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インフルエンサー活用ビジネスの「如涵(Ruhnn)」、米ナスダック上場へ 2019年4月5日

Ruhnnのビジネスモデル

・インフルエンサーを活用するEC企業であり、多数のKOLとそのフォロワーをつなげることで広大なネットワークを形成し、そこにブランド、オンラインショップ、デザイナー、メーカー、サプライヤーなど多数の事業をリンクさせている。
・インフルエンサーを生み出すことで収益を得るというビジネスモデルだ。同社は主にEC、インフルエンサーのマネジメント、マーケティングなどの事業を手がける
・Ruhnnはアリババが運営するECモール「Taobao」に自社のショップを出店しています。
・ユーチューバーをマネジメントする「UUUM」のEC版とも言えるビジネスモデルを展開している

Ruhunnの売上

・Ruhnnの売上は急速に増加しており、2018年3月期の売上は9.5億元(1元=16.5円で換算した場合約157億円)と前年から64.0%の増収
・18/3期の自社ECの流通総額(GMV)は19.4億元(320億円)と前年から56.5%増加

Ruhnnのプラットフォーム事業

・Ruhnnは2017年、これまで自社ECで培った「KOL活用ノウハウ」を他社に展開する「プラットフォームビジネス」を開始
・17/3期は自社ECの直販売上が99.1%を占めていましたが、3Q19ではプラットフォーム収益が売上全体の11.7%を占めるまでに成長
・Ruhnnは商品をPRしたいブランドとKOLをマッチングし、ブランドから活動報酬を受け取ります。
・EC事業者がKOLを起用する場合は送客による売上の一部をレベニューシェアする契約も結んでいます。

中国のインフルエンサー市場

・インフルエンサー市場はEコマースを軸として発展していき、現在の市場規模は916億元(1.5兆円)。
・今後は広告サービスやバーチャルギフトも成長に寄与し、2022年には5,252億元(8.7兆円)まで市場が拡大することが予想されています。
・「KOL関連ファシリテーター」市場は2017年の388億元(6,413億円)から2,009億元(3.3兆円)まで拡大。
5年間で市場規模は5.2倍となる見通し

Ruhnnの懸念点

・アパレルEC事業への依存は同社に大きなリスクをもたらすだろう。経営リスクの分散という面だけでなく、アパレル業界の特性自体にリスクがある。
・アパレルEC事業への依存は同社に大きなリスクをもたらすだろう。経営リスクの分散という面だけでなく、アパレル業界の特性自体にリスクがある。アパレル事業で求められるサプライチェーンのマネジメント力は非常に高い。販売は季節要因に大きく左右され、ライフサイクルも短く、すぐに在庫が嵩んでしまう。
・第三者が運営するネットショップと提携し、ブランドやその他事業者に対するKOLを活用した販売や広告サービスの提供を開始した。また、インフルエンサーのマネジメント業務も展開し、彼らをまとめるMCN(マルチチャンネルネットワーク)を立ち上げた。
・如涵の主力事業であるEC事業は、依然として数名のインフルエンサーに大きく依存している。
・2018年12月31比時点で同社は約113人のインフルエンサーと契約している。
・KOLのトップ3人の年間GMVは1億元(約16億6000万円)を超え、続く上位7人の年間GMVは3000万元(約4億9800万元)から1億元(約16億6000万円)の間となっている。

日本のインフルエンサー市場

・2018年のインフルエンサーマーケティング市場は219億円と推定、チャネル別内訳は
- YouTube:85億円(39%)
- Instagram:59億円(27%)
- ブログ・Twitter:50億円(23%)
- その他:25億円(11%)
・2023年には500億円を突破、2028年には933億円と予測


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