見出し画像

桃の高温障害

この間親類から頂いた桃が、めちゃめちゃ美味かった。

これに味をしめて、つい最近通販で購入した桃が、残念だった。

とっても上品ないい香りがして、皮をむいたところまでは正常なんだけど、切ってみると内部が茶色く透明感のある感じに変色しているものがあって、甘みがなく苦味というか渋味というかちょっと変な後味。褐変していない実もあるけどそちらも食感はいいのに甘みがない。なんだこれはと驚いた。

画像1

種やヘタ周りはキレイで、表面も腐っているわけではない。これは、おそらくなんらかの生理障害だろうと目星をつけた。

調べてみると、茶色い変色は桃の「内部異常」と呼ばれる症状によく似ていた。そして、この症状は高温と多雨の影響で出やすいらしい。

確かに、箱に書いてあった産地では、ちょっと前に大雨が降っていた。さらに今月の高温だ。本当にその症状かは断定できないが、自分の中では合点がいった。ガッテン。


桃に限らず、植物には高温も多雨も影響がある。高温自体が植物の光合成を阻害したり、呼吸量が多くなって糖を消費したりする。多雨は、根の呼吸や活力を低下させる。極端な天気はいいことないね。

この桃、生産地はクレーム対応でたいへんなことになっているんじゃないかと、ちょっと心配になる。

天候も味のうち、と考えればこれも仕方ない。

そういう考え方はどうでしょう。