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【仕事】「型にはまる」はポジティブかネガティブか?

「型」の捉え方で大きく変わります。

チームで推進している仕事の仕方や進め方について、ある程度色んな人が再現性を持って使えるようにツールやコンテンツなどを準備していました。

これらの総称をどう呼ぶべきかという話をしていたときに、一つの案として「型」という言葉が挙がり、これを採用しようとしたのです。

そのとき、ある人が言いました。

「『型』というのはネガティブです。何か相手を型にはめる感じがして」
「やり方として型にはめるものと感じてしまうと、相手も型にはめられると思うし、型にはまったら創意工夫もなくなるのでは」

確かにそういう捉えられ方をされるかもしれません。

しかし他の人がこのように言いました。

「ここでいう『型』は、空手の型と思ってほしい」
「うまくやるための「基本系」であり、その基本系を習得することでまず空手の実践の入り口に立てる」
「『型』があってこそ、そこから自分の創意工夫が生まれる。型は守破離の守なのだよ」

なるほど、こういう捉え方もあるのだなと思いました。
そして私はこの空手の型のイメージの方がしっくりきたのです。

この話をすると、型にネガティブな印象だった人も、最初のイメージはクッキーの型のように同じ形にして量産していく受け身なイメージを持っていたようですが、空手の例えを聞いたら、ポジティブに感じられるようになったそうです。

おそらくですが、クッキーの型のイメージは「誰かに型にはめられる」という受け身でネガティブなものと印象付けられ、空手の型のイメージは「うまくやるために自分から型にはまりにいく」という能動的でポジティブものと印象付くのでしょう。

これはとても面白い気づきでした。
誰かに型にはめられるのではなく、自分から型にはまりにいく…
型を普及させようとする我々サイドだけではなく、うまくやろうと型を採用しようとする人に向けて理解を進めるには良い表現と思いました。

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