仕事をやめた

先月、数年間勤めた職場をやめて、無職になった。
ニートを長くできる財力もないので、求職活動をしながら、実体験として様々な公的な支援策を学んでいきたいですね。

今回、会社都合の契約満了という形になった。
所属していた部署が解散することとなったためだ。
解散自体は2024年内であり、まだ先の話なのだけれど、そこに至るまでの話の進み方や、部署のメンバーのその後に対する説明のいい加減さなど、あまりにも納得のいかない点が多かった。ましてや、私を含め非正規雇用の人間に対する扱いは、取り付く島もないといった具合だった。
煮え切らない気持ちのまま働いてもミスを出し続けるだけだろうし、一番納得のいく、雇用契約の切れるタイミングでの退職を選んだ。良いタイミングで契約を結んでてよかった。

23年初夏、突如として部署存続のための利益目標が課されたという。これは部署のトップから降りてきたのがそのタイミングなのか、会社が言い出したのがそのタイミングなのか未だに不明である。
私は23年3月から、育休の社員の代わりとして、アルバイトだけど社員相当の扱いというよく分からない立場で働いていた。給与は上げられたが大きなものではなく、「部署存続のための様々な企画」を発案させられるだけの待遇かといわれると全くそんなものではなかった。もちろん降ってわいた話なら仕方ない部分もあるのかもしれないが、上長から待遇に関して見直されることはなかった。
それどころか、年末には、部署存続のための経費削減をということで、23年にあがった給与はそのままその後も引き継がれる、という約束を反故にされた。不思議!
そして間もなく、年明け最初の出勤日に、役員会議にて部署の解散が決定した。横暴で、議論にならない話し合いの末に決定されたものだという。おそらく、それは本当のことだったのだろうなと思う。しかし、その後、「経費のために給与を戻させてくれ」を言ったのと同じ口から、「もう解散が決まったのだから経費のことは気にせず、制作を進めてもよい」と言われた。私の給与条件については何もなし!この日以降、職場のデスクに座った瞬間から、脳みそが働かなくなった。退勤すると、普段ほどではないにしろ、全く頭が働かないということはなかった。

私は役員がどうとか、そういう話はよく分からない。
どういう仕事をしていて、何を考えて会社を経営しているのかなど。
部署の解散決定にあたって、反対する役員により、社長・会長からメンバーに対して直接説明をする場が設けられた。
事前に、メンバー側から説明を求めたい内容がまとめられていたし、もちろん集まる全員が、業務時間を割いているわけである。
社長・会長は、予定時間から20分ほど遅れて現れた。説明の内容も、「検討を重ねたが、会社のために、皆さんにとって厳しい決断をしなくてはならない可能性もある」というだけのものだった。その時間は10分にも満たない。待機時間の方が説明より長い!また、それを話すお二方の顔からは、「呆れ」と「傲慢さ」が滲み出ていた。事前に説明が求められていた内容には、その場では一切触れず。最後には、「この後、別の会議があるから、これで良いですか。」と言い残して退室していった。正直、笑いをこらえるのに必死だった。

というわけで、モチベーションもなにもないまま働き、そんなもんだから少しずつ身体の方にも不調が出始めた。せめて育休の人が復帰するまで、とか、いや解散まで、とかいろいろなことを考えながら過ごしていたけど、ある朝起きた瞬間に、「あ、これは辞めよう」と思い立った。
その日のうちにその旨をつげ、契約満了とともに退職することとなった。
あの感覚は忘れられない。「退職します」の話し合いが終わった直後の、肩の軽さ!
悲しいことに翌日以降、職場の席につくたびに頭は働かないままだったけれど。

気持ちが沈み切り、身体も動かない状況で職を失ったら、次を探せる気はしない。そうなる前に行動できたのは、良かったと思う。
また、あらゆることを我慢しなければ早晩破産する、といった状況でもないため、たとえば「職が見つかるまでライブに行くのを我慢しよう」などということもない。
とりあえずは現状で楽しめる限りのことを謳歌して、次を探していこうと思う。

モチベーションを失った後の辞め時を言語化できたのが収穫でした。
「体調に支障が出始めた時」、「次を探せる余力があるうち」
これを今後の人生に生かせるといいですね。こういう退職の経緯は、あまりなぞりたくはないけれど。


この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?