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高い建物があるミニチュア風写真の上手な撮り方

どんぐりの背比べ的な街並みをミニチュア風写真に撮るのはチルトシフトレンズを使えばそれほど難しくありませんが平坦な街並みの中で突然現れるタワーやビルなど高い建物がある場合チルトシフトレンズで同じように撮ってもミニチュア風写真に見えないときがあります。
このような場合どのように撮ればミニチュア風写真に見えるでしょうか?

高い建物があるミニチュア風写真を考察する

まずは次の2枚の写真をご覧ください。(写真1、2)

写真1
写真2

どちらもJR姫路駅北側にあるキャッスルビューからの眺めです。
写真1は姫路城にピントを合わせた写真で写真2は手前の横断歩道にピントを合わせた写真です。

どちらが違和感なくミニチュアっぽく見えますか?
写真2は違和感なくミニチュアに見えますが写真1は姫路城はミニチュアに見えますがなんとなく違和感がありますね。

写真1をもう少し詳しくご覧ください。
手前の方の両端のビルを見ると中央部分にピントが合っていていますが上部と下部はボケていますね。さらに姫路城奥に見える山にもピントが合っています。

写真1は本物のミニチュアではありえないようなピントの合い方やボケが出ているので脳がミニチュアっぽく認識しなくなっているのです。

高い建物がある場合のピントの合わせ方

写真2のようなチルト角が浅い場合の写真の場合はピントを一番手前に写っているビルの1階付近に合わせます。そうすることで本物のミニチュアの一番近くの部分を見るのと同じ感覚になりビルや背景に違和感なくボケを加えることが出来ます。

写真3

写真3のようにチルト角がある程度あり手前に高い建物がない場合は東京タワーの脚部にピントを合わせます。東京タワーより少し手前に高い建物(愛宕グリーンヒルズ)がありますが右端に配置するように画角を調整し撮ることで違和感が薄れるようにします。

このように高い建物をミニチュア風写真にする場合は高い建物にピントを合わせるのではなく地表に近い部分にピントを合わせることでよりミニチュア感がある写真を撮ることが出来るのです。

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