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ハチドリ飾り作成忘備録①必要工程と道具篇


ハチドリの飾りを作る為に必要な工程

①レザーカービング
②カービング部分への着色
③カービング部分と土台の接着
④土台へのハトメ打ち
⑤土台まわりのかがり縫い

ざっくり上記5工程に最低限必要なもののみのリストです
上記以外の工程やろうとするとまた別な道具が必要になる

基本材料

・ヌメ革 ナチュラル 3mm厚
カービング(ハチドリ)部分に使用 革質は無難に8にしました(キズとかが少ない)
3mmは正直厚すぎるんだけど、厚いと弾力があって刻印の失敗がとても少ない 一気にカット・刻印がうまくなった気持ちになります

・ヌメ革 キャメル 1.5mm厚
土台部分に使用 貼り合わせて裏面から見てもトコ(革の裏面、毛羽立ってる)が見えないようにしています

・レース 2mm巾
土台まわりのかがり縫いに使用 レース巾に合わせて平目打ち(縫い穴を開ける打ち具)のサイズも選ぶ必要がある
「かがり用」と書かれているものが使いやすい

・ハトメ #300
両面ハトメ(裏側も立体的なタイプ)が使いたかったが、
・アンティークゴールドがある
・土台の3ミリ厚に耐えられる
の最小サイズが#300でした 本編に出てきた実物の穴は多分もう少し小さい


全体的に必要なもの

私は最初にまずクラフト社の「クラフト道具セット」を買って他に必要なものを揃えていきました

★印ついてるものはクラフト道具セットに入ってた
迷ったら大体の道具は「クラフト社」のものを選べば間違いないです

★木槌
表面がゴムコーティングされたうち具もあって、そっちのほうが音は出ないそう

★ゴム板
厚さが2センチくらいある硬いやつ 刻印の際にブレ防止の下敷きとして使用 これ使わないと弱いテーブルとかだとテーブルが割れる
「大理石の板」と書いてあるサイトもあるが、分厚いゴム板でも大丈夫だった
ゴム板だと縫い目打ちやハトメを打つ際も下敷きに出来たり、重さがあるので接着時の重しにしたりと便利でした
ハチドリくらいのサイズの小物なら小さいサイズで全然大丈夫だと思います

★フェルト下敷き
刻印、縫い目打ちの際に出る音を和らげる ゴム板の下に敷く
打つ時の音はそこそこデカいので覚悟したほうがいい

・スポンジ
トレース、カット、刻印など着色前の作業はだいたい銀面(革の表面)を濡らしながら作業する
筆とかでもいいけどスポンジの方がムラなく効率よくて早い
100均で買える

・スリッカー
コバ(革の断面)を磨くのに使う 安いのだと数百円からある

・ヘリ落とし
コバ磨く前にこれでヘリを削ると仕上がりがとてもきれいになる コバ磨きがすごくうまい人ならいらないかもだけど、初心者はあったほうがきれいに出来ると思う


・トコノール
コバ、トコ(革の裏面)を磨いて繊維が出ないようにするのに使う

・カッターナイフ
デカい部分はOLFAのスピードハイパーAL型
細かい部分はOLFAの細工カッター141BS
で大体どうにかなった OLFA、さすが超切れる
かがり縫いの際のレース漉きも細工カッターで出来る
よほど大きい・厚い・硬い断裁でない限りカッターで概ねどうにかなるのでは…と思った


カービング(ハチドリ)部分

★スーベルカッター
ラインのカットに使う 両刃で刃尻がクルクル回る構造で、曲線も切りやすい

スーベルカッター砥ぎ具
・ルージュスティック

・革砥

・ミシン油 200円くらい
基本の切れ味はこの3点で復活する
革砥のトコ面(ザラザラした方)にミシン油を垂らしてルージュスティックをすり込んで砥ぐ
裏側の銀面(ツルツルした面)でオイルとルージュを落とす
新品の状態で買った刃もこれやったほうがいい
刃の切れ味が悪いとラインがガタガタになるし余計な力がかかる


・オイルストーン(細目)

・角度調整器

刃の角が丸まってきたら石にミシン油を垂らして砥ぐ バチクソに切れるようになる
角度を誤ると刃の形をしたゴミになるので、一定の角度で砥げる調整器はわりと必須 石は細目のものならクラフト社じゃなくても大丈夫だと思います

・刻印棒
今回は凝った刻印はしてないので90%位はB200(★)、細かいところはB892、目の部分にS632の3本しか使ってない
1本500円しないくらい

・厚手のトレーシングペーパー
カービングの図案を革に写すのに使う トレースは革を濡らして行うので薄手のものだと破れます

・鉄筆
図案を銀面にトレースするのに使う キリとかでも代用可

・伸び止めシート
革を濡らして打刻すると伸びちゃうので、それを防止するためにトコ面に貼る
専用のものがあるけど養生テープでも可

土台(かがり縫い)部分

・平目打ち
2mm巾、1本目打ちと2本目打ちを使用 どっちも400円しないくらい

・Gクリヤー
透明で革にも使える接着剤 100均で買える
土台の貼り合わせ、カービング部分と土台の接着に使った

・ハトメポンチ #300 800円くらい
両面ハトメを付けたかったので ハトメセットに入っている小さなポンチだと3mm厚の革には文字通り歯が立たず、ポンチだけ別に購入

・クラフトレース針2mm
わりと消耗品 予備あったほうがいい(途中で折れた)
買う前構造解ってなかったので針山一緒に買ったけど、平たく針先が丸いので針山には刺さらなかった

・レースギリ
かがり縫いの始点・終点・目打ちした穴を広げる・レースを緩める締めるetc地味にあらゆる工程で使う 必需品として書いてるサイトがあんまりなかったんだけど、かがり縫いするなら絶対いる
一本目打で代用できるやろ…と思ってたけど出来なかったです

カービング着色

・クラフト社染料
発色メチャクチャよかったです 1本500円しないくらい
使った色は別記事参照

・アンティックダイ
主線とアンティーク加工に使う染料 黒と茶色を買って結局茶色を使用

・レザーコート
着色、ダイ後の色落ち防止のコーティング 刷毛よりガーゼのほうがきれいに塗れる マットタイプもある

・面相筆
着色、ダイ塗布に使用
100均のものは毛が抜けてくるので結局ナイロン毛の300円くらいのを買い直しました

・ガーゼ
レザーコートの塗布に使用 100均で買える

あると便利なもの※なくても可

・モデラ
打刻した時に寄った細かいシワ、濡らしてなぞるときれいになる
打刻がうまいなら多分いらない 細かい刻印するときは役に立ちそう

・ステッチンググルーバー
縫い目のガイドを引ける道具 私は不器用なのでないと綺麗な縫い目の道筋立てるの無理だった
ヘリ落としと一緒になってるマルチタイプとかもある
真っ直ぐに縫う必要がある際とかは多分必須

・ガラス板
トコ面を磨いたり伸び止めを圧着させるのに使う 底の丸いガラス瓶でも代用可

・ヤスリ
2枚を貼り合わせた際のコバの段差を削るのに使う
#320くらいの粗目のもの、#600くらいの中目のものがあってもいいかもしれない 多分ヤスリ掛けは凝りだすと際限がないと思う
私は粗目のヤスリかけてその後直接スリッカーで磨きました


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