神域のカンピオーネス オーディオドラマ雑記
『神域のカンピオーネス4巻・英雄界ヒューペルボレア』
こちらの特装版に付属のオーディオドラマ。
その収録やキャスティングにまつわる四方山話なども書いてみました。こちらもお楽しみいただければ幸いです。
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さて。
オーディオドラマの収録には、僕もお邪魔させていただきました。
ひさしぶりに神話うんちくもたっぷりナレーションしていただいて、その間「やっぱり松岡さんはいい声だのう」と当たり前のことをぼんやり再認識していたという(笑)。
ちなみに収録直前、
「護堂ってどんな声でしたっけ? 僕、結構忘れちゃってますよ」
と気づいた作者に、松岡さんから「大丈夫です。まかせてください!」と即答されたのがさすがと言いますか、『おい原作者!』と言いますか(苦笑)。
この『おい原作者』案件はまだありまして、
岩浪音響監督「真名って何て読むの? しんめい? まな?」
原作者「あー。どっちでも大丈夫だと思いますよー」
松岡さん「まな、です。アニメではそうでした」
尚、今回の草薙護堂はアニメ&原作終了時より『おっさん』の設定。
松岡さんと討議の上で、「じゃあ松岡さんの実年齢くらいの想定で」と、歳を取った護堂の演技をしていただいております。
実は松岡さん、あちこち現場を掛け持ちしている超多忙のなかでの出演でした。
そのため収録途中で『抜ける』予定、ドラマ収録後に行われるキャストトークには不参加のはずでした。
が、音響監督・岩浪美和さんの的確なディレクションでさくさく収録が進み、おかげで“いないはず”の松岡さんまで話の輪に。松岡さんブレイク前に松風雅也さんから教えを受けたくだりは『ええ話やなあ』とただのリスナー目線で聴いておりましたよ(笑)。
そして梨於奈役、大久保瑠美さん。
キャスト選定のためにいただいた演技サンプルがすばらしかったのと、僕より遥かにそちらの業界にくわしい担当編集氏のイチオシだったため、メインヒロインをお願いした次第です。厄介な『神話うんちくパート』まで、ばっちり演じていただきました。
しかし作品の要は、やはり主人公。六波羅蓮役・福島潤さんです。
音だけの媒体なのにうんちくは多い、後半はバトルオンリーの無理構成。
成立しえたのは、蓮のチャラさをサービス精神たっぷりに演じていただいた福島さんのお力があればこそ。実は完成版をチェックして思ったのは「福島さんのセリフがないと、たぶん聴いててストレスたまるな!」でした(苦笑)。
しかもバトルでは、護堂役・松岡さんとテンション高くセリフを応酬しながら、美味しいところをかっさらっていく。
あのくだりはまさに白眉でした。
あ、そこらの収録がはじまる直前、ぼそっと「さあ大変なところに来たぞ…」とおふたりのどちらかがおっしゃったのが個人的にツボでした(笑)。
カサンドラ役はサンプルの演技をちょっと聴いた時点で『あ、カサンドラ役はこの方だ』となった諏訪彩花さん。
収録後、担当編集氏も「カサンドラのイメージそのままでしたね」と洩らしていたので、やはりキャラを知ってる人間は同じ印象になるのだなとうなりました。
またステラ役の稗田寧々さん。実はサンプルを聴いて「この方すごいな。人気の方? あれ、まだ出演作すくない!? これで新人さんなのか!」と驚き、出演をお願いいたしました。たくさんのサンプルの中でも明らかに目立っておられたんですよ。
さて、今回は「メイン以外」も豪華でした。
仇役となる『水の乙女』、どなたか女性キャストに二役お願いする想定でいたら、しっかり専任の声優さんを呼んでいただきまして。おまけに怪獣枠の音声、こちらはSEを作ってもらうつもりでいたら『怪獣の吠える声』専任の方まで……。
音だけのドラマでなんて贅沢な(笑)。
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