こんにちは。SUZURI Peopleのディレクターをしているじつぞん(@jitsuzon)です。梅雨を楽しむ方法を募集しています。

昨日、レシート1枚を10円に変えるアプリ「ONE」が公開され、話題になりました。買取が殺到しすぎて今はサービス一時停止になっています。

ほほうCASH的なやつが出てきたな、と思いつつ、どういう使われ方や広がりがあるのか気になったので調査することにしました。10分くらいでサクッと調べた内容を備忘録的に残しておきます。あまり深いところまで突っ込んではないことをご容赦ください。

アメリカにはすでにいくつかある

@chibicodeさんも触れられているように、調べるとこの手のアプリは少なくとも4年前くらいからアメリカにあることがわかります。日本のプロダクトはアメリカのものを参考にしてつくるケースが多いので、何か新しいモデルが出てきたときにはググってみるといいでしょう。

お小遣い稼ぎ＆節約サイトの「MoneyPantry」にまとめて紹介がされていました。（2017年6月が最終更新）

レシートがお金に変わる系は2つにわかれる

どちらも日本にも古来よりあるポイントサイトのようなお小遣い稼ぎアプリには違い無いんですけど、大きくわけて2種類あります。

・レシートが現金化するもの（Receipt Hog）
・リストから商品を選んでそれを買ったレシートを元にキャッシュバックを受けるもの（MobiSave、Checkout 51）

Receipt HogのマネタイズはONEと同じ消費者購買データの販売、後者はデータ販売＋商品アフィリエイトだろうと思います。商品アフィリエイトは、たとえばこの化粧水を1本売ってくれたら200円払うよという案件で消費者には100円キャッシュバックして100円儲けるみたいな感じです。（実際の契約状況等はわからないのであくまで推測です）

ONEの1枚10円って高くない？

僕が最初にONEを知った時に疑問に思ったのはこの部分です。同じMoneyPantryのReceipt Hogレビューページを見ると、レシート撮るとコイン（ポイント的なもの）が溜まってそれを交換するんですけどレートめっちゃ低いんですよ。雑計算だと$5得るには$1,000かかるんです。還元率0.5%。ONEは100円のレシートでも10円なので、還元率は10％。驚嘆ですね。あと面白いのがReceipt Hogってレシートで得たコインでスロット回せるんです。当たれば5,000コイン！みたいなギャンブル要素が入っています。

調べてみると、Receipt HogはInfoScoutというオムニチャネル系のソリューションをいくつか展開している企業の一サービスです。

Receipt Hog単体でのマネタイズではなく、プロダクトやコンサルティングに反映してマネタイズしていると思われます。 実際データって量だけあっても意味なくて、いかに使えるように整形するか、インサイトを生み出すかが重要なので、理にかなっているといえます。 

一方MobiSave（今はFetchrewardsになってる様子）はそれだけやっているスタートアップですので、プロダクト単体でマネタイズが必要になります。そのためにアフィリエイトを導入していると思われます。

ONEのこの先はどうなる？

ONEの場合はFetchrewardsと同じく単体プロダクトで勝負するサービスなので、「リサーチ系の企業と組む」＋「メーカーやリテールとアフィリエイト契約」を結ぶというのがマネタイズとしては王道になりそうです。リサーチ系の提携はすでにお話があるからスタートしているのだと思います。（僕ならそうする）

いずれにせよ今パンパンになっているオペレーションの解決、不正をなるべく減らせる対策が急務だと思うので、サービス再開に向けてがんばってください！応援しています。