マッキンゼーによるコロナレポート(2020/3/25)

マッキンゼーによるコロナレポート、分かりやすかったので要約しました。詳細は各自で見て頂ければと思います。
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●コロナ抑制の対策として、(1)ロックダウンによる封じ込め政策(=中国モデル)、(2)徹底的な検査及び監視による封じ込め政策(=韓国モデル)、(3)(1)&(2)のハイブリッド政策(=欧州各国)の3タイプがある。
<本多所感>
現状、収束及び減速化しているのは、中国と韓国。両国とも「徹底的に行っている」のがポイント(日本は中途半端)。

●(1)急速かつ効果的なウイルスコントロールかつ、(2)とても効果的な政策介入の二つが、コロナの封じ込め及び早期の経済回復のベストシナリオ。逆に、(上記記載の日本のような)中途半端な政策だと、コロナの感染を長引かせ、経済の長期的な停滞を招くワーストシナリオ。
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●世界の実質GDP成長率がプラスになるのは、2020年10-12月の予測。エリア別だと、最も回復早いのは中国で2020年7-9月、最も遅いのは欧州で2021年1-3月。セクターごとでも影響度合いが大きく異なり、打撃が大きいのは、商業スペース(オフィス等)関係、オイル&ガス、航空・旅行系など。逆に打撃が少ないのは、消費財、小売、医薬品・医療系、IT系など。打撃が最も大きい商業スペース関係は2021年7-12月まで影響が長引きそうで、アパレルなどは2020年4-9月の早期に回復の見込み。
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●各ビジネスリーダー(政治家や社長等)が経済及び自社ビジネスに関して問うべき3つの質問は、(1)どの程度、需要が低下しそうか、(2)停滞及び減退がどのくらい長引きそうか、(3)どのように現在の状況を回復させていくか。また、それを踏まえた上で、自社のコロナの押さえ込み〜ビジネスの回復・成長に向け、以下の5つを考えるべき。(1)現状問題(従業員や顧客含めたステークホルダーへの影響及び、キャッシュ・コストの状態)の把握・解決、(2)今後のキャッシュの確保・維持方法(=ゴーイングコンサーンのための施策)、(3)早期のビジネス回復及び、成長加速化のための詳細プラン、(4)コロナ収束後の世の中の状態の熟慮、(5)産業構造の変化や公的規制・法の改定の熟慮。
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●今後の留意点として、現時点でグローバルサプライチェーンへの打撃はあるが、現在が最悪な状態ではないということ(完全崩壊はしていない)。スライドP55のコロナ感染の各段階に応じて、経済状況が変わるので、そこに照らし合わせて、各自、施策等を考える。
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以上となります。
こういう時だからこそ、各自、"社会の中での各々の役割"を意識し、自分の言動がどのくらい、そしてどのように他者に影響を与えるのか想像するかが大事だと思います。早期の収束を願って、自分に出来ること、外出の自粛、手洗いうがいの徹底等、行っていきたいですね。

One for All, All for One