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「できない」と言えないクリエイターさんへ

拝啓、お客さんに対して「できない」と言えないクリエイターさんへ

私は3年半前からライティングを始めています。
当時はがむしゃらに仕事を取って、できないものも「できる」「がんばる」と言って挑戦してきました。
デザインとか動画編集とかです。
結果いろんなスキルや技術を身につけるいい勉強になり、今の仕事に生かせています。

ただ、私の「できる」「がんばる」は、好奇心からではなく「断ったら仕事がなくなるかも」という恐怖から出た言葉でした。

当時は副業でしたので、時間がない中で勉強して自分のものにしていったのを覚えています。
未経験で根性論だけだった私にお任せいただけたことに感謝しかありません。

一方で、最近強く感じるのは「できないものはできない」と言ってしまってよかったのかなと思います。
仮に仕事が継続されなくなっても…です。

クリエイターにとっては自分の専門分野で仕事ができる。
専門外の難しいことを考えたり学んだりしなくても済む一面もあります。
もっと言えば、自分が本当にやりたい分野・得意な分野に注力できた方が良いものが生み出せると思います。

お客さんにとっても「できない」と言われたほうが良いこともあるでしょう。
未経験者に頼んでいいものが出来上がる確率はかなり低いことは先方も承知の上です。
「その心意気やよし!」としてくれるお客さんもいるので一概には言えませんが…。

だから、ただ単に「できない」の一言で片づけるのではなく「双方にとっていいことがないかもしれない」という意味で「できない」と言えば、何ら問題はないと思います。

ライターさんはライティングに。
デザイナーさんはデザインに。
動画屋さんは動画制作に。

それぞれベストパフォーマンスが出せる環境に身を置いてこそ良いものができるでしょう。
何もかもやりすぎてなんでも屋さんになったら歯止めが利かなくなります。

だから、どうしてもできないものは理由を添えて「できない」といいましょう。
もし切られたら「それだけの関係だった」と割り切れば済むだけの話です。

あなたの専門分野での活躍を必要としている人は、必ずどこかにいます。
無理をして疲弊する前に、自分の専門領域で戦いましょう。

しがないライターより


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