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「ハノン」さえやっておけば・・・「私のピアノライフ」

近頃、ピアノに関する記事を書いていない。
「私のピアノライフ」のマガジンが、更新できていない。

でも、家にいる日は、30分~1時間ぐらいは、ピアノを弾いている。

近頃、ピアノを弾く時、必ず「ハノン」を、最初に弾くようになった。

ざっくり言うと、「ハノン」は、シャルル=ルイ・アノンさんが書いた「ピアノ教本の一つ」で、ひたすら「音階」だけの本。

テレサによる説明


私は、小学2年生の頃に、「ハノン」を始めた。
「ブルグミューラー25の練習曲」や「チェルニー100番」と併用し、やっていたと思う。

そこから、高校生まで、ピアノのレッスンには、必ず持参し、やっていた。

「ハノン」さえ、やっておけば、スポーツで言ったら、「身体作り」のための「基礎運動」を、やっているのと同じだから、ピアノ曲を弾くことになったら「どうにかなる!」って、私は思っている。


「ハノン」を始めたきっかけ



何故、再び「ハノン」をやろうと思ったのか、

そのきっかけは、noteで、こんな記事を読んだからだ。

この記事を書かれたのは、ロシア在住のチェブラーシカさん

チェブラーシカさんが、この記事で書いている通り、「ハノン」に対しては、「賛否両論ある」というのも、よくわかる。

私は、チェブラーシカさんのような「才能」も、「バイタリティー」もなく、音大にも行っていないので、学校で「専門的」にピアノを学んだ経験は無い。あくまでも「個人レッスン」だけで、「趣味の範囲」を超えることなくピアノをやってきた「アラ還ばあば」なのだ。

「腕立て伏せ」なんか、もっての外と思っている。
※記事の中でチェブラーシカさんは、「ハノン」と併用し、「腕立て伏せ」も始めたと書いている。

あらゆる「要因」から、彼女と自分を比較することすら、憚れるけれど、やっぱり「ハノン」って、やるべきなんだ!と、記事を読んで、思った。

私は、「ハノン肯定派」です。



「左右の指」を「均等」に動かす練習には、「ハノン」が必要だと思っている。

特に左手の5番(小指)と4番(薬指)の動きは、もともと大変なのに、動かさないと、どんどんできなくなる。

かなり前、
ピアニストのフジコ・ヘミング氏が、あるインタビューで、

「チェルニー(練習用教本)やハノンも、弾かれるんですか?」と質問され、

「曲を弾けば、全部入っているでしょ。」と答えていた。

彼女は、「ハノン肯定派ではない」ようだ。


「ハノン」が、「難しい曲」を弾くための「指」の「基礎訓練」ならば、「難しい曲」を弾けば、そこに「ハノン」にあるようなテクニックが、「含まれている」というのは、確かにその通り。

小学生の頃「ハノン」をやる意味ってあるのかな~と思いながら、やっていたけれど、ある程度、曲が難しくなってきた時、「だからハノンやらないとダメなんだ~」と、私なりに、「腑に落ちたタイミング」があった。


最近は「脳トレ」のような「リハビリ」のような感覚で「ハノン」を弾いている。


「ハノン」の最後のページにある「あとがき」


この記事の中でチェブラーシカさんが、取り上げているように、「毎日この本を1度、弾くことは大げさなことではない」という言葉が、「ハノン」の最後のページの「あとがき」に書かれている。


偉大なピアニストは、

何時間も練習すのるのだから、大げさじゃないって~

中学生か、高校生の頃に、この「あとがき」を読んだとき、面球が飛び出るぐらい、私は、ビックリした。

「ピアニスト」になるって、こんなに大変なんだ~、自分は絶対目指さないと思った。
大人に成って、レッスンを再開するまで、いい加減な練習しかやっていなかった私には、「異次元の世界の話」だった。

「あとがき」の謎~??


チェブラーシカさんが持っている「ハノン」には、「1冊全部弾いても、たったの1時間」と記されているらしいけれど、私の「ハノン」には、「2時間」と記されている。

お分かりいただけただろうか〜
2時間って書いてあるでしょ!



私の持っている「ハノン」には、発行された日付が見当たらなかった。
1970年代であることは、間違いない。「定価:450円」の時代だ。(現在の定価は、1,500円ぐらい~??かな~)


私が大人になってから、いつの間にか、音階を弾くテンポが、加速されたのだろうか~??そんなことは無い。

一体誰が、いつ「2時間」を「1時間」に書き替えたのだろう〜


娘の「ハノン」をみたら、「1時間」になっていた。
1995年ごろに、購入したものだと思います。
娘の時代には、定価が1,000円になっている。

どう考えても、全部を「1時間」で弾ききるのは、無理だと思う。


そんなある日、こんな「動画」をYouTubで、見つけた。

「ハノン」の音階を、ひたすら弾いている。
⇓⇓⇓⇓

この「動画」は、全部で1時間ちょっとある。
しかも、「繰り返し」を一部カットし、ハノンさんの「指示通り」には引いていない。

ほらね!

全部、「指示通り」に弾いたら、1時間では、収まらない。

私が弾いたら、3時間でも、収まらない。

私には、全部を「指示通りのテンポ」で弾く事が出来ないし、きっと途中で「休憩」が必要だ。ピアノは、体力だからね~

それにしても、この「ハノンのあとがき」の謎を、誰か解明して欲しい~


「ピアノ練習に役立つYouTube」~とにかく、すごい!


私は、時々、このYouTubeを観ている。

ピアニストの森本麻衣さんは、現在、「東京藝術大学音楽学部附属の音楽高等学校」で、非常勤講師をされている。

とにかく、すごい!

こんなに、沢山の事を、考えながら、ピアノって弾くんだ~!と「動画」を観るたびに思う。(ハノンの動画に限らず・・)

いつも高校生を対象に、ピアノ指導をされている方なので、60歳を過ぎた私には「無理!」と思うところもあるけれど、大変「完結」に、しっかり解説してくれる。

自分が高校生の時に、この「動画」があったら、全然違ったかも~

こんなすごい先生の「レッスン」を、直接でなくても、知ることが出来る訳だから。

やっぱり「レッスン」に行かないと、今でも私は「練習のポイント」が分からない。
そんな時、この「動画」を観て、ポイントを押さえて練習すると、なんとなく、しっかり練習できた気がする。

ちょっとした事を「意識して練習する」ことは、本当に大切だ。

この「動画」を観ると、とにかく「練習しよう!」という気持ちにさせてくれる。


コツコツ練習しよう~!


学生時代に弾いた曲を弾いてみた時、当時なら、何も考えなくても出来たことが、「出来なくなってる」と感じる、今日この頃・・・

「ハノン」だけを「1時間弾く」ことはしないけれど、「左腕の指からのびる筋肉」に、熱い痛みを感じると、「練習したな~」という気分になる。

(私のルーティーンはハノン「25番」あたりから、「31番」までを続けて弾くぐらいですけど~気が向けば「アルペジオ」もやるかな( ^ω^)・・・)


「伸びしろ」が無い「アラ還の私」ですが、今、持っている「身体的機能」が、衰えないように、頑張ろう!と思いながら、コツコツ、ピアノの練習やっています。

せっかく、家にピアノがあるのだから~!


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