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為替市場に参入する投機筋と実需筋(前編)

こんにちわー!波のゆくさきです!

今日は為替市場への参加する人たちの参加目的についてです!よく、SNSでは「大衆心理トレード」とか見かけますが「心理」っていうのは、どういう人たちが、どのうように参加してるのかとか、そういうの理解してないと読める訳ないですよね!

大衆心理とか関係なくても基礎的な仕組みなんで是非です!

なので初歩的っていうか、基礎的な仕組みっていうか、まぁまぁ面倒臭い小難しい講義を今日も出来るだけ

分かりやすく始めて行きたいと思います!
宜しくお願い致します!

為替市場に参加する目的は例外を覗きたった3種類

 為替市場に参加する目的は実はたった3種類

 ☆トレードによる利益を目的とする投機筋

 ☆貿易等の決済を目的とする実需筋

 ☆政府によるレート調整を目的とした市場介入

この3種類の参加がメインです。今回のnoteに関しては投機筋と実需筋についてだけ書いていこうと思います。

投機筋、実需筋の取引を市場に行っているのは銀行

 為替市場はインターバンク市場なので銀行しか直接取引できないので、客玉(実需筋、投機筋からの注文)を持ち玉に自らリスクを取ることによって取引を行ってます

投機筋の特性

まず、投機筋の参加者は、銀行、生保、機関投資家、ヘッジファンド、個人投資家です。

 1日、5兆ドル動く為替市場の約9割の4兆5千ドルが投機取引となります。投機取引の殆どが銀行の利益を目的とした取引で銀行の為替ディーラーが行っているのですが、この4兆5千ドルの取引が市場に厚みをつけ、限られた要因で大きく動くのを押さえています。

 ちょっと難しい前置きは置いといて、ここだけは覚えといてください。

 投機取引は利ザヤを目的としているので、買ったら売られ(決済)ます。

 売ったポジションは必ず買い戻され(決済)ます。
 ポジションに対して最後、反対売買(決済)が行われるということです。

 つまり短期的に大きく方向をつけても、上がった分、下がるわけです。下がった分、上がるわけです。

繰り返します。投機で動いた相場は
動いた分、戻します。

実需の特性

 実需は2種類、経常取引(貿易等)と資本取引(投資)

経常取引(貿易等)の参加者は輸出入業者で目的は両替です。

資本取引(投資)の参加者は企業、投資家で目的は他国への投資や証券購入のための両替です。

 つまり実需はどちらも両替として参加になります。

 実需に関しては両替なので、安く買いたい、高く売りたいというのはありますが、利ザヤは関係なく、安く外貨を獲得して支払えば終わりなのです。例えば輸入したものに対して両替して支払いすれば終わりなのです。

 つまり、投機取引のように反対売買を起きません。投機で動いた相場はその分戻しますが、実需で動いた相場はキチンと方向をじわじわとつけていきます。

時限性の実需(輸入業者の外貨支払いでの特性の一つ)

もうひとつ、実需について覚えといて欲しいことがあります。

 実需というのは主に貿易などの輸入業者は外貨での支払うための両替、輸出業者は外貨で受け取った通貨を自国の通貨にかえるための両替です。

 当然、安く外貨に両替して払った方がいいし、受け取った外貨は高く売った方がいい。

 ここで一つ輸入業者の支払いには各々に期限があって、その期限までに支払わなければならない。時限性を持つため高くても両替をしなければならないことがある。

 このため外貨獲得の為、買場探しの様な状況が起きる。

 例えば今日が○月20日でドル/円105円、支払いは5日後の○月25日としましょう。

 輸入業者としては「まだ、支払いは5日後だし、少しでも安くドルを仕入れたいから、少し待つか」としたとしましょう。

 ・翌日、21日、ドル/円106円
 「上がってしまったなぁ、高いから少し待つか」
 ・翌日、22日、ドル/円107円
 「また上がってしまったなぁ、高いから少し待つか」
 ・翌日、23日、ドル/円108円
 「ええ上がってしまったなぁ💦さがらないかな。。」
 ・翌日、24日、ドル/円109円
 「さらに上がってしまったなぁ、高いから買えないし、明日、支払いだからどうしよう、少しでも下がって」
 ・翌日、25日、ドル/円110円
 「うわぁ、支払い期限だから高いけど買おう」

つまり時限性の取引に関しては支払い元の業者にとって都合の悪い方向に動くと、買場を探し続けて、結果、高くても買わなければなりません。

 ここでもう一つ、時限性の強い状況で買場を探し続けてる場合は少しでも下がれば、一気に買いに入ります。
 この状況はテクニカル的にいうと、高値圏で少し下がった場合、買い場探してる支払い元業者の買いがすぐ入るので押し目を作りやすいです。サポートラインが強く働きます。

実需、社内レート(想定為替レート)による両替目安(輸出業者の外貨を自国通貨に両替する際の特性の一つ)

輸出入の殆どが外貨取引がドルで行われており、例えば日本の輸出業者が海外に輸出した場合、ドルで受け取りこれを日本円に自社で両替しなければならない。

 ではいくらくらいで両替するかということなのですが、各社、社内レートというものを設定していて、その金額以上であれば両替するという方針です。

 社内レートの特性として、決算期に来期予算編成共に設定されることが多く、日足200日平均線近くで、5円単位の節目で各社固まることが多く200日平均線に向かって1円単位で散らばる傾向が多いです。(社内レートの散らばりかたは個人的経験なので)また、ファンダ的要因が強くあればそれに見合った散らばりかたもします。

 相場が社内レート以上の時はバラバラでその時、その時の高値で、堅調に高く売って両替しますが、

 社内レート以下の相場が続くと社内レートに達成すると一斉に両替が行われてレジスタンスとしては強くきく傾向にあります。

 これを更に一円上がって、また違う会社たちの社内レート郡に達成すると同じ事が繰り返され

 輸出の両替が飽和状態の時は高値でのレジスタンスは実需上弱くなる傾向にあります。

※社内レートのついては輸入の場合の外貨獲得の重要な話もありますが、また違う機会に書きますね。

※想定為替レートは決算期などに日本経済新聞などに載ってます。
※なお、東京商工リサーチでも見れます。

挨拶

すみません、長くなりました。ちょっと一気に書ききろうとしたんですけど、まぁまぁ長くなってしまったんで、今回は、前編後編と分けさせてもらいます。

なんか、テクニカルとかだけの人達からしたら、つまらないnoteだと思います!ただ、相場っていうのは滅茶苦茶、複雑だけど、理由がちゃんとあることも多々あって、それを知る使い分けるそういうことで、トレードに活かせたり、強さになったりします。

 この小難しいこと並べたnoteも、特性を知ってもらうことでテクニカルにいかしたり、仕組みを知って相関トレードをより理解し行えるものに繋げるものです。最初から手法じみた読みたいようなnoteではないと思いますが

 ちゃんとそういった話に先々繋げますんで、読みたい人だけこれからも読んでくださいな。

 まぁ前編なんで、どうってことないと思いますが、良かったと思う人はイイネくださいな!

おっと。。

最後に!!
投機で上がった相場は下がるけど
実需で動いた相場は片側通行!!

また次回までバイバイ!最後まで読んでくれてありがとうございました!