停滞
はじめに書くとただの最近読んだ本の紹介です。_____
数年ぶりの感覚
今までは走りすぎて疲れていて、そこで溜まったアクを発散していたのに。
今はなんだか自分のリズムがあまりに溶けすぎていて、アメーバみたいに意識を失ったように漂っている。なんかこんな悩んでますよみたいな文章かくのも申し訳ないくらいな停滞。
知り合いがストーリーで風が止んだ時が一番きつかったと言っていたけど、今の私は風はあるのに自分のものにできてないのがわかりすぎて厭だなぁと思う
一言で言って、やりゃいいことができない状態。
自分はいつも「え、論理的に考えて絶対AしたほうがいいのになんでBしちゃうの?」ってときに本を読む。
だから基本負のエネルギーなのでポップな可愛い小説をあんまり読めない。ラノベとかもオススメされるんだけどあれ読む体力ある人、正のエネルギーであんな長文消化できる人は真の陽キャだろって思う。
例に漏れず今回もなかなか読書が捗っている。
でもこれは向上の読書じゃなくて気をそらす読書。
最近読んだのは
川端康成の雪国, カレンファーリントン著のNICOTINE, 中島義道のカインとか、あと羊をめぐる冒険の上、
川端康成は初めて読んだんだけど、女というものを芸術として文章に落とす熱さにやられたという感想。女の可愛いところ, 強いところ, 矛盾したところ, ,無駄なところ, 弱いところが美として描かれている感じ。
文章の綺麗さはすごかったけど、正直好き嫌いは0だった。でもこれは数年後にもう一回読みたい。今よりもっとしみこむと思う。
カレンファーリントン著のNICOTINEはハイ!シリーズとかいうガンギマリな名前のシリーズ書籍のタバコ編なんだけども、
タバコをいい面も悪い面も含めて歴史として紹介してくれている。
まず前書きがさいこう。一部抜粋..
「子供の頃は全てが輝いていた。風の匂い、光の加減、澄んだ高い空。全てが新鮮に見えたものだ。_____子供は子供なりに鏡の中の世界やスピードがくれる陶酔感や、万華鏡の色彩の世界に言いようのない魅力を感じるものだ。大人になると、大麻やタバコや酒、ドラッグやセックスによる『ハイ』な状態を希求するようになったりする。多くの人が『ハイ』であることを求める。__思えばそれは人間としてこの地上に存在することの証なのかもしれない__」
内容は事実を並べて色んな人の意見を織り交ぜた感じ。こういう論理的なんだけど人間味がすごい文章大好き。知識抜粋すると、ヒトラーが禁煙運動の第一人者だったとか、痩せた土地でも育つタバコの葉は発展途上国の経済成長を支えているとか、タバコの制限で職を失ったそう言った国の子の教育を支援するNPOが存在するとか。そういう役に立つのかよくわからん知識がついた。
中島義道のカインはとにかく死にてえって思ったらみんな一回読むんじゃないかしら。なんかこんなやばやついるなら自分が死にたいなんて大丈夫だったなって思えるし、なんとなく生きづらい人全員に共通する教訓みたいなのはもらえる。あくまで著者が自分を守るために作ったいびつな城の設計図をあなたにも教えますというスタンスで。特にいい子に努める自分が嫌になったことがある長男長女に送りたい本。
本当に停滞しすぎて本しか読んでない。
相変わらず村上春樹の文章が好きなのだけど、女性で共感してもらえる人があんまりいない。
仏教の本を読んだことと最近仲良くなった人の影響と生活どん詰まりすぎて哲学を漁るようになりました。
面白い本に出会えるといいな。でもやっぱり現実を生きるから本に意味があると思う人だから、早く自分を復帰したい。
10月の目標ははやねはやおきあさごはん。
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