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結婚式を挙げる意味って?

1ヶ月ほど期間が空いてしまいました。
実生活がすこし忙しく、無理しないようにしようと落ち着いたタイミングで再開します。(本当は昨日再開のつもりにしていた)

note自体久々のため、また違ったお題があって何を書こうか少しワクワク。ちょうど先月の5月といえば私達夫婦が結婚式を挙げた月だったので振り返ります。


結婚式は恥ずかしい


結婚する前から、結婚式は挙げたいと思っていました。でも友達を呼ぶのは嫌でした。なぜなら恥ずかしいから。笑
人生に一度しかない(はずの)結婚式は記念に行って、記念にドレスを着て、家族だけでも参加して、こじんまりとした式でいいのでやってみたかった。

夫くんはどのように考えていたのかというと、私と全く同じ考えでした。友達を呼ぶのも恥ずかしいと言って、結局私たちは家族のみで式を行うことにしました。

少人数でも違和感のない式場を決め、人前式に。(恥ずかしいので)簡潔に終わらせ、その後は披露宴ではなく家族での食事会という形になりました。

結婚式の準備はよく夫婦で喧嘩になると聞きましたが、私たちは喧嘩などにはなりませんでした。というのも、私はそれほどこだわりが無かったため夫くんの意見が納得いかないということもなかったし、夫くんも彼なりの意見を持って準備に参加してくれました。

でも準備は大変だった…。
たった数人の家族を招待するだけなのに、決めなければいけないことはたくさん。招待状一つでも色んな種類があるし、自分のイメージを伝えるのに理想に近い写真を探すことも疲れました。(もっと招待人数が多い式はもっと大変なんだろうな…)
私はそもそも誰かの結婚式に行ったことは無かったし、夫くんも小さい頃に行ったきりで結婚式がどういうものか2人とも分からず、知識ゼロの状態からの準備だったのでそこから勉強する必要がありました。

大変な部分もありましたが、式場スタッフの人はやはりプロで私達の思いを上手く受け取ってくれたり、イメージに近い写真を探してくれたりしました。さすがプロだ…と尊敬します。


絶対に泣かないと決めていた


そうして行われた結婚式は身内だけで簡潔に、でも一生に一度の思い出を作ることができました。

式の最後に、父から思いもよらない詩のプレゼントが。
後で知りましたが、結婚式では定番の「祝婚歌」。式では泣かないだろうなと思っていましたが、最後の最後に泣きそうになって必死でこらえました。

祝婚歌(吉野弘)

2人が睦まじくいるためには 愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは 長持ちしないことだと 気づいているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい 完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい
2人のうちどちらかが ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても 非難できる資格が
自分にあったかどうか あとで 疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは 少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは 相手を傷つけやすいものだと
気づいているほうがいい
立派でありたいとか 正しくありたいとかいう
無理な緊張には 色目をつかわず ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい
健康で 風に吹かれながら 生きていることのなつかしさに
ふと 胸が熱くなる そんな日があってもいい
そして なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても 2人にはわかるのであってほしい
http://www.midorii-clinic.jp/images/index/season110905_11.pdf

今読み返しても泣けてくる…
今や私の大好きな詩になりました。

「立派すぎない方がいい」
こうあるべきだ、という固定概念が今までの私にとって自分自身を苦しめていました。立派になるべき、完璧であるべき。でもそれって「無理な緊張」のことで、なんだか今の私の状況につながっているんだろうな、と。笑

夫くんは前に私の父から「正しいことを言うときは少しひかえめに」と聞いた記憶があったそう、夫くんはとても印象に残っていると。

なんだか私の両親のことを表しているような詩で、こんな夫婦になりたいと思いました。


結婚式は意識の変化、家族の愛


私は結婚式を挙げて良かったと思いました。
最近では結婚式を挙げないカップルも多いらしいですが、一生に一度の経験ができたことはもちろん、夫婦になるという自覚と結婚したという実感がわきました。あとは家族との絆、愛情を感じることができました。
この半日の結婚式のために長い時間をかけて準備した甲斐があったと思います。

結婚式で私の気持ちにも変化がありました。
夫くんのことを夫と見るようになったし(笑)、今までなんとなく距離を感じていた両親とも家族という意識が強くなりました。
今まで家族の誕生日や母の日父の日等はどこか忘れてしまっていて、でも別にいいやと投げやりだった部分もありました。
ですが結婚式後は夫くんと同じ家族。夫くんにしているように誕生日やイベントはしっかり家族への愛と尊敬を持って過ごすような意識になった気がします。

もちろん、お金もかかるし準備も大変だったし今手元に残るものは結婚証明書と写真だけかもしれませんが、これから一緒に過ごしていく家族との時間を大切にしようとする気持ちはこれからもずっと心に残ります。

一生に一度だから記念に、という意味で行った結婚式ですが、死ぬまで大事にするべき家族への愛情を再確認する大事なイベントになりました。


ちょっとした小噺

そもそも、式場を決めたときに6月の大安の日がたまたま空いていて、(ジューンブライドじゃん!大安の日がたまたま一枠開いているなんて、この日にしろって言っているようなもんじゃん!)と私が一人で勝手に盛り上がっていて、夫くんもこの日にしようといきなり決まりました。

その日の夜。夫くんは寝る前に思い出しました。その調度同じ日にテニスの大会があるということを。

言葉も出ませんでした。呆れすぎて。
5月に早めると言って翌日式場に電話しました。
たまたま5月も一枠空いていたので本当にラッキーでした。

私はひどく落ち込みました。せっかくの素晴らしい日をテニスの大会に奪われるなんて。結婚式よりテニスが優先ですか。そうですか。
大体、そんな大事なテニスの大会の日を忘れるんですか、スケジュール管理どうなってるんですか、本当に…

今思い出しても腹がたってきました。
その後どうやって私は納得したのだろうか。(たしか「5月に式を挙げるメリットを考えられるだけ挙げろ!」とか言っていたような…)

#結婚式の思い出

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