the band apart "SMOOTH LIKE BUTTER TOUR 2" LINE CUBE SHIBUYA 12/25

今年最後のライブでした。
1/4、新木場 STUDIO COASTにて最後のバンアパから始まり、クリスマスに渋谷でのバンアパで終えた一年。幸せです。

座席がヤバい位置で、最前列のほぼ真ん中でした。
ど正面に木暮さん、向かって少し右前方に荒井さん。エフェクターの光が眩しい!
ステージを幅広く使うのではなく、まるでライブハウスであるかの様な機材配置。だから、とても見やすかった。むしろ逆に、ステージがとても広く感じた。空間の魔法です。
そして何より、音の聴こえ方がとても不思議!正面から鳴るドラムの音はもちろん、ギター・ベースアンプの音も直接爆音で聴こえる位置。荒井さんのアンプはほぼ正面だし、川崎さんのアンプはやや中央寄りを向いている。とにかくギターの音がよく聴こえて、とても贅沢に感じた。コーラスを含めた声だけは左右のスピーカーから聴こえてくるので、普段とは全く違った音像を心ゆくまで楽しめた。

バンアパのライブは、過去に一度だけ最前で見たことがある。2009年、新都心でアスパラガスとの対バンだったはず。原さん側で、マイクスタンドが倒れてきたりした。それは本編ラストの出来事で、同行者に掠ったのだけど、アンコール前に原さんが氷水を持って走って渡しに来てくれていたのを覚えている。
ライブがどうとかは、通い始めの時期だったのでただただ圧倒されていた。
今回は、幾分か落ち着いて楽しめたように思う。

すげえ!座席はここより少し左。


ninja of fourの2回目のレコ発ツアーということで、アルバムの曲を中心に組まれたセットリスト。
クリスマス感満載のSEが終わり、ライブが始まる。荒井さんが登場し、"キエル"からのスタート。いつも思うことだけど、the band apartはライブのはじめ方が素晴らしいんですよ。曲への入っていき方が驚くほどスムーズ。特にこの曲は、終盤にかけて盛り上がりっぱなしで終わるのでおあつらえ向きだなぁという想いとともに、とにかく楽しかった。あの衝撃音みたいなベースの音をどう出しているのか見たかったけど、吹っ飛ぶほどに。
久しぶりに聴けた曲は、"bacon & eggs"と"karma picnic"だ。両曲とも、もちろんこんな位置で聴くのは初めてである。前者は、ボリューム奏法の際の打弦が聴こえるのにゾクゾクした。アンプから出る音と被ると潰れるので、最初のそれだけ聴こえる。目を瞑りながら聴いていても思わず見開いてしまう感動があった。後者は、サビのペダル踏みを凝視しながら聴いていた。レコーディングでは、川崎さんが弾いて原さんが踏む二人羽織スタイルで録られたらしい。苦悶の顔が浮かぶ音が、あんなに爽やかな曲に乗っていることに、聴くたびに不思議な気持ちになる。でも、とても好きな曲だ。
印象的だったのは、やはり、"夏休みはもう終わりかい"から"The Ninja"への流れを聴けたこと。前回のツアー時、夏休みの方は、荒井さん曰く「1秒も弾けない」とのことで演奏されなかった。今回聴けて嬉しかったし、アウトロはやはりというか圧巻だった。そしてそこから、忍者の入りのベースが始まる流れ!もう最高です。この曲と"レクイエム"では、袖からスタッフの方が出て来てカウベルを叩いていた。

本編が終わりアンコール。
川崎さんが出て来てマイクを持つと、ざわめく客席!2018年、2020年と2回に渡って延期されたフェスがついに開催されると発表された。ITa FES!いこうぜ皆さん!
"夜のむこうへ"が演奏され、アンコールが終わる。この曲が演奏されると、ライブが終わるんだなぁと寂しい気持ちになる。と同時に、今は、この寂しさを感じられることが嬉しい。
そして、ダブルアンコール。
ベースから始まる轟音が鳴り響き、"beautiful vanity"が演奏された。圧巻!いつも思うことだけど、the band apartはライブの終わり方も素晴らしいんですよ。曲終わりの全員が合わせて弾き倒すところの分厚さが凄い。最後に川崎さんが鳴らしたままステージに置き去ったモズライトを、原さんが客席に見える位置に置き直す。その残響が消えると、ライブが終わる。



今年は、改めてライブに通い始める、自分にとって節目の一年だった。心ゆくまで楽しめた。
そして、来年の一発目も、the band apart(naked)から始まる。(naked)のライブは初めてなので、とても楽しみだ。

また来年!
ライブ漬けの日々を送れますように!



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