ヘアスタイルの歴史
ヘアドレッサーという言葉が使われるようになったのは、17世紀のフランスから
その辺りからプロの仕事としてみられるようになったようで
それまではお母さんが娘の髪をするようなものだったのでしょう
その時点でも家の召使いのような人がする仕事でした
つまり貴族やお金持ちの人だけが
自分のお抱えの美容師さんを持っているような状態です
今でも一部のセレブリティの人たちとかはそうですね
当時はこのような大きく複雑なデザインが流行中
顔の三倍以上の高さのデザインだからそれを作る労力たるや
想像を超えるでしょう
当時のフランスでは数々の有名なヘアドレッサーが生まれました
例:Léonard(マリーアントワネットのヘアドレッサー)
そうしてヘアドレッサー、もしくは家の使用人が
自宅でヘアスタイルを作る時代が続きます
19世紀に入ると
アメリカでヘアサロンのリテイルチェーンが生まれます
ついこの前までアメリカには現存していたようです
女性起業家による女性の自立をうながすためのチェーンビジネスだったようです
現代に続く先端のビジネスモデルでした
そして20世紀に入ると
ヘアサロンに行ってサービスを受けるというのが一般化してきます
その大きなきっかけとなったのが
Electricity
パーマネントウェーブマシンやヘアドライヤーなどの
電気による美容サービスの提供です
例:Marcel Grateau による Marseling(Marsel Wave、マーセルアイロン)
そうした固定型サービスの流行により
美容師の元に自ら行ってサービスを受ける時代が始まり
カールをつけてセットするヘアスタイルが主流になります
第一次大戦後の1920年台に
ボブカットが流行しますが
まだまだカールとセットの時代です
次の転機になるのが
1960年台の
ヴィダル・サスーンの登場
カールとセットの時代をジオメトリックな形にしていきます
そして70年台
80年台
90年台
と次第にナチュラルでルーズなスタイルに変化していきます
自分たちの生きてきた2000年台、2010年台も次第に過去のものになろうとしています
2000年以降
情報量の増大に伴い
ヘアスタイルの多様化と均一化が進んでいきました
ヒット曲や流行のファッションは
遠い海を挟んだ向こう側まで飛んでいくようになりました
客と美容師の情報量はいずれ同じになるでしょう
ヘアスタイルが多様化し
人の好みが均一化することにより
要求がより細部へと向かいます
世界の歴史の中で
ヘアカットの歴史はまだ始まったばかり
世界の要求をあらわにし一同に会して
今生きるこの時代を
歴史に残る時代に進化させていきたいものです
では、また。
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