リクルート上場後の事業展開と国内人材業界動向
リクルートホールディングスは、10月16日付で東証1部に上場することが決まりました。
公募価格は1株3,100円で、時価総額は1兆7,794億円となる見込みです。
リクルートは、今後5年以内の中期的な目標として人材関連事業で世界一、人材以外の販促支援事業でアジアナンバーワンになることを目指しています。
人材派遣ビジネスにおいては、リクルートは現在世界4位です。人材派遣会社の世界ランキングは、以下の通りです。
【人材派遣会社の世界ランキング】
1位:アデコ
2位:ランスタッド
3位:マンパワー
4位:リクルート
国内ライバル会社では、株式会社マイナビが2014年度の新卒サイトで掲載社数、学生登録数1位を獲得しました。
私の印象ですが、リクルートは既に国内企業をライバル視していないのではないかと感じています。
上場後の事業戦略としては、海外での事業基盤を整えるためにM&Aを主軸として行っていく予定で、M&Aを含めた海外への投資額として4,000~5,000億円を設定しているそうです。
リクルートは、上場前の2010年からCSI、スタッフマーク、アドバンテージと海外人材会社を買収しています。
リクルートは、今後国内企業を買収するかどうかはわかりません。リクルートは企業文化が個性的でなかなか買収先企業と合わず買収が苦手だと聞いたことがあります。
国内の人材派遣事業会社は、法規制による影響で売上事業規模が中小企業を中心に縮小しておりM&Aが活発化しています。
人材派遣業界では、フジスタッフホールディングスが2011年1月にランスタッドのグループ傘下になり、VSNが2012年1月にアデコに買収されました。
人材紹介業界では、人材派遣業界国内2位のテンプスタッフが2013年4月に転職サイト「DODA」を運営するインテリジェンスを買収しました。
今後も、国内海外含め人材業界はM&Aが活発化していくでしょう。リクルートの世界戦略に注目です。
ブログ:http://ameblo.jp/husegitai/entry-11935859986.html
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