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伝説のはじまりは「エロ本編集者」だった……日本最大の“教団”をつくった創価学会のドン・池田大作超人伝説

昨年11月15日に死去した、創価学会名誉会長・池田大作(享年95)。創価学会を、自称とはいえ信者数800万世帯の大教団に育て上げ、池田が創立した公明党はいまや政権与党として権力の座にもある。

創価学会の創設者は初代会長・牧口常三郎と第2代会長・戸田城聖。池田は第3代会長で、いわゆる「教祖」ではない。しかし池田指導下で勢力を拡大した創価学会は、「池田教」と揶揄されるほど、池田への強烈な個人崇拝で成り立っている。

それは、池田が「平和主義」を謳い、各国の要人などと会談し、世界中から名誉称号を受け、自らをマハトマ・ガンジーやマーティン・ルーサー・キングなどと同列であるかのように見せてきた演出のなせる技だ。しかし実際の池田の人生は、もっと泥臭い。

戦前に都内の貧困家庭に生まれ病弱だった池田は、19歳で創価学会に入信して以降、戸田が経営する小口金融(今で言う消費者金融やサラ金)で才覚を認められ、創価学会での出世街道に乗る。その中で生まれた数々のエピソードにこそ、池田の魅力があるのではないだろうか。

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