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人生で初めてエ〇漫画を目の当たりにした日

私が小学5年生の頃の話です。春休みになり、家族旅行で横浜と江の島観光ツアーに参加することになりました。当日になり、私と家族はJR南越谷駅周辺でツアーバスを待っていました。バスを待っている間、暇を潰すため私と家族は近くのセブンイレブンに入り、飲み物を探そうとしました。そこで私はふとその右側に目を遣ると、そこには今まで見たこともないような巨乳を露わにしたお姉さんが、媚薬の片手に舌を突きだしてこちらを誘惑している表紙の快楽天が、堂々と縦置きに置かれていたのである。私はそれまで、コンビニにエロ漫画が置いてあるという認識を持ち合わせていなかったので、自然とそのコーナーにも目がいかなかったし、第一エロ漫画は小さな子供の目に触れにくいように、伏せて置かれているのがほとんどであった。しかし、その日その店舗では、店員のうっかりだったのであろうか、私の目に巨乳のヒロインとその下に書かれた「ホムンクルス」の文字が映りこんでしまった。確か、母親がその後で、「エッチな漫画あったねえ」などとちょっかいを出してきたような気がするが、私はそれまでだったら本当にそういう類いのものには気づきにくいタイプであったので、ごく自然と受け流せていただろうに、その日は一日中その光景が焼き付いていたものであったから、自然に受け流すのには苦労した覚えがある。私はその日から、WiiUのインターネットブラウザを経由してAmazonで快楽天や失楽天などの雑誌の試し読みをオカズに毎日床オナするようになり、商業誌の偏ったエロ漫画家の知識だけが身についていったが、周囲にそれを共有できる友達もいなかったため、そんなスリル溢れるコソコソオナニーライフは中3まで続くのであった。とある理由で、床オナがマイナーな行為であること、そして体に悪影響を及ぼすと知るのだがその話は今度にしよう。

今ではもうすっかり見なくなってしまった、「コンビニのエロ漫画コーナー」だが、私の性春を飾ったかけがえのない空間であった。

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