令和の侍 ~海外AMA初体験記~

AMA。

NFTなどのWeb3プロジェクトの運営さんが他のコミュニティにそのプロジェクトの概要や良さを伝えるために大勢の人の前でPRをしたり 何でも聞いてください(Ask Me Anyting!)と公開質疑応答をするWeb3プロジェクトの一大イベントだ。

これをきっかけにプロジェクトの参入者が左右されるため、本当に花形であり一大イベントである。
2022年8月に初めてSamuraiGGで元素騎士のAMAを聞いたとき、しゃべっていたスピーカーさんの進行の見事さや知識に感心して、当時全くWeb3を知らない人間にもすっと入ってきてすごいなと思った。
 と同時に、こんな進行ができる人ってどんな人なんだ?どれだけ知識があって人前で話す力がある人ってどういった人なのかと興味も持ったのを思い出した。
 後日、海外PJのAMAを聞いた。
これを英語で!?雲の上の人だなあ・・・それが当時の感想だ。

そんなことを、BackdoorのAMA、AnglyTideのメインインタビュアーとして話す直前にふと思い出した。

なんでこんな舞台に立てたんだっけ。・・・そうだった。

2022年7月。
 運よくSamuraiGGのGiveawayで30000人中6名という奇跡的な確率でPS5が当選した私はもらいっぱなしではさすがにと半分義務のような形でDiscordに入ってみた。
 NFT?仮想通貨?・・・怪しいなあ。
当時の知識が全くなかった私は仮想通貨を触っている人間など悪い人や怪しい人としか思っていなかった。1年前の私が今の私を見たら絶対驚くと思う。
 そんな私の偏見はSamuraiGGのAMAやセミナーで少しずつ変わっていき、Aiや麻雀や英語部など好きなことをやっていたらマネージャにならないかと声をかけられたので2つ返事で快諾した。
つい3月のことである。

2023年5月。

SamuraiGGのマネージャとして活動していると、同じマネージャ・・・ではあるがスーパー司会者のサーモンさんから1つ頼まれた。
 
”SamuraiGGで麻雀のBCGのAMAがあります。その質問原稿をジョーさんに書いてほしいです!麻雀に詳しいジョーさんに頼みたい!”

何でもやってみるのが信条の私は、これもクリプトにかかわるいい経験だと一生懸命対応した。一応雀荘で3年間バイトしていたので知識もある内容だ。そう考えるといくらか気安い。

向こうのスピーカーは英語オンリーなため、こちら側の通訳はBackdoorのCharisanに依頼されているということだった。
 すでにギルド内で用意されていた質問に私の考えを10個くらい書き足す。
質問は機械翻訳されてはいたが、正直これだと意味が通らなかったりしそうだったため了解を得て私が翻訳しなおした。ゲスト通訳に負荷をかけさせるわけにはいかないし、自分の英語力も試してみたかったのもある。
なんにせよ元の内容よりはだいぶましになった。

後日。
AMAは私の台本の内容通りにスムーズに進行した。
 Charisanが私の文章通りに読んでくださったところも多く聞いていてにやにや。それだけでも自信につながったのだが、終わった後サーモンさんから
”Charisanがコミュニティ質問の質が高い!とほめてましたよ!”と伝えられてうれしかった。

これが私の初めてのAMAとのかかわりだったな。

5月中旬。
バックドアで書き込みをしていると何の前触れもなく名前の色が変わった。

私:!?赤い?
メンバーさん:でたでた。強制サポーターロール付与w
Charisan:でもロール持ちしか見えない部屋見れますんでw
私:イラストと英語が少々ですが頑張ります!

こうして私はBDのサポータになった。

こうして10日くらいしてからだろうか。
突如サーモンさんとCharisanから英語AMAをやらないか?とVCに呼ばれて打診があった。

私:え?私がですが?
サーモンさん:できます!この前のラジオや麻雀メタの台本よかったです!
Charisan:こういうのは経験ですから。絶対経験積めばできますよ。
私:正直やってみたいと思います。ですがBDやSamuraiGGの看板に泥を塗らないかを心配しています。

サーモンさん:ではこうしましょう。麻雀メタのAMAのリハーサルをやります。ジョーさんはCharisanがやった通り質問者を。
Charisanは回答者、ヘンリーの役を英語でやってください。
私は前回通り盛り上げます。これで判断しましょう。

試験をすることに。


一方そのころ雑談チャットでは。

メンバーさん:ねーねー?さもさんとチャリさんとジョーさんがVCしてるけど何話してるんだろう?

メンバーさん②:ちょっと偵察言ってきて!

メンバーさん:了解!
       ただいまー

メンバーさん②:どうだった?


そんな会話がされていたことを、私はテストのあとの書き込みを見て知った。

テストに戻ろう。

サーモンさんが”本日はSamuraiGGによる麻雀メタのAMA!司会はわたくしサーモン、通訳はジョーさんで行います!”

といつも通りの明るいあいさつでスタートする。
台本を見る・・・私の喋るターンだ!

AMAというのは第一にリスナーのことを考えなければいけないのは聞いていて思っていた。
とにかく明るく。そして自信があるように。

”こんばんは!SamuraiGGのMGRのjoeと申します♪コミュニティーでは英語部の部長と麻雀部の部長を務めており今回麻雀をよく知っているということでよんでいただきました~”

これならリスナーにも納得してもらえるはず。
しょっぱなからアドリブ入れたがこちらのほうがいいはずだ。

・・・”では最初にプロジェクトについて聞きましょう。ジョーさん、お願いします”

”はい!では早速聞いてみます”
Henry, let us begin AMA and ask you 1st question.
Will you please tell us about the project?

Charisanが流ちょうな英語で返してくる。
"OK, our PJ is…"

しょっぱなから結構長い。正直台本がなければきついがこれは台本がある。回答を日本語で読み上げた。

”テンセントに勤めていたのですがそこを退職されてこのPJを立ち上げたそうです。メインテーマの麻雀については10年間麻雀を勉強していて・・・”

”へー!テンセント!あのテンセントですよね?”

そう。本番の時もここは感心して聞いていた。サーモンさんの業界の知識が光るアドリブだ。しっかり復習済み。

”はい!あのテンセントですね。日本ではご存じない方もいるかもですが中国の巨大企業で日本で言ったら楽天くらいの影響力のある会社です!ゲーム開発も盛んですね。”

私もあの後のAMAで復習した知識で返す。

しっかりと盛り上げて。でもいろんな人がいるので話題を集中させないように。

”では次行きましょうか?次は何を教えてもらいましょう?”

”リーチ麻雀ということで日本人以外の人に以下に広めるかが大事なので、その戦略を聞きましょうかね?”

承知しました!
たしかに日本式麻雀ですからね!中国式とかいろいろある中で日本が採用された理由や広め方も気になります!

”So Henry, next question.”
"How you going to spread the Reech Majong? Because the game styile is Japanese Mahajong, So we would like to know your plan to spread the Mahjong meta's rule to all people all over the world but Japan!"


"OK…(中略)"

Charisanが流ちょうな英語で返してくる

”Thanks alot for the explanation!”

”はい!ちょっと長かったんで訳しきれないかもしれませんが・・・
リーチ麻雀は世界で最も人気ですでに数多くのコミュニティが世界にあります。コラボをしたり、それでもなじみのない人にも楽しんでいただけるようオートバトルのモードや教育用資料も用意しています!”

と訳す。

”オートバトル!これは麻雀初心者でも安心ですね”

サーモンさん。どう返すか。盛り上げるためには。麻雀知らない人にも興味持ってもらえるってどうすればいいか考える。この間1秒。

”そうなんですよ!” とりあえずしゃべりながら考える
”麻雀って私もやってますが覚えるのにハードル高いんですよね・・・それを乗り越えると面白くなるんでそこをうまく解決する施策が盛り込まれています!私も実はプレーヤーで・・・”

ここはよかったと思う。

”さあ、次行きましょう!”

サーモンさんが
”では・・・”
という。
台本通りかな?

”日本を贔屓してくださっているというのはうれしいですね!”
”日本に来たことがあるかとか日本のどこが好きか聞きましょうか。”

・・・!!!!

台本にはそんなことは書いていない。

これはアドリブ力試されている。

だが、簡単な英語だ。
”So from your answer, we think you do like Japan, our country.We are happy to here it.”
”BTW, have you ever been to Japan?”
"And what contents do you like in Japan?"

とりあえず思いついたフレーズで返す。

ここら辺は瞬間英作文の練習の成果だ。


”Yeah, I like Japan, but unfortunally, I have never.But I like Japanese anime.”

ほうほう。

"Like?"
"Like?"
"Oh sorry, what animation you see?"
"Naruto!"

適度に相手の話しにも相槌を打って掘り下げた。
これが私のアドリブだ。


”OK!”
サーモンさんとチャリさんがいう

”進行もアドリブも文句なし!”これは近いうちやりましょう!
”これは期待以上!”

”ありがとうございます!よろしくお願いします!”

こうして私はBackdoorのAMA担当見習いとして迎えられることになった。

これが5月末の話だ。


テストのあとで書き込みを見てみる。


偵察いってきたー
めっちゃ仕事の話!
ほうほう
私のために英語しゃべってる!
おおおー!
で、サーモンが禿げてる!
それはいつも通り♪

ちょっと笑った。



そんな出来事から3週間ほど。6月12日のことだった。

Backdoorサポータ部屋にていきなりメンションが。
英語のAMAしませんか? AnglyTideってプロジェクトです!
14日 21::00~

おおおお!?
すでに19:00
50時間しかない。

どうするか。
台本と練習期間あれば…って2日後ですか。。。

私も補佐に入りますし台本は入手しますのでぜひ!

こういわれたらやるっきゃない。

即引き受けた。

5分でとりあえず向こうのサーバやツイートに目を通す。
うん。
海の環境保全をNTFで実現か。うん。とってもSDGSだ。

とりあえず過去のAMA録音があったので聞いて耳慣らししていると21時に台本フォームが来た。
1時間で内容を確認し下調べ。

主役であるランタンフィッシュの生態。
アーティストのWIKIや作品についても調べたりとにかくどんな角度から話が来てもある程度対応できるように理論武装して質問を15個ほど作成し就寝。準備2h程度。

13日。
質問に対する回答が来た!これで安心だ。
急いで回答を訳す。
次にその回答が来ると想定してどう盛り上げればいいかをシミュレート。
更に台本をブラッシュアップする。

AMAは突き詰めればPJをどう魅力的にリスナーに伝えるかが大事。
そのためにどう喋れば。
どう、抑揚をつければ。
日本語の時は。
英語の時は。

できるかぎり台本に矢印をピンインの要領で書き込んだ。
これでよし。と。
そのあと4回スピーチをリハーサル。
録音を聞いて直していく。
相手のしゃべるターンはAIにしゃべらせる。
また、自分の発音が不安なところや読み方に不安のある個所もAIでチェック。この日もやっぱり2hはかけたと思う。

こちらが台本完成版です!
一緒に参加いただく
Charisan,フェロさん、サーモンさんに見せたら準備がすごい!とほめられた。
”大丈夫!やれることはやったはず!”

それを聞いて安心して寝たと思う。


そして。6月14日。

不安と少しの自信を胸にいよいよ私の人生初のAMAが始まった。


22:00。
予定通り定刻にAMAが始まった。
PCよりも携帯のほうがいいということで携帯にて接続。
お互い音声はばっちり。

5分ほど相手のマテオさんが登壇できないトラブルがあったが何はともあれ始まった。

最初にCharisanがコミュニティーとプロジェクトの紹介をする。
私は緊張して台本を見ていた
”もうちょっとで出番だな・・・”


マテオさんが自己紹介をしている。


じゃあジョーさん。バトンタッチです!

え?

相手の自己紹介を訳す。
ここは台本になかった。しかもあまり聞けていない。
しまった。ここからだったか。想定外。

しどろもどろになったので、1回も使わないのが理想だったと思ったがさすがに助け舟を出してもらう。

出だしは最悪。
ああ。恥ずかしい。この後取り返さねば。


この後はようやく想定通り。
台本通りに進む流れになった。
幸い返答もほぼ台本通り。

さすがにここはさんざん練習した甲斐があってスムーズ。
時間もベテランたちがコントロールしてくれるので余り苦にはならなかった。

”NFTと実際の活動で環境を守る!”Web3とWeb0のコラボですね!
私も子を持つ親としてBCGだとかお金だとか言っている自分を恥じましたw

”コラボ先のPJについて補足します!
クリマダオはカーボンニュートラルのPJですね。排出権取引って聞いたことありますか?”

”そもそも主役のランタンフィッシュって知ってます?じゃあ魚つながりでサーモンさん!”

など適度に盛り上げを挟んだ。
淡々とやるより面白いだろうとちょっとTVショッピングを意識して気持オーバーリアクションで話す。

初回にしては悪くない手ごたえだと思いながら進めていく。

40分ほど経過したときあることに気づいた。

コメントが来ていないのだ。
予定した質問が終わった後リスナー質問の時間の予定であるがこれでは質問ネタがない。
AMAはリスナーに比べてコメントの数はもともと少ないがこれはさすがに想定外。

頭を抱えたが、サーモンさんとチャリさんが臨機応変にAMAの内容を不可彫りして質問をしてくれる。

1つ目の質問をしてもらっている間に2つ目の質問を考える。
そうだ。下調べして画家さんの経歴を調べたことを思い出し、そのなれそめからPJ参加の経緯を聞いた。
英語は長かったが下調べをしていたので何とか訳すことができたと思う。

3つ目の質問は海洋保全について。
専門用語が多く聞き返してしまったがなんとか。
最後はきっちり締めたかったが仕方ない。

Giveawayはコメントから選ぶ予定だったが、コメントがなかったのでチャリさんのアナウンスで感想投稿に変更。この辺の臨機応変な対応、見習いたいな。

開始時にコメントから選ぶのでコメントお願いしますと言っておくべきだったといまさら後悔。

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