紙のエピタフ_1  混乱のひかり


どこから始めたらいいだろう。時の流れに沿うことがよいのか。
2018年6月2日は、起点となるだろう。名古屋の栄ガスビル。「現代短歌シンポジウム ニューウェーブ30年」である。
https://wave20180602.wixsite.com/wave20180602/archives

 再結成のバンドの1日だけのライブパフォーマンスだ。30年前の曲を演奏する。荻原裕幸、西田政史、穂村弘、加藤治郎。最後に、4人、手をつないで、手を挙げて、来場者におじぎする。それで終りだ。ありがとう。

 が、終らなかった。ほかの3人はどうか分からない。私は、終っていない。今もなお、炎を抱えている。青白く、またときには、暗黒の炎である。
深夜の書斎にひとりいる。私は、紙のエピタフを刻む。「混乱のひかり」と。

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