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【映画】『主戦場』観た話とか【追記アリ】

 今回初めて「noteで書く」ボタンなるものを発見して押してみたんですが、それは執筆者が駒村せんせー、や、すみません、駒村先生だったから。慶應の先生なので、いちおう存じ上げ。でもこれ有料会員でないと全文読めないんだね、泣いた〜。

 気を取り直して。登録なしで読めるところまで読んだけど、けっこう面白かったっす。

 もっとも、同議員によれば待機児童問題はコミンテルンの世論操作によって作り上げられた虚構であり、存在していないことになっている。とすれば、待機児童解消加速プランを推進してきた自民党と安倍政権を徹底的に批判していただき、存在しない問題に税金を投入するという「生産性」なき政策を早急に阻止してもらいたいものである。

 駒村先生キレッキレ(よきよき)。

 先ほどのはいま話題の映画『主戦場』にもご出演されている杉田水脈さんについての文章ですが、「コミンテルン」とか歴史の教科書以来っつーか、久しぶりすぎるワードまで駆使してらっしゃるあたりがさすがです。

 旧ソ連崩壊後、弱体化したと思われていたコミンテルンは息を吹き返しつつあります。その活動の温床になっているのが日本であり、彼らの一番のターゲットが日本なのです。
 これまでも、夫婦別姓、ジェンダーフリー、LGBT支援-などの考えを広め、日本の一番コアな部分である「家族」を崩壊させようと仕掛けてきました。今回の保育所問題もその一環ではないでしょうか。

 たぶんこれいろんなところで引用されてるだろうからご存知の方も多いとは思うんですが、何度読んでもすげぇ。ある意味では笑えるけど、比例で当選って\(^o^)/感はどうがんばっても拭えない。そして、ふつーに削除されてもいいレベルの記事なのに未だに閲覧できるので、これはこれで伝説of伝説という感じがする。まあ、様々な記事を読む限り、伝説級のご発言はたくさんしてきてるっぽいですが。

 それにしてもあれだよね。俺個人のスタンスについては他の記事を目撃したことがあれば杉田さんに言及せずとも明白なのではないかと思うけど、これ系の言説の人って「っつーか」とか言ってるとそういうとこ攻撃材料にするタイプだからあれだよね。なにとは言わないけど、あれだよね。めんどいね(言っちゃった)。

 そんな素敵な杉田水脈さんご出演の映画『主戦場』に制作協力した方々が騙されたということで記者会見をひらいたようです。それについてはミキ・デザキ監督もコメントを出しているので、ご興味のある方は双方の言い分を聞いてみることをおすすめします。

 んで、肝腎の映画『主戦場』。個人的には面白かったです。これ系の映画は中弛みしちゃうこともあるけど、テンポも良くて、観やすかった。ただちょっとフィクション映画と比べると喋るスピードが速くて、字幕もぱっぱと次にいっちゃうので、そこそこ集中できるときに観るのがよさげ。

〔あらすじ〕
あなたが「ネトウヨ」でもない限り、彼らをひどく憤らせた日系アメリカ人YouTuberのミキ・デザキを、おそらくご存知ないだろう。ネトウヨからの度重なる脅迫にも臆せず、彼らの主張にむしろ好奇心を掻き立てられたデザキは、日本人の多くが「もう蒸し返して欲しくない」と感じている慰安婦問題の渦中に自ら飛び込んでいった。
慰安婦たちは「性奴隷」だったのか?「強制連行」は本当にあったのか? なぜ元慰安婦たちの証言はブレるのか? そして、日本政府の謝罪と法的責任とは……?

 プロパガンダに利用されたという抗議があるようですが、個人的には、普段通りのご主張がきちんと流されているのであれば、そしてそれが異なる主張と並んだとき人々の目に正しいと映るようなものであればみんなに受け入れられるから気にしなくて大丈夫だよ!と言いたい。
 この映画の良いところは、いずれの主張もそのまま紹介しているところかもしれません。あえて「オチ」は言いませんが、日常的な感覚だったらカットしてしまいたくなるような発想や発言も含めて流れているし、利用されたとおっしゃる方々のご主張もそれなりに丁寧に紹介されていたのではないかと思います。大学院の卒業制作と聞いてなるほどと思ったけど、俺には無理。ってくらいには個々の論点がそれぞれ比較されているので、この問題の入り口に立ってみたい人、双方の言い分を知っておきたい人はぜひ。

 いやーもう本当にね。いろいろ考えさせられた。社会問題的な意味でももちろんだけど、自分の将来設計とか(◞‸◟)わりと世界的な潮流ではあるけど、どこに向かっていくんだろうね。少しでも傷付いたり苦しかったりすることが減って、できるだけみんなハッピーだったらいいなと思ってます。いえい、いえい。

【追記】
 脳みそお花畑にふわっと終わってたけど(読み返すとほんとひどい)、きちんとガツンとしたのも置いておこうと思います。

われわれが考えなければならないのは、「否定派」の主張をそのまま垂れ流すとメチャクチャなのは明らかであるにも関わらず(それは当然である)、なぜそのメチャクチャな議論が日本においては政治の場でも、メディアの場でも、前提になるか、少なくも考慮に値する議論として扱われるのか、ということだ。
しかしまた、能川氏が警鐘を鳴らしているように、視聴者の認識が『主戦場』の地平にとどまり続けることもよくないだろう。日本軍「慰安婦」問題をめぐる日本の状況を変えるのは、知識を広めるだけではなく、レイシズムやセクシズムに手を付けなければいけない。『主戦場』からさらに日本社会の構造的問題に視線を向けてもらわなければ、せっかくの「ヒット」も意味がないだろう。

 ほんとそれな。一生それな祭り。近頃はいろんな界隈のいろんな問題について考えたり話したりする機会が日常的にあるんですが、絡まりに絡まった糸を目の当たりにしたかのような暗澹たる気分がすごい。まー、考え続けて、行動し続けるしかないんですが。(と、ここで、借金玉さんにおける「やっていきましょう」のような台詞を自分もなにか持ちたいなぁとか思ったんですが、それは後日考えるということで。)「解決」なんてないのかもしれないけど、少しでもいろんなことが解けていくといいなぁと思いつつ今日という日も過ごしました。

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