潔く柔く

二、三年前に匿名で書きなぐってたブログから転載します。
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1年以上、人に貸しっぱなしだったいくえみ綾の「潔く柔く」か帰ってきたので読んだ。
全13巻を3週間ぐらいかけて、すごくゆっくり読んだ。

集英社のCookie誌上で「潔く柔く」の連載が始まったのは娘が生まれてすぐ。
そこから7年後、色々あって自分は家族と別れて一人で暮らしていくことになるのだけど、連載が終了して最終巻が発売されたのはまさにその頃。つまり「潔く柔く」の発表時期は、娘と自分が一緒に暮らした時期とちょうど重なる。

今までそのことをあまり意識したことはなかったのだけど、久々に読み返してみると当時のことをいろいろ思い出す。
毎月Cookieを買っていたこと、玄関の端っこにバックナンバーが溜まっていたこと、今はもう無い近所のスーパーの横にあったTSUTAYAでよく漫画を買っていたこと。

最終巻を買った時には一人になってしまっていたはず。でも、その頃の記憶はあまりない。でも多分戸塚のダイエーの3階の本屋さんで買ったかな。

その後、一年前に友人に全巻貸し出すまでの間に、何度も繰り返し読んだ。

「潔く柔く」は、それぞれ取り戻すことのできない過去に縛られた二人が長い時間をかけて出会い、そこから立ち上がる物語。そういうところに自分を重ねて読んでいたのでしょう。
だから妙な愛着があるのか。数あるいくえみ綾の作品群の中でも特別。

カンナはひねくれてて好き。

映画版は見なくていいと思ってたけど、いい機会だし借りて見てみようかな。



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