まず、タイトルにある『GA4』とは何か説明していきます。
GA4とは、2020年10月~導入された最新のGA（Googleアナリティクス）のことで、4世代目のGAであることからGA4と言われています。
3世代目のGA（UA）が2023年7月にはサポート終了してしまうことで、Web制作者やWebサイトを運営している会社はタグの差し替えなど対応が必須となります。
そこで今回は、GA4の特徴やUAとの違いについてまとめてみましたのでぜひ最後まで読んでいただけたらと思います！

■GA4の特徴

GA4の特徴について大きく3つにまとめました。

①ウェブサイトとアプリを一貫して管理・計測・分析できる

同じユーザーがWebサイトとアプリ両方でアクセスした場合、UAでは別々のユーザーとして認識されていましたが、GA4ではアプリ・webサイトそれぞれで訪問しても同一ユーザーとして認識できるようになるため、より正確な解析が実現できます。

②イベント（ユーザーのサイト内での行動や操作）ベースでアクセスログを取得できるようになる

これまでは『ページビュー』ごとでの評価、つまりページが読み込まれた回数が多ければ多いほど評価が高いとされていました。しかし回数での判断だと、ページの中で何かアクションを起こしたユーザーと訪れてすぐ直帰したユーザーとでは同じ評価の扱いとなってしまいます。
GA4では、サイトやアプリを訪れた人の中でも、具体的にどのようなアクションを起こしたのか（クリック、動画再生など）解析ができるようになることで、ユーザーの行動ベースで解析できるようになります。

③Googleの機械学習モデルを使用した予測機能の強化

GA4では、Googleの機械学習モデルによって以下のユーザー行動を予測することができます。

• 購入の可能性(過去28日間に操作を行ったユーザーによって、今後7日間以内に特定のコンバージョンイベントが記録される可能性)

• 離脱の可能性(過去7日以内にアプリやサイトで操作を行ったユーザーが、今後7日以内に操作を行わない可能性)

• 予測収益(過去28日間に操作を行ったユーザーが今後28日間に達成する総収益の予測)

■UAとGA4との違い

ここまでGA4の特徴についてまとめました。続いて、UAとGA4との違いについてまとめてみたいと思います。

1．プライバシーを重視した計測に

UAでは、cookieを基にデータを取得・処理していました。しかし、近年ではプライバシーの観点で問題として上がっているcookieを段階的に廃止する動きがあることで、cookieでは正確にデータを取得することが困難になっています。
そこでGA4では、cookieを使用しなくとも情報の取得・処理ができるようになります。プライバシーを保護しつつ正確なデータを取得し、解析することができるようになります。

2．エンゲージメントの指標が増えた

先ほど『GA4の特徴』のところで触れましたが、UAはページビューごとの計測である一方で、GA4はイベントベースでの計測になります。
GA4ではエンゲージメント（ユーザーによるアプリやWebサイト内での操作）の指標が数多くあります。
●エンゲージのあったセッション数
　・10秒以上継続してページに滞在した
　・1件以上のコンバージョン イベントがあった
　・ページ閲覧が2回以上あった
上記3つのいずれかを満たした場合、カウントされます。
●エンゲージメント率
　=エンゲージのあったセッション数÷セッション×100%
●スクロール数
　各ページの最下部90%以上スクロールした回数を計測します。
●離脱クリック
　訪れているページとは別のドメインのWebサイトに移動するリンクをクリックしたときにカウントされます。

3．ユーザーの識別機能が増えた（Googleシグナル）

GA4ではアプリとWebサイトを同じユーザーが訪れた場合でも同一のユーザーとして計測できるようになったと先ほど述べました。
これは同じユーザーが複数のデバイスで訪れた場合も同じです。
UAでは、pcとスマホを持っているユーザーが双方で同じWebサイトを訪れた場合、異なるユーザーとして計測されていました。
GA4では同一ユーザーがpcとスマホ双方で同じWebサイトを訪れるように、デバイスを跨ぐユーザー行動も同一ユーザとして認識できるようになります。

4．BigQueryへのエクスポートができるようになった

BigQueryとは、ビッグデータを高速で解析することができるサービスのことです。UAでは有料サービスとなっていましたが、GA4では無料でサービスが提供されるようになっています。

■まとめ

いかがだったでしょうか。
GA4は解析できる機能がより細かくなったりアプリとウェブサイトを横断した計測も可能になるなど便利な反面、UAとは使い方から解析できる内容まで異なることで学習コストが発生します。
UAのサポート期間終了まで1年を切っているので、計画的にGA4への移行を進めていきましょう。