つまりたまには休め、という話

水の高さとか電位の高さとか水が流れる量とか電流のように、例えるとわかりやすいというか、一見関連なさそうで実は似ている、というのは割とある話である。加速度を積分すると速度になって〜とかいうくだりで理系だった人はあー、ってなってくれると思う(なってなかったらどうしよう)。今回はそのような話から始めたい。

現在、情報なんてのはちぎっては投げるどころかゴミ箱から溢れなんなら星の数と比較してもまだ多いほどそこらじゅうに、拾わなくても押し付けられるだけある。そんな中からお宝を探すなんてのは土台無理があるので、最近はニュースですらまとめサイトが存在する。しかもまとめサイトが金取ったりする。すげぇ世の中だな。今回はそこじゃなくて、この情報というのは海とそこに潜るダイバーの関係に良く似ている、という話をしたい。

情報が海で、潜るダイバーが我々である。最初は素潜りだ。そもそも潜り方もわからないので、たいした成果が上がるわけではない。それが言語であったり、会話、というツールを使うことを覚える、つまり潜り方を覚えるともうちょっと深くまで潜れる。この調子で行くとニュースのまとめサイトなんてのは金を払っていろんな場所にいろんな潜水艦を出して一番深くまで行ってそうな潜水艦に乗る、くらいだろうか。

しかしながらこんな事出来るのは当然一部の人間に限られるので、結局のところせいぜい自分で船を出すか、友人の船(つまり口コミとか)の結果に頼るわけである。そしてだいたいはたいした成果 ーー魚でもなんでも良いけどーーが上がらずにそれこそ他の漁船でも潜水艦やら何やら出した奴に抜かれるわけである。

で、だ。コストをかけるなりツールを使う、するとやっぱり深く潜れるようになる…のだが結局ずっと海の中、というわけにもいかないわけである。海の中に入れる時間は伸びるかもしれないが、結局たまには出ないといけないわけだ。
そして、これだけ性質が似ているのであれば、これは情報でも一緒ではないか。確かに検索やら何やらで簡単に深くふかぁーくまで潜れるようにはなったが結局いずれは一度上がらないといけないわけである。具体的にずっと潜っているとどうなるか、なんてのは巷にそれこそ押し売りの如く転がっているのでここには書かない。

ということはツイッターでも他のSNSでも深さ広さの大小はあれどそれらのサービスにどっぷり浸かるという事は情報の海の中に飛び込み台から飛びこむようなもんなので慣れはあるかもしれないが結局は一度は上がらないといけないように出来ているよ、という話である。ここまで来るのながかったなおい。無論インターネットや新聞など広義に広げても同じだ、なんてのはわざわざ言わなくても良いか。ついでに情報の海から上がるってどういう事だよどうやるんだよ、なんてのも今これを見ているそれを使ってなんとかしてほしい、多分外界から自分を遮断するとかなんとか色々出てくる。

ここまで書けばもうお気づきだと思うが、実は一つのフレーズにこの話はまとまる。そのフレーズとは

「デジタルデトックスは良いぞ」。

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