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2023年度ジョガボーラきららさいたま活動報告ZOOM会を開催しました!

 おはようございます。
 昨日(2024年3月9日土16:30~)、創業年である、2023年度(2023年1月~2024年2月)のジョガボーラきららさいたま活動報告ZOOM会を開催しました。全国各地からジョガボーラきららさいたまの活動に関心を寄せてくださったり、実際に活動に参加してくださった9名の方に参加して頂き、様々なお話が飛び交う、楽しく面白い報告会となりました!

1.2023年度ジョガボーラきららさいたま活動報告ZOOM会進行

16:30-16:35 入室、コミュニケーション
16:35-17:02 2023年度ジョガボーラきららさいたま活動報告(代表西出より)
 <内容>
 ・本日の流れのガイダンス
 ・団体が生まれた経緯の話
 ・代表西出が考えるジョガボーラの場のイメージの話
 ・2023年度の活動振り返り(時系列)
 ・2023年度の総合的な活動レポート(数値データ)
 ・参加者の声(プレイベント終了後の声/1か月(11月)の中断期間中のアンケート)
 ・ジョガボーラ活動を実施して良かった点
 ・ジョガボーラ活動を実施して見えてきた課題
 ・ジョガボーラ活動への懐疑の声
 ・ジョガボーラに対する西出の想い
 ・皆さんへの問いかけ(トップ画像)
17:03-17:40頃 質疑応答
17:40-18:40過ぎ フリータイム、交流

2.活動報告パワーポイント一部ご紹介

 代表西出からの活動報告のパワーポイントを一部共有します。

3.質疑応答、感想、交流など

※以下、【参】は、参加者の皆さんの質問やコメント、【西】は、西出の回答やコメントです。

【参】(質問)Mixゲームとは、どんな活動ですか?

【西】基本的には、「ガチエンジョイ」「エンジョイ」「ウォーキングサッカー」の3つのゾーンに分け、ゆるくレベル別のゾーン分けで活動していましたが、6月に、3対3のフニーニョのゾーンを沢山作り、同じチームに高校生と小学校低学年の子が混ざるようにしたり、多世代のごちゃまぜチーム編成で、みんなが楽しめる場づくりのMixゲーム大会を開催ました。
 ゆるくレベル別にゾーン分けしながら、月に2回程度、Mixゲーム大会をイベント的に実施するイメージがいいのかなと個人的には考えていましたが、どちらか1つに絞ったほうがよいというような意見もあったり、なかなか方向性がまとまりませんでした。

【参】(感想)日本の子どもは習い事で忙しく、貴重な時間の中に、ジョガボーラのような、ゆとりの遊びの時間を組み込むのが難しい、ジョガボーラの理念うんぬんというより、「時間の使い方の問題」なのかなと聴いていて感じました。チーム活動やスクール活動と比べて、どっちをとるか、となった時に、ジョガボーラよりも習い事を優先してしまうのかなと感じました。

【参】(質問)1年以上活動してきて、西出さんが改めて考える想いであったり、夢であったり、は何ですか?

【西】「多世代」で活動する、ということにこだわっていきたいです。私自身が中学生の時に社会人女子サッカーチームでサッカーを始めて、学校生活のような同年齢集団とは違う、親でもなく友達でもない、斜めの関係のお姉さんたちの中でサッカーをやれたことが、自分自身の自己肯定感のようなところにつながっていった経験があり、いろんな人、いろんなバックボーンの人同士がボールを蹴りあって、お互いを認め合う、というようなところを大切にしていきたいと考えています。回答になっているかわからないですけど。

【参】(感想)中高校生年代以上の女子サッカークラブを運営しています。指導者や選手がまだ集まっていないので、個サルの活動を実施してきました。私は手話ができるので、聴覚障害の方も参加してくれています。「多世代」とか「混ぜる」ということが大事、というところはジョガボーラさんと共通した価値観ですし、サッカーを教えるというよりは、「サッカーしにくるクラブ」を目指しています。サッカーをもっと上手くなりたい、と思ったときに、強いクラブに橋渡しするようなことをやる、というところも共通しています。

【参】(感想)昔は、空き地でドッチボールしたり、プラスチックのバッドで野球をしたりして、いろんな学年の子が一緒に遊ぶのは普通だった。でも、今って、学年が分かれていて混じらないし、野球する子は野球ばっかり、サッカーをやる子は野球のルールを全く知らない、そういう社会情勢の中で、西出さんは、遊びの場づくりに挑戦しているのだなと。

【参】(感想)小学5年生の子どもがいて、少年団の子どもに対するアプローチの仕方に疑問を感じ、(育成年代のサッカー指導者である)池上さんや中野さんの本を読んだりして学ぶようになり、子どもの育ちに良くないかもしれない、と思って、公園サッカーの活動を始めました。サッカーだけじゃなく、いろんな遊びをしています。普段はフリースクールで働いていて、学校とは違って学年は関係なく、個性でつながっていく関係性を日々みています。社会からみたら、(学校生活のような)同じ学年で分けられるのって不自然ですし、大人になったら色んな人と関わるのが当たり前になるから、(子供時代に)学年で分けすぎるのはどうなのかなと思います。年齢が上の子が、年齢が下の子がやりやすいような工夫をしたり、サッカーが上手な子は、あえて自らに制限をかけることで難易度をあげて他の子どもと一緒にプレーするとか、そういうことで育つ力もあるような気がしています。

【参】(質問)500円って場所代ですよね。

【西】はい、照明代などに使用しています。

【参】(感想)お金が発生すると、どうしても活動は「枠」「作られた場所」になって、「なにかをやろうとする」、だからこそ、方向性の違いが生まれてしまったのかなーと感じます。保護者からすると、「お金を払うのに、何も教えないの?」という考え方になるのかもしれないですね。親の期待が入ってしまう。

【参】(感想)私は、「サッカー未経験」「体力がない」「運動音痴」の三つ巴なんですけど、西出さんから、「サッカーを通してコミュニケーションがはかれる場所なんですよ」と聴いてグサッと刺さり、参加しました。いろんな世代が集うから良いのだと思います。「管理」とか言われたら、もう私は関わりたくないと思ってしまいます。 

【参】(自己紹介など)来年度からジョガボーラを沖縄で始めます。「放課後子ども教室」の事業の一環としてジョガボーラをやっていく予定です。保護者に対しては、いかにも「教えてますよー」って感じを出しておいた方が、評価は得やすいですよねー。「一緒に遊ぶ」ってことをやってきて、自由にやりすぎて、やめさせられたことがあります(笑)。

【参】(感想)クラブチームでも、子ども達に自由に考えさせる時間とかつくることもあるんですけど、それを保護者の前でやると不評だったりしますね。どうしても、分かりやすい成果、みたいなものをみせないと、保護者は納得しなかったりしますね。

【参】幼児期は、一般的にも、積極的に「遊ぼう」というのに、学校生活になった瞬間、「技術」「習い事」のスイッチが入りますよね。別に小学生でも「遊ぼう」でいいと思うのに、どうしてそうなってしまうんですかね~?

【西】教育システムがそもそもそうですよね。学校生活になると集団生活にシフトしてしまう。小学生になると、子どもの方もだんだんパワーが出てくるじゃないですか。だから、大人の都合で、そのパワーをおさえたい、管理しやすくしたい、というのがあるんじゃないですかね。「集団生活」、「技術」「習い事」、「教える」、それって、子どものためを思ってじゃなく、ぜんぶ大人の都合なのかもしれないですね。主体が大人になっちゃってるんだと思います。

【参】(話題提供)昔は、ブラジル人は、日本のサッカーを上から目線で見ていたけど、今は全くそんなことはなくなっていて、一目置いています。ここまで短期間の間に日本人がサッカーがうまくなったのは、勉強熱心、研究熱心な国民性の賜物なのかなと。ただ、気になるのは、ブラジルと比べて、日本は、「生活の中にサッカーがない」ということですね。ブラジルって、ただそこにいるだけで、どっちのチームが勝ったとか、なんか空気だけでわかるんですよ。花火が上がったりとか。テレビをつければ、サッカーのニュースや討論を狂ったようにわいわいやっている。ブラジルだけでなく、アルゼンチンやスペインも同様です。カルチャーの部分が日本に足りないのかなと感じますね。競技としてサッカーを一生懸命やる人がいるけど、普段はサッカーしない人でも代表の試合とかでサッカートークする、とか、サッカージョークの会話が飛び交う、とかブラジルでは普通なんですけど、日本だとあまりないですよね。

【参】(話題提供)ブラジル人は本当にサッカージョークが多くて。喧嘩も激しいけどすぐ終わりますね。陰口は少なくストレート。どこまでが本気で、どこまでがジョークなのかわからない。

【西】騙し合い、駆け引きが会話の中にあって、ある意味そこからもうサッカーが始まっている感じですね。

【参】サッカーって教えてもらうだけでは、相手に読まれてしまいますよね。

【西】サッカーする人としない人が断絶している感じは日本にありますね。

【参】あと、気になるのは、日本人は時間やお金をかけてサッカーに投資しているわりに、サッカーマネーの動きが少ないなって思います。努力の割にリターンが少ない、ちょっと夢がないような印象です。

【参】「古武術」のような、日本人が昔もっていた力って、便利な世の中になって、失われてきている、弱ってきているような気がしますね。力を入れなくても、特別な体の力を発揮する、というような。その点、ブラジル人は、今もなお、ちょっと「野生」な部分が残っている感じはありますよ。日本人の忍者的な力というか・・・そういうところを研究したら、とても面白そうですね!
 (その話の関連で)ブラジル人って、試合前に、ヘクレイオ(レクリエーション)の時間を大切にしているんですよ。そういうのって日本ではないのですかね?

【西】日本は、試合後ですね。クーリングダウン。試合前はギリギリまでピリピリムードが普通ですかね。

【参】(自己紹介など)僕は60歳で指導者をやめて、今は「必殺遊び人」なんですよ。多世代であるとか、いろんな種目のスポーツをやる、そんな活動をしていると、行政から依頼も来たりして。

【参】ブラジル人って、遊びだけど、負けず嫌いですよね。真剣勝負。でも、リスペクトがある。

【参】両方やりたいですよね、「多世代」と「レベル別」と。

【参】サッカーは、「チーム」と「仲間」のスポーツですよね!ブラジルの選手は礼儀もしっかりしていますよ。生存がかかっていたりするという社会的背景の違いが、サッカーの重みの違いにもつながっているかもしれませんね。・・・とはいえ、ブラジルもプロサッカー選手にならない人のほうが圧倒的に多いわけで。ソサイチとかフットサルとか、大人になってからも生涯スポーツとして楽しんでいますよ。ブラジルは、だから、サッカーって言っても、やっぱりジョガボーラなんですよ。ボールを蹴って遊んでいる、それがジョガボーラ。(ピッチサイズの決まっている)フィールドがある11人制のサッカーは、ブラジル人はほんの少しの人しかやってないですよ。フィールド有りのサッカーをやっているのは、日本の方が多いんじゃないですか。
 サッカーコートが身近にある、簡単にできる、というのが良いのかもしれないですねー。

【西】日本だと、ある団体が使っている、とか、場合によっては、場所の奪い合い、とか(苦笑)。みんなで仲良く場所を使っていけるようにしていきたいですね。

【参】サッカーチームを応援する、サッカーの試合を観るのも楽しいですね。知っている人が増えてきて、個人的なつながりが増えてきたから、楽しいです。

【参】日本の子どもたちは、習い事ばかりで休みがない、自主的活動になってないことが多いのではないでしょうか。忙しすぎて、自分で考える時間がないんじゃないですか。だから、ジョガボーラは必要です!

【参】ブラジル行きたいですね!!試合も観たいから、シーズン中に行きたいです。

4.雑感、考察

 人生初のZOOMイベント主催。前日になってサポートをお願いしてみたり、バタバタしながら当日を迎えました。
 報告会を終え、終盤で、参加者の方から何度も言われたことは、「めげないね」というお言葉でした(笑)。最初から、今回の報告会は、成功事例のように発表するつもりはさらさらありませんでした。1年間活動してみて、良いこともあれば、大変なことも沢山あったからです。活動して、皆さんにありのままの活動の事実をお伝えして、皆さんに問いかけをして、考える機会になるような場にしたいと思っていました。成功者として、皆さんに、良い話をしますよ、という報告会にはしないようにしました。
 うまくいかなかったことも沢山あったし、離れていった人も沢山いますが、このジョガボーラきららさいたまという団体が運営する場が、これから先、どういう場で在り続けたいのかといえば、「多世代」で、「ボールを蹴って遊ぶ場」を「みんなでつくる」ということであって、それはもう団体を立ち上げた時から一貫していることではありますが、ますます明確になりましたし、今は活動人数がちょっと少ない状況とはいえ、「多世代」で「違いを認め合える」「楽しめる」人との縁が広がっている実感はあります。

 この日の夜、実は、私が運営しているサイト「女子サッカーに耳をすまして」から派生した、「耳すまラジオ第4回」の収録もあり、報告会の熱量そのままに、報告会の話なども語ってしまいました!よかったら、是非、聴いてみてください!

 今回の報告ZOOM会、開催して、本当に良かったです。ここで蒔いた種が、いろいろな形で育って、また新たな面白い展開を生んだら面白そうだな、と思いますし、きっと生まれ育っていくんじゃないかな、と思っています。
 早速、「ブラジル旅しましょう」とか「FACEBOOKグループ作りましょう」といった案も出ました。
 この報告会は終わりではなく、始まりです!
 是非、「多世代」で「力を抜いて」、でも「真剣」に、「リスペクト」しながら、ゆるく楽しくコミュニケーションを続けていきましょう!
 ボールがあるときも、ないときも。ジョガボーラの輪を広げていきましょう!
 関わって頂いた皆様、本当にありがとうございました!!
 

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