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【ぷりずむ】共産党が保守で、維新が革新?

 若い人たちの間では、一番革新的な党は維新の会だそうだ。「身を切る改革」を唱えているからだろう。一方、共産党は「憲法を守れ」とばかり言っているから、一番保守的なのだそうだ。一度若者たちの頭の中を覗いてみたいが、それはさておき、今回の衆議院選挙で自民党への批判票の多くが維新へ流れたのは、こんな風潮を反映している。

政治学者の白井聡さんに、『主権者のいない国』という著書がある。無能で政治スキャンダルまみれで、ウソばかりついているような首相が、長い間政権の座についていられたのは、市民が主権を行使しなかったからだと言う。維新が伸びたのも、こう考えれば納得がいく。コロナ禍を経験して世界的に新自由主義の見直しが進んでいるのに、この国では新自由主義の権化である維新が伸びた。大阪市でも府でも、保健所や公立病院まで改革(人員削減)を行い、コロナ第4派の時に多くの犠牲者が出た。にもかかわらず、テレビに露出し甘いマスクで売っている吉村大阪府知事の人気は相変わらず高く、街頭演説に人だかりができた。

「主権者」はいない。いるのは「消費者」ばかりだ。国民総背番号制すら、マイナンバーカードに2万円のポイント付与で進められている。まるで社会全体がコンビニエンスストアになっているようだ。  (や)


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