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【カルチャー雑感】2022年04月03日~09日の本、ラジオ、映画、ポッドキャスト

この一週間でふれて、印象に残ったものの感想です。



スザンナ・キャハラン著/宮崎真紀訳「なりすまし 正気と狂気を揺るがす、精神病院潜入実験」(2021)

1970年代に行われた、病気と偽って精神病院に入院する実験結果をめぐるノンフィクション。論文を調べていくうちに、どんどん謎が浮き彫りになっていく感じが面白かった。精神病と医療の歴史も知れて、不完全な実験を緻密な知識で囲っている感じが良かった。


青崎有吾著「アンデッドガール・マーダーファルス1」(2015)

怪物専門を名乗る探偵たちが、事件を解決へと導くミステリー小説。最初から主人公たちの素性を明かさず、謎のまま物語が進んでいくけど、それがノイズになっていなくて凄いと思った。普通のミステリーとは毛色が違うので、新鮮な気持ちで楽しめる。


ラジオ


佐久間宣行のオールナイトニッポン0(3/30放送)

若手ディレクターの企画を審査する仕事の裏話が面白かった。こういう視点のトークってなかなか聞けないから良かった。


映画


「子供はわかってあげない」(2020)

高校2年生の美波が、書道部の男子との出会いをきっかけに、実の父親と再会する手がかりを得る。沖田監督特有の緩やかなストーリー展開で、重要なシーンを描くという手法が発揮されていて、全体的に見やすかった。「入り込む」というより「眺める」という感覚だった。


「SING/シング:ネクストステージ」(2022)

吹き替え版を劇場で鑑賞。前作は未見だったけど充分楽しめた。前半で立て続けに起こるトラブルをフリにして、後半のショーのシーンで回収する流れでめちゃくちゃに感動した。SINGの世界に引き込まれっぱなし。


ポッドキャスト


UKPラジオ「vol.85 POLYSICS25周年記念回~結成25周年おめでTOISU!!【第一弾】ゲスト:POLYSICS~」

POLYSICSの長い歴史の中で、印象的だったことを振り返る回。掘り下げているけど重くなくて、聴いてて楽しかった。やっぱりヤノさんは変すぎる。

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