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幸せになるカンタンな方法

「わからないことは、わからない」

ごくごく普通のことですが、この簡単なことがなかなか難しくなることもあるようです。

同時に、この簡単なことができれば、まずまず穏やかな人生を送れます。

いま話題のニュースについて。

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米国連邦捜査当局は4/11日(日本時間12日)、ドジャースの大谷翔平(29)の元通訳の水原一平氏(39)を大谷の銀行口座から1600万ドル(約24億5000万円)以上を盗み、違法なスポーツ賭博への「飽くなき欲求」のための資金調達に充てた銀行詐欺の罪で起訴したと正式に発表した。
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より詳細な記事のひとつをリンクします。

警察の正式発表ですから、真相がかなり明らかになってきた、のでしょう。

この件が明るみに出た当初は、

「大谷選手の口座から450万ドル(約6億8000万円)を送金」だったので、金額は3.5倍以上にふくらみました。

本件について、想像や妄想をふくらませる人もネットで多くいましたが(テレビでもいたのでしょうか)、

「もっと被害金額が多いんじゃないの?」という想像・妄想は、意外に見かけた記憶がありません。

誰でもすぐ想像つくことなので、「もっとひどい被害」と思っていた人はいっぱいいると思いますが、あえてネットに書いたり、公けに発言したりすることは無かったのでしょう。

わからないことをそのままにすることを

「ネガティブ・ケイパビリティ」(負に耐える能力)

といいます。

このネガティブ・ケイパビリティが一定以上あれば、根拠のない想像をわざわざ他者に伝えて、自分の想像を認めてもらおうとは思いません。

捜査当局や当事者でなければ、真相を本当に知ることは無いでしょう。

「わからない」のです。

が、わからないことに耐えられずに、いろんなストーリーを創らずにはいられないのは、人間の性(さが)のひとつのようです。

ストーリーを創れば、自分の精神は一応の納得をします。なので目先の精神的安定はえられます。

ただ、この創ったストーリーは、真実とは全く異なるものです。大谷さん・水原さんに関する、ネットやテレビの想像・妄想の大半が全く的外れだったようにです。

的外れなことを公けに発信すると、当事者に大小の迷惑がかかります。

また本人にとっても、自分の認識と現実がズレるという苦しみがあります。

このズレは、ストーリーを創れば創るほど広がり、現実との断絶が大きくなります。ズレ・断絶が一定以上になると、明らかに問題な状態にもなるでしょう。現実に対して大きく的外れなことを思っていれば、適切な行動は選択できないからです。

「わからないことは、わからない」

この簡単なことがなかなか難しくなることもあるようです。

しかし、この簡単なことができれば、まずまず穏やかな人生を送れます。

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