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HiGH&LOW THE 戦国

柳さんと2月25日千秋楽公演をライブ配信で見た!
ちなみに筆者はTHE WORSTまで全て見てます。

何がなんだか把握しきれなかったけどとにかく凄いものを見たぜ……!

世界観に慣れたり、国や人物の名前を覚えたりするのに必死で細かい部分がどうなっているのか思考が追いつけないまま見たので、もう一度見せてほしい!しかしアーカイブは無い!と悶えていた。
誰がどんな心境で物語が進んでいくのか、どの土地にどういう特徴があるのか、呪いやその思惑について知った上でもう一度見たら作品の解像度が上がりそう。
今回ストーリーの理解度は65%くらいなので、65%の人が書いてる感想文だな〜と思いながら読んで欲しい。

かなり始まりがSWORDだった。
須和国、乃伎国、尊武国、あと2国で成り立っている地域の話だったので、実質SWORDだったよね?かなり安心する。

戦国を名乗りつつBGMが基本クラブミュージックで低音がドゥンツクドゥンツク流れているし、キャラクターが何故かマイクを持って歌うし、ラップも歌うし、歌詞に英語は出てくるし、ゴリゴリのダンスを思ってくれるしでこのHOTなはちゃめちゃさがHiGH&LOWだよ!!!と興奮した。

戦のシーンで皆さんによるダンスバトルが始まった時は血が湧き立った。あの演出カッコ良すぎる。
ミュージカルを冠してないのに6曲くらい歌ってくれたのも本当に意味がわからなくて嬉しかった。

あと「魂の座標」という言葉でマルチバースを表現しており、なんて剛腕なんだ……とびっくりした。同じ魂だけど座標が違う、という表現。
となると戒くんと颯斗くんは清史くんとキリンジの座標違いだとしたら弦流くんは氷室零二くん、ゔぃらんは左京の座標違いなんだろうか。

ところで剱黄伊右衛門が「黄斬」と呼ばれている説明ってありましたか?聞き逃しただけ?
ホームページのキャラクター一覧には剱黄伊右衛門って書いてあって名前長……と思ったのに本編を見たら当然のようにみんな「黄斬」と呼んでいるのでびっくりしてしまった。
一緒に見ていた柳さんと「なんでこの人黄斬って呼ばれてるんですか……?」と言い合っていた。
情報処理に必死だったので、黄斬と呼ばれている理由の会話についていけなかっただけなのかもしれない。

あと玄武殿の衣装。
白金くんの衣装は布が少なくて防御力が低そうだなぁと思っていたんだけど、気付いたら玄武殿の布の量も少なくなっていて画面を2度見した。
なんの前触れもなく上着を脱ぐし、背面がシースルーっぽい素材のクロップド丈のトップスを着ているのでびっくりする。しょっちゅう背中やおへそが見えていた。
この世界鎧という概念がないんだな。

HiGH&LOW THE WORSTに不器用な男がほぼいなかった(いても楓士雄がその深い懐で受け止めてくれていた)のですっかり忘れていたけど、今作はそういやHiGH&LOWって不器用な男ばかり出てくる物語だった……と思い出させてくれた。
吏希丸も湧水様も不器用!それぞれ違ったスタイルの不器用!
死の間際まで嘘を貫いて信頼を寄せる国の長の呪いを解いた吏希丸と、長たるもの冷酷であらねばならないと自分の本心に蓋をして鬼の面を被って偽りの冷酷を演じ続けて、右腕が死ぬまで殻を破れなかった湧水様にもそれぞれの苦悩や苦痛があって、でもそれを言葉では言い表せない。
湧水様の右腕である弦流も湧水様をサポートする役割である故に叶わない恋を抱いているので「あなたの幸せを願っています……」というようなことを言いながら「自分のことを一生忘れないでほしい、自分という存在を胸に抱いたままこの先生きてほしい、できれば自分の死で悲しんでほしい」という欲が感じられた(気がする)。

玄武殿もかなり不器用寄りの人間ではあるけど、玄武殿を愛で優しく包み込んでくれた存在がいたこと、側で白金くんが愚直に「あなたを一人にしない」(俺は死なない)と言い続けていたからこそ不器用のままで終わらせず、呪いが解けたんだろうな。

不器用とはいいつつ吏希丸も死が身近にある世界だからこそ、戦いで殺されるより自分の命を賭けてまで黄斬の呪いを解いてこれからの一生を黄斬の中で生き続けることを選んだし、弦流くんも叶わない愛を捧げる方法として、自分の命を愛する湧水様に使うという選択肢を選んだ。

白金くんみたいになんとしても生きて側にいるという選択肢をとった人も、命を使って最後のその瞬間まで美しい姿で長に仕えるという選択肢をとった人もいて、3パターンもの主従関係が見られてかなりお腹いっぱいになった。ありがとう。

あとゔぃらん、さすがずっと裏で糸を引いていたキャラクターなだけあって、最後のシーンでそれぞれの国の長3人係でもなかなか倒せなくて興奮した。雑魚敵とかではなく、シンプルにフィジカルが強いの、悪役としての格が高い。
殺陣でマントがヒラッとするのも美しくて良い。

あのなんといっても須和国の戒くんと颯斗くんの愉快コンビ!彼らが今作のご陽気を一身に担っていた。愛おしい。一番大好き。

いや乃伎国の稲清水くんも様子が変でわりと愉快ではあったけど……

舞台での日替わりネタが大好きなので戒くんと颯斗くんのご陽気シーンは本当に楽しい気持ちになった。雨乞いのシーンは笑っても……いいのか……?と思いながら見ていたので、その後明確に笑えるシーンがあって安心した。
二人とも元盗賊でかなり過酷な身の上だったんだろうと思うし、今も砂漠のような須和の過酷な環境で必死に生きているんだろうけど、それでも愉快な心を忘れないという気持ちが見ていて応援したくなる。

清史くんは泰志と共に現世でかなり楽しそうに生きているけど、キリンジは九龍にいて楽しそうなシーンは一切なかったので、過酷な環境ではあるものの戦国の颯斗の方がキリンジより楽しく生きているんじゃないかな。
颯斗くんはセリフもかなり聞き取りやすくて、見ていて安心感があった。

あとカーテンコール!カーテンコールの話をさせてください。あんなに楽しいカーテンコールは初めてだった。
カーテンコールだけでお金取れるんじゃない?ってくらいコンテンツが盛りだくさんだったし、熱いストーリーだけど人が亡くなったりして切なくなる場面も多くなる本編に対して、ひたすら観客のテンションをぶち上げる方向性で舵を切っているのが良かった。
ダンスパフォーマーの方々もおそらくカーテンコールのためだけに練習したダンスを披露されていて、本編中も舞台の雰囲気を倍増させてくれるそのダンスは圧巻だったけどやっぱり息を呑むほどの迫力があった。かっこいい!
あとネームドキャラを演じなかったキャストの名前も一人ずつ読み上げてくれるのがとても良かった。見ていて嬉しくなる。

弧呂巣(なんちゅう名前だよ)さん役の久保田さんのマイクパフォーマンスがまた良い。盛り上げ上手。
「美味しい」「スパダリ」「顔が良い」というガツンと刺さるわかりやすい表現でキャストを紹介してくれるのも嬉しかった。あのHOTな空間では、このわかりやすい言葉選びがよく合う。

最後RIKUさんが宝塚の曲を歌ってくれたのも本当に良かったな。宝塚のキャストやファンへのリスペクトを感じるし、ファンの方も本当に嬉しかっただろうなと思った。あと本当に歌がお上手でいらっしゃる。喉から音源が出ているようだった。
浦川翔平さんのダンスも最高だった……もちろん作中のラップもかっこよかった。浦川翔平さんの全身バネのようなパワフルなダンスを見るたびに元気が出る。

あと湧水様役の水美舞斗さんのウインクした状態で口元に立てた人差し指を当ててしーっ……とする仕草の美しさたるや!あの場面が脳裏に焼き付いて離れない。少女漫画の男性キャラかと思った。
弦流くん役の藤原樹さんもカーテンコールで「美味しい!」と散々おだてられていたのに吹き出しもせずキリッと真面目くさった顔をし続けていて感動した。唇がぽってりと厚くて、とてつもなく綺麗な形をしている。

あと瀬央ゆりあさんの紹介でルンバを部屋でお散歩させてると仰っていて「ルンバを…………?」と思っていたら終演後見たTwitterでもみなさん「ルンバを………?」となっていた安心した。あんなにハンサムであらせられるのにルンバを……?家で……?飼って……?散歩……?
そして最後主演の片寄さんが出てきたとき、続編の制作も打ち出される!ヒューッ!
HiGH&LOWというBIGコンテンツに追いついて、未来に公演があることが確定している事実が嬉しい。

終演後の挨拶では戒くん役のうえきやさんが「終わってほしくないッ!」とグズグズになるまで泣いてらして、それを見て麗人が猫を見た時のテンションで「かわいいねぇ!」って言っていたので爆笑してしまった。ゴツくてイカつい男性を猫くらい可愛がるタカラジェンヌ。

はー楽しかった。
すでに続編が決定しているのでその詳細が出るのが待ち遠しい。
最近THE RAMPAGEの皆さんに興味があるので、それまではゆるくRAMPAGEのみなさんの活躍を追おうと思います。

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