スタジオジブリ解散の真相

昨日、番組「情熱大陸」の中でスタジオジブリの映画プロデューサーの鈴木敏夫さんが、「スタジオジブリの制作部門を解散する」と発表しました。

解散理由として、宮崎駿監督の引退が大きいと言われています。

通常、アニメの制作は作品ごとにフリーのクリエーターに依頼をしますが、ジブリはクリエーターを契約社員として雇用しています。そのため、年間の人件費が約20億円とも言われています。

テレビのアニメ放送は、玩具メーカーなどのスポンサー離れと視聴率の低下からゴールデンで放送することは少なくなり、深夜に放送されるようになりました。

アニメ制作費の削減を背景に、制作工程を一部タイやフィリピンで制作するようになり、将来の日本人クリエイター不足につながると懸念されています。

大手メーカーのほとんどが海外に生産拠点を移していったように、アニメ制作も人件費の安さを理由に拠点を移しました。

そういった環境下の中、アニメ「秘密結社鷹の爪」を制作している株式会社ディー・エル・イーは、今年の3月に東証マザーズに上場しました。

ディー・エル・イー社は、制作費を削減するため時間の短いアニメを制作し、アニメキャラクターのライセンスで収益を上げています。

人材紹介会社では、ソーシャルゲームのイラストレーターの求人を取り扱っています。アニメのような連続画の制作スキルよりも、魅力のある1枚絵が書けるスキルを重要視しています。

今後、日本で2Dのアニメ制作に携わる職種は、他を突き抜けたイラストレーター、企画職、制作ディレクター職、プロデューサー職にかぎられてくるかもしれません。

今後のスタジオジブリの動向と次回の制作工程に注目です。

ブログ:http://ameblo.jp/husegitai/entry-11905352386.html

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?