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初完投、プロ初ホームラン



初完投、プロ初ホームラン

2022.05.18
ヤクルト 高橋奎二の1球目 150km/h ストレートをレフトスタンドに運んだ。
打った瞬間入ったと分かる音だった。

今シーズン3試合目の登板、初の8番
その起用に応えた。

 

前回のnoteに少し書いたが、
彼は高校通算25HRの記録を持つ。
いわゆる二刀流が出来る選手である。



第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップではピッチャーながらDHで起用されたり、野手起用され打席に立つことが多かった。

中でも記憶に、そして記録に残る試合
対南アフリカ戦
7番 DHで試合に出場 
2本のホームランと8打点を記録している。

1打席目 中飛
2打席目 左犠飛 
3打席目 左本塁打 
4打席目 左安打
5打席目 左本塁打 

ちなみにこの試合の5打席目で打った2本目のホームランは試合後のインタビューで
「出来過ぎ、2本目は狙った」と話していた。

ピッチャーで狙ってホームランを打てる
そんな人は大谷翔平以外に私は知らない。
居たら教えてほしい。

この大会、12打数6安打 打率.500 2本塁打 9打点
ピッチャーながらHR王も獲得した。


高校時代は打撃練習を良くしていたらしい。
だからこそDHのないセリーグで打撃での活躍も見れるのはファンとしてはとても嬉しい限りだ。


阪神のピッチャーは打てるピッチャーが多い。
その中でも贔屓目を無しにしても1番打てるのではないかと私は思う。(異論は認めます)


いろんな人が、
「高校時代からバッティングを期待している。」
と言うように打席に立つ度に何か起きそうな構えで投手と言うより野手じゃないか?と思う程打ちそうな構えである。
だからこそ正直ホームランを打ってもおかしくないとは思うが、まさかのまさかだ。

打った瞬間入ったと確信出来たし、
テレビの前で見ていて、何よりずっと手の震えが止まらなかった。


プロ初登板、初勝利を挙げたのは
2021.05.19ヤクルト戦。
ほぼ1年前の甲子園。
5回無安打無失点4四球1三振 でプロ通算1勝目を挙げた。
この日は1打席。
詰まったスイングでショートゴロ
ただこの時見た構え、スイングは本当に野手顔負けだったことを今でも覚えている。
流石にプロ初打席にしてヒットは出なかったが、出そうではあった。

そして1年後、神宮球場での対戦。
巨人、中日とは初対戦だった為に上手くいったわけではないと声を大にして言いたい。
HQS達成もQS達成もまぐれではなく、彼の今の実力だ。

今回2回目となる対ヤクルト戦
投げては9回6安打1失点無四球7奪三振
HQSを達成どころかプロ初完投まで記録した。
打っては4打数1ホームラン2打点の活躍
正直に言うと出来過ぎだ。

初回からマルテのホームランで援護を貰い、
ノリに乗ってマウンドに上がることが出来ただろう。
私が1番痺れたのは、
初回山田哲人にレフト前ヒットを許した後、
迎える4番村上。
盗塁を許し、得点圏で迎える4番。
正直色々悪い方向に予想はしたがフルカウントで村上に投げた7球目
133km/hのスライダーで空振り三振を記録
これで今日の彼のピッチングは更に気合が入っただろう。

そして、2アウトランナー一塁で迎えた1打席目
1球目 150km/hのストレートを左スタンドへボールを運んだ。

阪神が苦手とするピッチャーである高橋奎二との初対戦
しかも1球目で対応するのは恐らく彼の持っている野球センス以外の何物でもない。
打ちそうではあったし、良くてもヒットだろうなとは思っていたが、まさかホームランになるとは想像もしていなかった。

ちなみに、プロ通算6打席目での初ホームランを記録
2打点もマークした。

試合後のヒーローインタビューで

「待っていたとこに来たから振ったら入った、びっくりしている」

と言っていたがピッチャーが狙っていたところにボールが来たからと言ってそれに反応出来る人は数少ないだろう。
ピッチャーとしてのセンスはもちろん、
打者としてのセンスもある。
まだプロ3年目。
二刀流を目指してやるのもありなのでは?と思わせてくれるセンスに脱帽だ。


6回に山田哲人に甘く入ったストレートをレフトスタンドに運ばれるが、
次の打席でやり返しの空振り三振。
彼の持ち味である"強気のピッチング"
この試合では本当にその強気のピッチングを要所要所で見れた気がする。

三振を量産できるこのピッチングが本当に私が彼を推す一つの要因だ。


書こうと思えばダラダラと"どこが良かった"や
"あそこのあの球が"などと書ける自信があるが、なんせ語彙力は皆無なので書くのは辞めるが本当に言葉が出ない程嬉しい気持ちだ。



プロ1年目から"先発完投型"を目指し試行錯誤を繰り返しやってきた3年目。

まだ5月。
正直今年ここまでやってくれるとは思っていなかったのが本音だ。
いつか見れたらいいな、ぐらいのホームランもプロ6打席目で出た。
正直出来過ぎだろ、と思う程の成長スピードについていけない笑笑
それでもやっぱり前にも書いたが、
彼の2年間の努力が今の彼を作っているのは間違いない。

もしかしたら新人王を狙えるのではないか?
と思わせてくれるのが嬉しい限りだ。


「今年はやると言う気持ちで」
そう口にしてそれを有言実行することも、
周りの同世代に比べられダメだと言われたことも、
全ての人を見返していく姿も
いい意味で期待以上の成績を残していく姿も
全部含めて最高にカッコいい。


本当に心から自慢できる最高の推しだ。


これからもピッチングはもちろん、
打席にも注目したい。
彼がここから本塁打を通算何本打つのか、
本当に楽しみでならない。


プロ初完投、初ホームラン
おめでとうございます。




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