あるようでないもの

それは無職のゴールデンウィーク!
仕事がないのは普段と変わらないから、ありがたみは別にない感じ!

今週は格別になにもない一週間を過ごした。
なにもない日々をやっていると、インターネットを眺める時間が増える。
いろいろな喧騒を、文字で目にする。

フェスにおける振る舞いについて、言葉が飛び交っていた。
ずっと前から話題になってはいたけれど、コロナ明けでより揉め事チックになってる気がしますよね。ダイブやサークルモッシュに関する話は。
直近でも、ライブハウスと演者間での見解の相違、みたいなのがあったようで、さらに盛り上がってしまっているように見える。

その中で、「ライブで音楽を聴いたら身体が動くのは当然で、だからダイブやモッシュが起こる」というような意見を目にした。
私は、これには賛同できなかった。
私も、ライブで音楽を聴く際に、それなりに身体が動いてしまう方だ。でも、人とぶつかり合ったりするのを好まないし、人の後頭部に蹴りを入れる可能性を考えればダイブをしようとも思わない。人生で一度だけ、すぐ近くでモッシュピットが起こったことがある。もの凄い勢いでふくよかな人がぶつかってきて、いろいろな意味でひどく不快だった。
音楽を聴いて身体が動くことはそうなんだけど、そういう人が皆ダイバーであるみたいな主張は、ぜひやめていただきたいなと思った。

私が通うアーティストのライブは、そういうことが起こる公演の方が少ない。だから、ライブごとに場所を考えればリスクは容易に回避できる。
ダイブやモッシュが起こらない公演でも、フロアの前方はとてもエネルギッシュな人たちが多いから、おとなしめに観たいとか怪我のリスクを回避したい場合は、行かない方がいいのかもしれない。これは、誰に言われたわけでもない、私の経験則によるものだ。フロアの後方にも、私も含めて身体を動かしてる人はいるから、動きたいけど前でのリスクを回避したい、という動機は全然ありだと思う。
ただ、これは私が自発的にやっているから納得しているだけのことだ。あとは、正直ライブハウスにおいて私が求めているものは、音楽を聴くこと、爆音に対する反応ができればそれでよくて、いかにそれをストレスフリーに達成できるかに主眼を置いている。

アーティストを近くで観たい、という考えもあるのだろう。その際、急におしくら饅頭に巻き込まれたり、不意に頭を蹴り飛ばされたりするリスクにおびえていては、満足に楽しめないというのも、凄くよくわかる。
それに対して、暴れている側の人たちが、巻き込まれたくないなら後ろに行けと言うのは違うよなと感じる。中指案件ですよね。
これは、演者がアナウンスするのとは全く違う。私は、「私たちのライブではそういう(ダイブ)のがあるから、この位置を避けるとわりと安全ですよ」を宣言しているアーティストを尊敬する。彼らは、それを好まない客が減るリスクを負っている。


私の好きなバンドのメンバーが、「ライブハウスでは法律に触れなきゃ何をしてもいい。各々楽しんでくれ。」という言葉を大切にしている。
その中で、「他者の音楽を聴くうえでの楽しみを侵害しないこと」を出来る範囲で実践している。そう考えると、他人にぶつかったりしないよう意識するし、暴力的な行いは選択肢から外れる。
平和じゃなくて全然いいけど、音楽を聴くこと以上の目的はライブにないから、それに集中させて欲しいですよね。

個人の中にはあるけれど、それが集団になると曖昧になっていく。悪い意味ではなくね。マナーというか矜持というか、言葉で表すのも難しいなにか。
法に立ち返れば良いというのは、分かりやすくてとても良い!

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