トレード関連おすすめ書籍&リンク

・罠だらけの金融・投資コーナー

書店に行けば必ずといっていい程ある金融・投資コーナー。
最近ではビットインバブルに乗じて、初心者向けを謳ったトレード参考書がよく平積みされています。
勿論、トレードのやり方や市場の仕組みについて知る目的であればそれらの本は大いに参考になると思います。
しかし、肝心な勝ち方を知る目的となるとどうなんでしょう?
初心者向けや高勝率を大々的に謳っているものは殆どの場合、安易なテクニカルの説明に偏重し、都合の良いチャートであたかも常勝してるかのように見せかけている物がとても多いです


・大事なのは「手法」そのものでは無い

何から学んだらいいか分からない初心者さんはこのような内容に騙され、テクニカルさえあれば勝てると思い込まされる方がとても多いです。
確かにテクニカルだけでも勝ててる方はいると思います。
しかしそういった方達は、何故そのテクニカルや手法が通用するのか、もう一段上からの視点で理解しているのだと思います
そして、それを理解せず同じ手法に固執すると、マーケットの変化に対応できずに必ず破綻します。
一番大事な事は手法自体を知る事では無く、勝ち続けられる考え方・視点を持つことです
目先の利益に目が眩み手法そのものに固執してしまうと、その時点で負けは確定です。


・本を読んだだけでは勝てない

一番勘違いしてはいけないのは、いくらタメになる本を読んだからといって、明日からいきなり連勝が続くような事は無いという事です。
手法をなぞっただけで勝ち続けられる程マーケットは甘くありません。
検証と実践を繰り返し自分の頭で理解・消化する事をひたすら繰り返した後、ようやく勝てるようになるのがこの世界です。
本はあくまで入り口です。
そして迷った際のヒントやキッカケになり得るものです。
過度な期待はせず、「参考程度」に留めて下さい。
では、前置きが長くなりましたが、個人的におすすめの本を紹介してみます。


マーケットの魔術師

鉄板です。
大成功した投資家達のインタビュー本ですが、彼らのマーケットに対する姿勢や考え方、目の付け所、儲かる仕組み、資金管理の重要性、メンタルの重要性、マーケットに関するありとあらゆる要素が詰まっています。
その為とにかく情報量が多く読んでて疲れますが……。
この本の良い所は、読み返す度に新しい発見がある、という点。
マーケットで経験を積んだ度合いで、内容の受け取り方が変わってきます。
少し値が張りますが、図書館等でもよく見かけるので未読の方は是非。
そして一度読み終えたら、忘れた頃にもう一度目を通してみて下さい。
損はしないと思います。


タートル流投資の魔術

こちらも人気の作品だと思います。
この作品は特にドテン君を運用してる方に読んでみて欲しいかも。
トレンドフォローの本質・付き合い方が分かりやすく纏められてます。
エントリー手法についても触れていますが、その部分は正直どうでもいいです。
序盤で触れているサポレジが出来上がる仕組みや、「直近偏向」等といった市場参加者の心理効果は仮想通貨市場でも顕著に現れてるかと。
手法のバックテスト・資金管理にも重点的な解説・具体的な手法を提示しており、読みやすいですがかなり実践的な内容になっています。
作中に出てくる「我々は予測はしない、対応をするだけだ」という言葉は、個人的にトレードの本質を突いた言葉だと思ってます。


ウォール街のアルゴリズム戦争

最近流行のHFTやbot製作者の方には興味深い内容だと思います。
取引所システムのバグを利用した取引から市場の効率化と高速化が進み、HFTが生み出された経緯、それに伴った取引所の移り変わり、「ダークプール」の誕生、そして過剰に効率化と高速化が進んだ結果どんな副作用が起こってしまったか、物語形式で描かれています。
仮想通貨界隈でも大手ファンドの参入、コロケーションサービスの開始等、
市場の効率化に繋がるニュースが出てきています。
実際に仮想通貨市場で効率化や高速化が進むとどんな事が起こり得るのか、この物語内で描かれている事がヒントになるかもしれません。
専門用語も多く出てくるので万人向けではありませんが、興味のある方は是非。


・リンク(シストレ向け)

以下は特にシステムトレードを最近始めた、という方におすすめのリンクです。
今回紹介するのは、少し前のFXシストレ界隈では伝説となっている、
「土屋賢三」という方のアーカイブになります。
謎の圧力とテクニカル信者の叩きによって本人が記事やブログを削除してしまった為、過去記事はあまり残っていませんが、有志が残した数少ないアーカイブの中にも役立つ情報はかなりあります。
その中の一部を下記にてご紹介します。


トレンドフォロー戦略とアセット・アロケーション

トレンドフォロー戦略の本質的な事がこれでもかという位書かれていますw
特に記事内の

つまりわかりやすく言うと、トレンドフォローというゲームは、個別銘柄のトレンド発生についてポジションを建てそれに乗るゲームというよりも、よりトレンドフォローに適した銘柄/アセットに適切に資金を移動させるというアセット・アロケーションの巧拙を競うゲームなのである。

この点を知っていると、上で紹介した「タートル流投資の魔術」の理解がより一層深まると思います。

だから、大勢の先達が「売買ルールの研究よりもマネーマネージメントの方が重要だ」と口を揃えて言うのである。 単に生き残りや資金効率のためだけにそう言っているわけではないのである。

ここもかなり大事な点です。


リサーチの初歩

こちらは実際にストラテジーを組む際に、どのようにしてリサーチをかけるべきか、具体的な方法が書いてあります。
仮想通貨は歴史が浅く、サンプル数という点において心許ないですが、
試してみる価値はあると思います。
excelやpythonが使える方は是非是非。


また機会がありましたら他の書籍・リンクも紹介してみようと思います。
ではでは、ここまでお付き合い頂きありがとうございました。






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