時間の安売り理論

先週の土曜日にバイト先に電話しました。個別指導の塾です。

「やっぱり12月以降もバイトできなさそうなので、辞めさせていただきます。」

4~7月は学校の授業が少なくて、勉強もそこそこ楽だったので、1週間に9人ほどみていました。試験前はキツかったですが、なんとかなるくらいでした。9人だったのを4人に減らして10月はがんばったのですが、勉強と部活が忙しくなってしんどくなり、試験の多い11月だけお休みにさせていただきました。でも、11月だけお休みをくださいというときには辞めようかなと思っていて、10月最後の授業で辞めようと決心しました。

その10月最後の授業になにがあったか。生徒さんが来なかったんです。体調不良だったそうですが、事前に連絡はありませんでした。真面目な子で、普段は休むとき電話を入れてくれます。その日の授業はその子だけで、塾に行って20分くらい待って家に帰ったので、事前に電話さえくれればわたしはそんな面倒なことをしなくてすみました。生徒さんの当日キャンセルでもお給料は入りますし、交通費もいただいているので、お金の面ではむしろ、楽に稼げてラッキーと思うべきでしょう。しかし、誰だって連絡をし忘れることはあるというものの、その日は夜に部活の飲み会があり、次の日部活、3日後大会、4日後試験だったので、かなりハードスケジュールだったんです。バイトの帰りにふと

「なんでこんなことにわたしの時間を費やしてるんだろう」

と思ってしまい、これがバイトを辞める決定打になりました。時間に余裕があればこんなこと思わなかったのでしょうし、暇になったらまたバイトをしたくなるんでしょう。

同学年のある人が

「俺たちは、俺らのバイトの時給より高い時給で親が買ってくれた時間を使って、こうやって勉強したり部活したり遊んだりしてるよな。バイトをするっていうのはその時間を安売りすることじゃねえか?だから俺はバイトしないんだ。」

といっていました。一理あるな、と思いました。(医学部なので、私を含め恵まれた家庭で育ってきた人が多く、生活費に困ることはあまりないと思われます。あと、勉強が大変でバイトしてもそれほどできません。)しかし、友達と旅行したい!とかスプラトゥーンが欲しい!とか、親の仕送りで満たせない欲望はバイトすると叶えられます。バイトで社会勉強もできます。バイトにはいいこともあるわけです。何よりお金が手に入ります。

前の「時間安売り理論」に反論するとすれば

「親が買ってくれた学校一人暮らし家でゴロゴロのための時間をバイトに売って、欲望を満たすためのお金を買うんだ。」

でしょうか。バイト論は、人によって大きく異なると思います。医学部以外の人と話す機会があまりないので、いろんな意見を聞いてみたいです。

前の記事でおやすみなさいって書いたのに、続けてこの記事を書いてしまいました。今度こそ、おやすみなさい。

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