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文筆業、小説家。主にライトノベル界隈にて執筆。丈月城作品の奇特な愛読者さまに向けて副読…

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文筆業、小説家。主にライトノベル界隈にて執筆。丈月城作品の奇特な愛読者さまに向けて副読本的テキストを新刊発売のタイミングに合わせて発表中。

最近の記事

神域のカンピオーネス オーディオドラマ雑記

『神域のカンピオーネス4巻・英雄界ヒューペルボレア』  こちらの特装版に付属のオーディオドラマ。  その収録やキャスティングにまつわる四方山話なども書いてみました。こちらもお楽しみいただければ幸いです。 ――――――――  さて。  オーディオドラマの収録には、僕もお邪魔させていただきました。  ひさしぶりに神話うんちくもたっぷりナレーションしていただいて、その間「やっぱり松岡さんはいい声だのう」と当たり前のことをぼんやり再認識していたという(笑)。  ちなみに収録直前、

    • 神域のカンピオーネス4巻・用語集

       恒例、一作家の奇特な読者さまたちに向けた企画です。  集英社DX文庫より発売の『神域のカンピオーネス4巻・英雄界ヒューペルボレア』。  その副読本となる用語集。いつもどおり無駄知識づくしの雑文、お楽しみいただければ幸いです。 ―――――――― 【1章】 ●アポロンの出生  ギリシア神話の主神ゼウスは好色なことで有名である。  美女とくればティターン神族、妖精、人間と種族を問わずに交わり、種をばらまいた。ティターン神族のコイオスとポイベーの娘・レトも毒牙にかかったひとり

      • 神域のカンピオーネス3巻・用語集

         恒例、一作家の奇特な読者さまたちに向けた企画です。  集英社DX文庫より発売の『神域のカンピオーネス3巻・黄泉比良坂』。  その副読本となる用語集。いつもどおり無駄知識づくしの雑文、お楽しみいただければ幸いです。 ―――――――― 【1章】 ●八咫烏、熊野から出て何処へ行く?  ヒロインの梨於奈は『八咫烏の生まれ変わり』と主張している。  そして『八咫烏=賀茂氏の祖カモタケツヌミである』とも。賀茂氏は今で言う奈良・京都を勢力圏とした古代の豪族である――。  さて。  和

        • 神域のカンピオーネス2巻・用語集

           あいかわらずnoteのシステムや存在意義を無視して、一作家の奇特な読者さまたちに向けた企画です。  集英社DX文庫より発売の『神域のカンピオーネス2巻』。  その副読本となる用語集となります。  前回同様、無駄知識ばかりの雑文、お楽しみいただければ幸いです。 ———————— 【1章】 ●聖杯  日本のみならず世界中のフィクションで大人気のアイテム『聖杯』。実はスペインのバレンシア市に実在(?)している。  本文中にあるとおり、一世紀のシリア近辺で作られたものと鑑定され

        神域のカンピオーネス オーディオドラマ雑記

          神域のカンピオーネス1巻・用語集

           例によって、丈月城作品の奇特な読者さま以外には無意味なテキストとなりますのであしからず……というわけで。  集英社DX文庫より発売となった『神域のカンピオーネス1巻』。  その副読本となる用語集です。  学校の勉強について巷間であれこれ言われるのと同様に、人生のなかで役立つ機会などわずかであろう豆知識ばかりでございますが(笑)。  それらを『カンピオーネス1巻』の章ごとにまとめた雑文集となります。  ひととき、みなさまの暇つぶしとなるのであれば、幸いです。 ――――神域の

          神域のカンピオーネス1巻・用語集

          【雑文『カンピオーネ!』】 カンピオーネと例の七人についてあれこれ2

          では、ひきつづき第2弾。 ■■ アレクサンドル・ガスコイン ■■ 【基本能力】 体力:意外とある 運動能力:なかなかの運動神経 知力:神算鬼謀 感覚:すばらしい観察力 生命力:憎まれっ子世にはばかる 【人格的特徴】 ●ひねくれ者のいい格好したがり ●偽悪家 ●高二病 ●女運悪し(ただし自業自得) 【権能】 『電光石火』Black Lightning  電光のスピード――“神速”で移動を行う。  ただし、神速移動中は精密な動きがむずかしく、心身への負担も甚大。超スピード

          【雑文『カンピオーネ!』】 カンピオーネと例の七人についてあれこれ2

          【雑文『カンピオーネ!』】 カンピオーネと例の七人についてあれこれ1

           このテキストは丈月城のライトノベル『カンピオーネ!』をお読みの方々へ向けたものであり、おそらく、読まれている方々の多くが拙作の読者であろうと想定しております。そうでないという御方にはまったく無意味な雑文ですので、あしからず。  さて。  というわけでカンピオーネ、神を殺めて、その権能を簒奪した者たちについての四方山話となります。  いわゆる『champion』をイタリア語にしたものが『campione』。  チャンピオン、勝者、国や部族を代表する戦士・勇士。  この単語に相

          【雑文『カンピオーネ!』】 カンピオーネと例の七人についてあれこれ1