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バズるを求めることのリスク|SNSの大ヒットは本当に売り上げにつながるのか

お客様の中には「SNSで使う文章を作ってほしい」と相談される方もいます。今や重要な広告戦術になったSNSですが、まれに「バズらせる方法ってないんですか?」と聞かれることも…。

正直「そんな方法知ってたらこっちが教えてほしいわ!」とツッコミたくなるわけですが、バズることについての私見を述べられればと思っています。

バズるはあくまでも過程でありゴールではない

結論から言えば、バズることはSNS運用における過程で起こるものであり、ゴールではありません。確かに広告戦略として、バズらせることができれば認知拡大や新規顧客獲得につながる可能性はあります。実際、SNSでのバズりをきっかけに、売り上げを大きく伸ばした企業もあります。

では、バズった投稿を見た人が、全員新規顧客やリストに入るのかと言えば、答えはNo。中には興味がないと一蹴する人もいますし、場合によっては悪質コメントのターゲットや根も葉もない悪質なデマにつながる可能性もあるのです。

そもそも、ひとつの発信がバズったからと言って、勝手に顧客が増えるわけではありません。バズった後の導線をきちんと整えておかなければ、せっかく興味を持った見込み客も離れていってしまうでしょう。そうやってチャンスを生かしきれなかった会社はいくつもあります。

「バズる」ということは、一概に良いことばかりではないことを覚えておいてください。もちろん悪いことでもないんですけどね。

SNSでの集客は「育てていく意識」「心に残す意識」が大事

SNSは、運営者の人格がモロに出ます。つまり、どれだけ良いことを発信していても、情報の受け取り手は何かしらの雰囲気を感じ取っているのです。

だから発信する情報は、あくまでも「育てていくもの」「等身大を発信するもの」として活用してほしいと思っています。ただの集客ツールではなく、成長している自分(企業)の情報を表に出していることを意識してほしいのです。

その過程で、バズりが発生することはあるでしょう。確約はしませんが、時間が経ってから過去の投稿が突然伸びるなんてことも珍しくありません。何らかの原因で誰かの心に残り、それが拡散されて影響力を持ったと考えましょう。

同時に、第2のバズりを積極的に求めないようにしてほしいと思います。一種の麻薬みたいなもので、1回バズると「次も!」「次も!!」となっていくからです。そしてそれが、SNS担当者の重圧になってしまうこともあるかもしれません。


まあ、いろいろ書きましたが、バズること自体は悪いことではありません。ただ、それを積極的に求めないでほしいというだけです。事業や人格と同じように育てていくもの。SNSにも同じように考えて接してほしい、運用してほしいと思います。

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