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MaiR 2nd ONE-MAN LIVE「SUPERB!!!」~120%で描かれたMaiRだけの"スーパースター"、そして約束~

はじめに

2021/12/11。私がどれほどこの日を楽しみにしていたか、察していた方もいらっしゃるだろう(RTうるさくてごめんなさい)。

MaiRちゃんのリアルライブである。1st ワンマンはリアルでの開催が見送られたため、初めてのワンマンリアルライブである。

結果からいうと、このライブ「SUPERB!!!」は、宇宙開闢以来最強のライブであった。MaiR(星乃めあ)を知ってからまだ1年ちょっとのにわかファンではあるが、MaiRちゃんから受け取ったものが大きすぎて、思わずこうして筆を取った。

MaiRちゃんについて特別よく知っているわけでもなければ、音楽に詳しいわけでもないながら、1人のファンとして感じたことやら曲について考えたことやらについて、つらつらと書いていきたい。

なお、今回披露された曲については下記から聴けるはずなので、この記事を読んで少しでも興味を持ってくれた方は、1曲2曲でもいいので聴いてみてもらいたい。


①DRiVE ME CRaZY

デタラメだって?
だから何だよこの思いがBRAVELY

全員で跳んで跳ねてペンライトを振るようなライブなんて久しぶりで、きちんと曲にノって身体を動せるか不安があったが、完全に杞憂に終わった。前奏からスピード感が抜群で、1曲目として(アルバムの1曲目としても)これ以上ないほど相応しい曲。この曲を聴いて身体が動かないめあめいとがいるだろうか? いやいない(反語)。

②ナミダアステリズム

ナミダ輝く夢 アステリズム
まだ見ぬ明日に届けたい願い

2曲目、ナミダアステリズム。草野華余子氏が作詞作曲を担当した曲が会場のボルテージをさらに引き上げる。寒い夜空に映る星群のように、キラキラと輝いて見えるけれども手を伸ばしても届かない、夢。それに憧れ、掴み取ろうと追い続けてきたMaiRちゃんが歌うから、この曲は聴く人の心をこんなにも動かすのではないか、そんな気がした。

③絶対! 愛のハートビート

あー待ってるよ ずっと待ってるよ
ドレスコードはスマイル

振付の練習を経て披露されたのは、2nd アルバムにおける最かわ曲。MaiRちゃんの可愛さが天元突破している。世界でいちばんかわいい!(別の曲)

振付が可愛すぎてはじめはすこし躊躇いがあったが、周りのめあめいとが皆全力でやっているので、気にせず思いっきりやってみると、思いのほか楽しめた。

間奏の咳払いや「さぁ さぁ」「チェック・ワン・ツー」の部分が大好きなので、それをライブで聴けただけでもライブに来た価値があるというものである。

④B!A!N!G!

ずっとFightingSoulを絶やさないで
え? 商売上手? 笑わせないで

会場が赤く照らされて、MaiRちゃんの「回せーーー」という掛け声。めあめいとはタオルやらペンライトやら拳やらを回し始め、熱狂が会場に波及していく。必死に跳びながら、自分の足のジャンプ力が足りなくてもどかしい。全力で回しながら、自分の手の速さが足りなくてもどかしい。少しでも高く、少しでも速く、力いっぱいタオルを回した。会場全体が熱狂に包まれ、曲が終わった頃には真夏のように汗だくのめあめいとが残されたのだった。

……夏? ということは……?? もしかして……??

⑤サマー☆フロート

今 Take off 空へ 超えていこう風を
その手と手を握ったら 駆け出す夏の中を

B!A!N!G!で会場を夏にして夏曲に繋げる、なんという力業。でもそんなことはどうだっていい。夏だからサマフロを歌うのではない。MaiRちゃんがサマフロを歌ったら夏なのだ。よって今は夏。QED

歌いながら手を振るMaiRちゃんに、皆で手を振って応える。「いつまでたっても ふわふわふわふわ」は(気持ちだけ)一緒に歌う。やはり初めてのリアルライブで、外してはいけない一曲である。

⑥ほしのうた

こんなに小さな私でも
誰かにとって星のような希望にかわるんだ
だから大丈夫さ、手をつなごう

女の子の歌が一人の男の子に元気を与え、それがもっとたくさんの人に広がっていく、そんな歌。初めて聴いた曲だったが、どこか懐かしくて心に沁みて、登場人物の「男の子」になったような気持ちで聞き入った。

「ヘイヘイ ラッタッタ」のところのMaiRちゃんの言い方が優しくて可愛すぎて無理になった(語彙力)。

⑦聲

僕たちの音楽ちかいは 未来過去背負い燈った光の粒

苦しくて生きづらくて、それを誰にも分かってもらえない世の中で、MaiRちゃんの歌が寄り添えるように、支えになるように。MCで語られた、MaiRちゃんがこの曲の歌詞に込めた想い。MaiRが全力で歌い上げるその「聲」に、めあめいともまた全力で耳を傾け、そのメッセージを受け取る。

MaiRちゃんの「僕を」が深く心に刺さって、一日たった今でも耳から離れない。

⑧Transgression

裏返したいなら binary
扉をくぐっておいでよ

聲が琴線に触れすぎて、椅子に沈み込んだまま立ち上がれないめあめいとが多数。ドラムのマーボーさんに促され、大慌てで立ち上がる。

下手側からMaiRとともに現れたのは虎落もがりブエさん。この世でブエさんにしか出せる人間がいない超絶シャウトで始まるのはもちろん、Tansgression。まさかまさか、ブエさんのシャウトが生で聴けるとは……!!!

聲の後の会場の繊細で静謐な空気が、まるで一気に裏返るように燃え上がり、沸騰した雰囲気の中で私たちは壇上で歌う2人に向かって必死に手を伸ばした。

⑨Brave it out

どうしたい? 知らないフリならもうバレてるから
さぁ声をあげろ

せっかくブエさんにお越しいただいたので!! ということで、続けて披露されたのがBrave it out。ご存じの通りMaiRちゃん単独でも超絶ウルトラ神曲なのだが、そこにブエさんの声が加わってもう一本の芯がたち、2人のかっこよさが共鳴しあって無限を超える力を得る様は、まさに合神竜ティマイオス。

おそらく私を含め、会場の半分くらいは興奮しすぎて酸欠状態になっていたのではないだろうか。死人が出なかったのは幸いである。

⑩暴想INVENTION

迷惑なのはお互い様だろう 対価は仲間って言葉だけ妥当
そういうもんじゃない?

続いて現れたのはMonsterZ MATEのコーサカ。いやまあ、彼は来てくれるかもなとは薄々思っていた。

……思ってはいたけど、こんなにかっこいいとは聞いてないぞ??

MZMはチューバウトやら何やらで見たことはあり、そのパフォーマンスのレベルの高さは認識しているつもりではあった。が、生コーサカ、半端じゃない。煽りがうまいとか、ラップの技術が高いとか、そういう話ではなくて、とにかくかっこいい。

一方のMaiRちゃんはかっこよく決めるところはかっこよく、可愛いところは可愛らしく、MaiRちゃんらしさが溢れた歌いっぷり。

この曲を作ったmampuku様が天才すぎる←結論

MCも2人の名コンビぶりがみられて非常に満足。というかMCまでうまいのかコーサカ。逆に何ならできないんだ。

⑪乙女解剖

乙女解剖であそぼうよ
ドキドキしたいじゃんか誰だって

言わずと知れたDECO*27氏の名曲にして、今回のライブで唯一のカバー曲。寡聞にして存じ上げていなかったが、どうやら以前チューバウトでこの曲を歌唱しているらしく、MaiRちゃんとMZMによるカバー動画も投稿されている。

そんな経緯は理解していない私であったが、だからといってこの曲の素晴らしさ、歌い上げるMaiRちゃんの表現力、コーサカのかっこよさは少しも色あせることはない。

いろいろな歌い手によって何度もカバーされてきた名曲だが、2人の手で新たな命を吹き込まれたような、印象深いカバーだった。

⑫GROUD-ZERO

この手を伸ばせば夢に届くかな
胸に刻んだ 今がグラウンド・ゼロ

もう出だしからして神。サビがさらに神。120%くらい出ていたテンションが一気に150%を突破した。

私が初めてMaiRちゃんを知ったのが昨年のバーチャルTIFで、そのときの一曲目がこの曲だったように記憶している。まさにMaiRちゃんを初めて知った曲として、SSS!!と共に印象深い曲の一つであり、特に聴きたいと思っていた曲だったので、感慨も一入だった。

ちなみに ”ground zero” を英和辞典で引いてみると、「最も初歩の段階、ゼロ地点」という意味の他に、「爆心地」という意味があるらしい。

MaiRちゃんにとって、私にとって、他のめあめいとにとって、きっとそれぞれ違った意味で「ゼロ地点」であり、そしてあの日、あのときのharevutaiは、間違いなく「爆心地」と呼ぶに相応しい空間であった。

⑬Shout My Life

大丈夫! 可能性ゼロじゃない ゼロに近くても

星乃めあがMaiRになったときの曲であり、前曲に続いて非常に思い出深い曲。Q-MHzからの提供という意味でも話題になった曲であり、2021年の星乃めあ/MaiRを代表する曲の一つといっても過言ではないだろう。

それにしてもこの曲、ペンライトを振るのが難しい。サビ前からサビにかけて、リズムが「あ、え、あ、そうなるの?」という感じで移り変わるので、油断しているとすぐにリズムを見失う。この一筋縄でいかない感じ、さすがQ-MHzという感じである。

もっとも、一番おかしいのはこの曲を生で全くリズムを外さず歌うMaiRちゃんかもしれない。というかなんで生で歌おうと思った?

⑭…Letter…

何気ない一言でセカイが
今まで見たことないくらいに
キラキラに輝き出すんだよ

他の曲と比べても、歌詞の一言一言に輝きがこめられていて、まるで満天の星空のようにキラキラとした曲、という印象を持っていた。

それもそのはず、なんとこの曲、MaiRがこれまでに受け取ったファンレターやYouTubeのコメント、Twitterのリプ …etc. を集めて歌詞にしたものらしい。「『俺らの気持ち分かってくれてるー』って思った人いたら、そういうこと何です! アハ体験でしょ?」とどや顔をするMaiRちゃんがとにかく可愛い。

MaiRちゃんの歌ではあるけれども、きっとこれはめあめいとから見たMaiRちゃんの姿なのではないだろうか。めあめいとからのたくさんの”Letter”の中に描かれる、可愛くて歌が大好きでたまにおっちょこちょいなところもあってIQが2万個の、めあめいとが好きで愛おしくて仕方がないMaiRちゃんの姿なのではないだろうか。

そうしためあめいとからのLetterもまた、今のMaiRちゃんを形作るものの一つなのかもしれない。

⑮約束

今 晴れた目には見上げた空が
あの日の言葉 信じて歌うよ

…Letter…がめあめいとから見たMaiRちゃんの姿だとしたら、こちらはMaiRちゃんが鏡越しに見るMaiRちゃんの姿。

強いふりをしていても本当は強くなんてなくて、ただ自分が好きじゃなくて、キラキラ輝くスーパースターになりたい、自分ではない自分になりたいと望んだ、一人の女の子の姿。

歌い上げるMaiRちゃんの姿から、MaiRちゃんが削り出した詞の一つ一つから、悩んだ夜の数々が、苦しみながら踏みしめてきた足跡が、それでも諦めずにここまで進んできた意志の強さが伝わってくる。

もしかするとMaiRちゃんが夢に描いてきた ”スーパースター” は、MaiRちゃんではない別の誰かの姿をしていたのかもしれない。だけれども、今のMaiRちゃんには、MaiRちゃんが好きで、MaiRちゃんから勇気と元気をもらっているファンがこんなにたくさんいる。

今のMaiRちゃんが描く ”スーパースター” はどんな姿をしているのか。その描像が ”paint the STAR” というアルバムに込められているのだと、このときになってようやく私は理解したのだった。

⑯スーパースター

大丈夫だよ この叫びで
今、すべて照らす
それがスーパースター

このときの自分の気持ちを、どうしたら言語化できるのか、全く見当もつかない。感動、興奮、熱狂、忘我……どのような語彙をもっても、表現できる気がしないのだ。

ただMaiRちゃんが投げ込んでくる感情を受け取るので精一杯だった。きっと私の心を震わせるのは、MaiRちゃんの描く夢の大きさ。MaiRちゃんが積み重ねてきた日々の重み。MaiRちゃんが胸に刻む覚悟の強さ。それが120%の力で込められた歌声を、ただ全身全霊で受け取っていた。

何が何なのか分かりもしないまま、頬に伝わる涙を止める術を私は持たなかった。

⑰Step up Super Star!!

allright!! 覚悟をきめれば
世界が光出すよ さあどこまでも走れ!

1年前にMaiRちゃんを初めて知ったときから何度となく聴いてきた曲だが、その度に歌詞の意味も感慨も変わって聴こえる。3年前から追っている人であれば、さらにたくさんの思いと重みが込もっていることだろう。

Step upというのは簡単なことではない。Step upのためには自分の足りないところを自覚して、それを乗り越えなければならないからだ。そんなもの、目を逸らした方が楽に決まっている。

だけれども、星乃めあは、MaiRは、そんなStep upを何度も重ねて、今目の前のステージに立っている。何度も自分を見つめ直し、苦しみながら、それでも負けずにここまで歩いてきた。

彼女がどんな気持ちで歩いてきたかなんて、ファン歴の浅い私がきいたふうな顔をしてあーだこうだ言うことではないだろう。だけど、MaiRちゃんはこのライブを通じて、私たちに約束をしてくれたのだと思っている。

MaiRちゃんはこれからもStep upをしていくこと。それは自分を否定して、自分ではない誰かになろうとすることではなくて、MaiRちゃんのままスーパースターになること。そして、めあめいとを誰一人置いていかずに、「夢は叶う」ということを証明すること。

MaiRちゃんが大きな筆で描いてみせたスーパースターに向かって、道のりはまだ始まったばかり。だが、あの場に立ち会った誰一人として、その夢が実現することに疑いはもっていないだろう。きっとこのライブはMaiRちゃんにとって、めあめいとにとって、新しい出発点Ground-Zero

今回のライブを通じ、今までよりもっとMaiRちゃんのことが好きになった。いつか叶えたい夢に向けて描く”私だけのロックンロール”を、これからも見つめていきたいと、そう感じた。

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