それは、全体像が分からなくなること。

この団体を自然(じねん)に運営しているのだから、「それはそれでいい」という判断も、もちろんあります。それ自体が自然だと。
ただ、「興味があるし、関わりたくい。けど、どうやって関わればいいか分からない」という声をそこそこもらうようになって、このままではマズイなと。

そこで、自然経営研究会として取り組みたい活動の「見取り図」を作ってみました。順に説明していきます。


3つの大きな取り組み

まず、発信 (Publish)、探求 (Explore)、実践 (Practice)、の3つの大きな取り組みに整理しています。

発信(Publish)
探求や実践で得られた知見を、広く世に伝えていく活動。
主には以下を活用していく想定。
Facebookグループ : 気軽な情報共有、イベントのお知らせetc
Webサイト : 団体に関する基本的な情報etc (2019年2月リニューアル予定)
note : タイムリーな情報発信。様々な人に投稿してもらう。
(英語圏への発信も並行して進めたいので、とりあえずMediumのPublicationも立ち上げてみた。中身はまだない…)
探求(Explore)
自然経営に関わる知見を深めるための活動。
具体的には、2018年も毎月開催してきたMonthly Conference、実践企業の実態調査(2019年2月に公開予定)など。
実践(Practice)
具体的に、世の中でこういった新しい組織運営が実践されることを促し、支援するための活動。
発信(Publish)よりもさらに踏み込んだ形で、個別クライアントのサポート、「塾」の形式での講座など。

この発信、探求、実践、という大きな3つの取組みの中に、さらに3つずつ、小さな取り組み・切り口を設けています。


発信(Publish) : 3つの形で伝え続ける

最初に、世の中に広く伝えていくための活動。
大きく理論体系(Theory)方法論(Methodology)物語(Story)の3つの形を想定しています。

理論体系(Theory)
自然経営の「定義」や、実践するまでの「変容のステップ」など、自然経営をより理解しやすくするための体系化や言語化
方法論(Methodology)
「自然経営に共感するのだが、何から手を付ければいいのか分からない」
といったコメントを良く伺ってきました
そこで、可能な限り再現性のある「具体的なやり方」を提示することで、具体的な実践を支援します。
物語(Story)
理論や方法論では、「理解」はできても、「リアリティ」が持てません。
リアリティは、「生々しいエピソード」がもっともパワフルに伝わります。様々な形で、「リアルなエピソード」の発信・共有も進めていきます。


探求(Explore) : 3つの切り口を持って深めていく

次に、自然経営に関わることを学んだり調べたりしながら、知見を深めるための活動。
ここでは、大きく時間軸(Paradigm)領域(Theme)環境(Environment)、の3つの「切り口」を想定してみました。

時間軸(Paradigm):大きな時代の変化、流れ
領域(Theme):色々な違ったテーマ、専門分野
環境(Environment):その地域の持っている文化、地理的・地政学的特性

たとえば1月のMonthly Conferenceでは、「仮想通貨」と「拡張家族」という2つのユニークなテーマを持ってきています。どちらも、「経営」や「組織運営」とは少し距離があります。
ただ、たとえば仮想通貨で言えば「中央集権型」から「分散型」へという大きな流れは共通していたり、拡張家族は「所属する共同体の境界線が曖昧になる」ことにも通じています(といま時点では思っていますが、1月のイベントで捉え方は変わるかも…)

こんな具合に、Monthly Conferenceでは、多様な分野の登壇者をお呼びしながら、
・その「領域」の最先端ではどのような変化が起きているのか?
・それはどのような「時間軸」の中での変化か?
・文化などの「環境」によって受けている影響は?
について、様々な対話をしてみたいです。


実践(Explore) : 具体的な促進・支援のラインアップを増やす

最後に、具体的な促進・支援をするための活動。
まだまだ広がりが大きいですが、現状ではオンラインラボ(Online Lab)加盟企業(Membership)実践支援(Support)の3つに大別しています。
ここは、何らかの対価をいただけるような形を作りたい、と想定している領域です。

オンライン・ラボ(Online Lab)
自然的な経営は、とにかく「体験してみること」に尽きます。
そこで、参加者同士で自然経営を体験しながら、その体験を体系化していくようなラボを、オンラインで立ち上げます。

※「自然経営研究会の運営に関わることで体感してもらいたい」とも考えています。ご興味のある方は自然経営研究会のSlackにぜひお気軽にご参加ください。
加盟企業(Membership)
「実践にチャレンジしている企業」が集まった企業が集まり、
・成功事例・失敗事例のシェア
・生々しいリアルタイムでの課題の相談
などを促し、相互の学び合いや切磋琢磨が実現したい。

また、近い経営思想を持っている企業同士だからこそ協力できる取り組み(共同での広報や採用など)も、過去に実績もあり、今後も増やせる可能性が高いと感じています。
実践支援(Support)
「自然な経営」にチャレンジしたい、と思う企業に対して、複数の形式で具体的な支援を行う予定です。

【自然経営塾】自然経営について、体系的に伝えるための連続した勉強会
【個別コンサルティング】個別のクライアント企業に対する、ハンズオンでの変容支援

※どちらも2018年にダイヤモンドメディア株式会社にて実績があり、今後は自然経営研究会の活動に位置づけ直します。


最後に:How to Join

いまの時点で想定している活動の「見取り図」を書いてみました。
決して「ここに書いていないものはNG」なわけでもなく、むしろ、思いもよらない方向にこの「見取り図」も進化していって欲しいと思います。

さきほども書きましたが、こういった新しい組織運営の形は、「とりあえず体験してみること」から始めるのに限ります。
少しでもご興味があれば、FacebookグループSlackを覗いてみたり、毎月開催しているイベント(Monthly Conference)に気軽にご参加してみてください。

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